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J・S・バッハ 2つのヴァイオリンのための協奏曲 シェリング(Vnと指揮) ヴィンタートゥール

J・S・バッハ;2つのヴァイオリンのための協奏曲 ニ短調 BWV1043。
ヘンリク・シェリング(第1Vnと指揮)、ペーター・リバール(第2Vn)、コレギウム・ムジクム・ヴィンタートゥールの演奏。
1965年5月、スイスのヴィンタートゥールでの録音。フィリップス盤。
CDは1988年4月発売の国内盤2枚組で、25CD3202/03というレコード番号。5,000円もする、しかし当時としては廉価盤だった。
シェリングが69歳で急逝したのが1988年3月2日、このCDははからずもシェリングの追悼盤となったもので、僕は安月給の中から工面して購入した覚えがある。

僕はシェリングが好きだった。ベートーヴェンやブラームス、チャイコフスキーにメンデルスゾーン・・・・いわゆる四大ヴァイオリン協奏曲は、シェリングに教わったようなもので、バックを務めるハイティンク/ACOとともに、今も愛聴してやまない。(アムステルダム・コンセルトヘボウ管の音が好きなのは、シェリングのレコードの影響かもしれない)。

シェリングそれらの協奏曲をはじめ、何度も録音していた。僕が好きなハイティンクとの録音は3回目であったし、今日聴いているコレギウム・ムジクム・ヴィンタートゥールを弾き振りしたものは、バッハの協奏曲2回目の録音だった。3回目となるマリナー/アカデミー室内管との演奏も実に良かった。

この2つのヴァイオリンのための協奏曲も、素晴らしい演奏と思う。
心ゆくまで誠実に歌うヴァイオリン。シェリングの演奏には誠実さと気品が漂う。
真摯な気持ちで、バッハへの熱い思いを語ってゆく演奏。

響きは太めでコクがあって、フレージングは心安らぐもの。甘い旋律が美しく響き、清らかなボウイングがこれをさらに輝かせる。

第2楽章などもう絶品の美しさ。このラルゴ・マ・ノン・タントは、バッハが書いた最も美しい旋律のひとつだろうと僕は思うのだが、聴いていて、心が洗われ、少しずつ浄化されてゆくような美しさがある。僕は好きだなぁ。

第1楽章冒頭の緊迫した感じもイイ。切迫した、何か追い詰められてゆくような(或いは遁走してゆくような)ギリギリの迫力が、美しさを際だたせる。
終楽章の響きは、もう美しさの極み、と言ったら褒めすぎかな。

第2ヴァイオリンのペーター・リバールも、やや細身の音ながら、好演と思う。シェリングのヴァイオリンが圧倒的に素晴らしいのだが、リバールもなかなかの名手と思う。

録音はさすがに古ぼけてきました。
しかし、定位は見事で、シェリングとリバールがすくっと立って、端正な姿勢で演奏します。
背筋が伸びている感じが伝わる臨場感は、とてもエエです。

なお、カップリングのベートーヴェン(イッセルシュテット/LSO)も、ブラームス(ドラティ/LSO)も素晴らしい演奏。
僕はハイティンクとの再録音を好むんですが、こちら2つもベテラン指揮者の貫禄の伴奏と云うべきか、オーケストラが素晴らしく聴きごたえがあります。


伊予路は春雨です。そぼ降る雨の中、今日は墓参り。
彼岸の中日に逝った亡父の墓参であります。
少しずつ、暖かくなっていく日々であります。


AUTHOR: 鞍馬天狗 EMAIL: tenga@eagle.ocn.ne.jp DATE: 03/20/2008 08:37:04 おはようございます。
私も、シェリングは、最も信頼して聴いていたヴァイオリニストでした。精神的なものが要求されるバッハでは、彼の美質が最高に発揮されていましたね。無伴奏などとともに、この盤も、この曲では対照的な感覚美のグリュミオーらの盤とともに、最も好きな演奏です。
この曲は、第1、第2ヴァイオリンに、対等な役割を担わせているのが特徴で、そういう意味では、おっしゃるように、第2楽章の歌い出し他でのリバールが、少し細身ですかね。もし、シェリングとグリュミオーが共演していたら、どんなことになっていたでしょうか?流派が違うので、合わせるのは大変でしょうが、歴史的な名盤になったのでは?タイムスリップして、ステレオ芸術の表紙の企画(覚えてます?)に応募してみたいです。
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コメント

おはようございます。
シェリングのヴァイオリン、実に爽やかでイイですね。
私もmozart1889さまと同じように、バッハの「2つのヴァイオリンのための協奏曲」を持ってますが、バッハの「ヴァイオリン協奏曲第1番/第2番」がカップリングされた1枚のCD(PHILIPS/
PHCP-3503)で2000円でしたよ。
シェリングは、他にもベートーヴェン・チャイコフスキー・メンデルスゾーンのVn協奏曲、ブラームスは二重協奏曲とVn協奏曲などハイティンクの適切なサポートで安定感抜群の演奏を聴かせてくれますね。
今日は、シェリングの一連のCDをじっくりと聴きたくなりました。何せ名曲揃いですから、楽しみです。

こんにちは。
シェリングのCDで所有してるのは、ヘンデル:ヴァイオリン・ソナタ(全集)、ベートーヴェン:ヴァイオリン協奏曲(イッセルシュテット/LSO)の2種ですが、どちらも端正で安定感のあるすばらしい演奏です。
特にヘンデルでは、ドレフュスのチェンバロに合わせて、ヴァイオリンが明るく澄ん歌声を聴かせてくれます。
本日エントリーの「2つのヴァイオリンのための協奏曲」は、ズスケ(第1Vn)、クレーナー(第2Vn)、マズア/LGOで聴いてます。
こちらは、ヴァイオリンの涼やかな音色と教会の程よい残響が特徴で、聴く者を敬謙な祈りの世界へと誘うような演奏です。

こんばんは。
昔々バッハの音楽に入門した頃よーく聴きました。
スークとヤーセックのヴァイオリン、スメターチェック指揮/プラハ交響楽団による演奏でした。無伴奏の方はシェリングでしたが協奏曲のほうはスークにしたのはレコ芸の影響でした。佐川吉男氏だったか大木正興氏だったか忘れましたが絶賛していました。このLPは大の愛聴盤なので大事に保管してあります。

>鞍馬天狗 様
コメント感謝です。いつもお世話になります。
シェリングとグリュミオーの共演は想像つきませんが、グリュミオーの新盤は大好きです。第2ヴァイオリンのヘルマン・クレッバースも素晴らしいので、このCDもよく取り出します。

バッハのこの曲の第2楽章は、絶品だなぁと思います。
何度も癒されました。

>neoros2019 様
コメントを有り難うございました。
シェリングのブラームスも良かったですねえ・・・・・と言いつつ。二重協奏曲は聴いたことがないんです。そうですか、ロストロ盤に匹敵ですか・・・・・これ、聴いてみたいと思います。
シェリングとホリガーの共演盤も未聴です。そういえば、ありましたね・・・・・昔、廉価盤で出た後、すぐに廃盤になって、CD化されてないですね。
シェリングのバッハは協奏曲だけでなく、無伴奏も、ヴァルヒャと共演したソナタ集も素晴らしいので、これも是非聴いてみたいです。
有り難うございました。

>吉田 様
コメントを有り難うございました。
このCD、2枚組で5,000円もします。当時がこれが廉価盤でした。
シェリングの演奏がCDで欲しくて買いました。LPではマリナー盤(ベートーヴェンとブラームスはハイティンク盤)を持っていたのですが、旧盤も良いとの評を読んで、購入したものでした。
いつ聴いても真摯で気品のあるバッハと思います。
同好の方がいらして、僕は嬉しいです。

>ひろはや 様
コメントを有り難うございました。
僕はシェリングの演奏で、四大ヴァイオリン教祖曲の素晴らしさを知りましたので、今でもLPを取り出してはよく聴きます。
バッハも良かったですね。気品があるのがエエです。
ブラームスの二重協奏曲は持っていないんです。これは買いそびれたのだと思います。
いつか聴いてみたいなと思ってます。

>ヤマちゃん 様
コメントを有り難うございました。
ヘンデルのソナタ集は聴いたことがないです。ユゲット・ドレフェス、懐かしい名前ですね。シェリングのヴァイオリンなら、是非聴いてみたいです。
ズスケのバッハ、これも未聴です。
ズスケ四重奏団のベートーヴェンは素晴らしい演奏でしたので、ズスケのバッハも、これも機会があれば聴いてみたいと思います。
有り難うございました。

>天ぬき 様
コメントを有り難うございました。
スーク盤は未聴です。佐川吉男に大木正興、懐かしいですね。僕もこの人たちの評を読んで、LPを買いました。
ハイティンクをよく聴いたのは、大木正興が絶賛していたからなんです。
僕は、大木正興の評を読むのが好きでした。

彼の著作は殆ど持っていないので、「音楽会批評集」だったか、いつか入手したいと思っています。

カーゾンのモーツァルトに引き続きこちらにもコメントを(笑)
このバッハはLP時代からずっと聴き親しんでいるものです。シェリングのバッハ3協奏曲を収録した廉価盤LPはジャケット表面上部に日本語でアルバムタイトルなど書かれていて・・・同シリーズには「ハスキルのモーツァルト」などあったかと。当時はその字体がイヤでした(笑)。 
 協奏曲第1番がCMか、FMの番組に用いられており、気に入って適当に上記レコードを買ったのです。一聴するや「これらは絶対に優れた演奏だ、そうに違いない」と確信したものです。「2本のヴァイオリンのための」がとても気に入りました。のち、他の演奏を聴くことはさほど多くなかったのですが、しかし、シェリングのこの1965年録音は今でも素晴らしいものと思い続けています。(ユリア・フィッシャーが録音してくれるまでは、これらの曲のCDを新たに買うことはないでありましょう・笑)

>クラシカルな某 様
コメントを有り難うございました。
フィリップスのLPで、ジャケットに日本語タイトル、よく覚えています。「シェリングのバッハ」なんていうのが我が家にもあります。あれは、カッコ悪かったですねえ・・・・・。フィリップスの廉価盤グロリアシリーズのLPも評目は日本語ばかり・・・・今眺めてみると、ほのぼのとして懐かしい感じがします。
さて、2つのヴァイオリンのための協奏曲、僕は大好きです。第2楽章の美しさなど、たまりません。シェリングにはヴィンタートゥールの弾き振り盤とマリナー盤を持っているんですが、今も愛聴しております。グリュミオーとクレバースの演奏と、双璧ではないかと思います。
ユリア・フィッシャー・・・・はよく知りません。ちと調べておきます。ありがとうございました。

おはようございます。
おっしゃるように
シェリングによる四大ヴァイオリン協奏曲は
名演ですね。
シェリングのバッハは
無伴奏のソナタやパルティータなども
素晴らしいと思います。

>猫よしお 様
コメントを有り難うございました。
シェリングのバッハはエエですね。ヴァイオリン協奏曲も無伴奏ソナタ&パルティータも素晴らしいと思います。
ヴァルヒャと組んだバッハのソナタ集も愛聴盤です。フィリップスの廉価盤LPで買ったものなんですが、今も時々取り出しては聴いています。

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