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ベートーヴェンのピアノ協奏曲第4番 ト長調 ブレンデル(Pf) ハイティンク/ロンドン・フィル

今日は、ベートーヴェンのピアノ協奏曲第4番 ト長調 作品58。
アルフレート・ブレンデルのピアノ、ベルナルト・ハイティンク指揮ロンドン・フィルの演奏。
1975年11月の録音。フィリップス盤の、現在は1,000円の廉価盤で出ているもの。カップリングは「皇帝」。
ブレンデルとしては2度目のベートーヴェンの協奏曲全集だった。フィリップスでは、この後、レヴァイン/シカゴ響、ラトル/ウィーン・フィルと2度の全集を完成させている。ソナタ全集も2度録音するなど、ブレンデルはウィーンの作曲家の作品を何度も録音した。シューベルトやモーツァルトも再録音盤が多い。そのブレンデルも今年で引退、ああ、時代は変わったなぁ。

さて、演奏。
ハイティンク/LPOの颯爽としたテンポがまずは印象的。若々しく軽快な音楽の運びで、時に性急かなと感じるところもある。もちろん、ハイティンクのこと、全体を通じて丁寧にブレンデルの後をつけてゆくのだが、時に前のめりになる部分あり。今や大巨匠のハイティンクも(ブルックナーなどで聴かせるあのゆったりしたテンポとフレージング!)、この録音当時は、まだ若かったのだ・・・・。

ブレンデルのピアノが入ってくると、前方の視界がサーッと広がるような、音楽の風景が全く違ったものになる。ピアノの響きがクリアで、実にイイ音色。ああ、ピアノって何ていい音を出す楽器なんだろうと、つくづく思う。そう思わせられるほど、この曲でのブレンデルのピアノは良い。
だいたい、ブレンデルの弾くピアノは、響きが綺麗で温もりがあって、音は実に粒立ちがよい。炊きたてのごはんの、米が一粒一粒立って、輝いている・・・・あの美しさに似ている。色は真っ白ではなく、人肌の白い感じのもの。エエ音やなぁ。この音を聞くのは全く快感やなぁ。

高音も低音も素晴らしいのだが、特に高音の突き抜ける爽やかさは、ブレンデルならではという感じ。テクニックは完璧で、唖然とするほどの巧さ。高速パッセージでは、アクロバティックな快感さえある。しかも、その技巧の中に上品ささえ漂わせているのだから、ブレンデルはスゴイ。

カデンツァも素晴らしい。技巧だけでなく詩的な抒情が底の方を流れている。
そのポエジーは、第2楽章でも美しく発揮されていて、清冽な印象を受ける。
フィナーレは、気持ちがどんどん明るくなって、晴れ渡るような気分にさせられるロンド。

ああ、それにしてもベートーヴェンは、素敵な音楽を書いたなぁ。
こんな幸福な、春が来たときの悦びにも似た、心弾むような明るい協奏曲・・・・・・こういう音楽はベートーヴェンの他の作品にはあまりない。いつ聴いても幸福になる、素晴らしい作品と思う。

四国の霊峰・石鎚山の雪が徐々に溶けていきます。春です。
雪が清流をつくって、当地、伊予西条の地下水になっていきます。これが名水「うちぬき」になります。

ブレンデルのピアノを聴いていて、そんな水のうまさに思いを馳せておりました。
我が家の水道は(というより西条市の多くの家庭の水道は)、地下水です。
ポンプで汲み上げてます。これが、全く旨いんです。清冽な水のうまさは、何物にも代え難いなぁと・・・・ああ、これブレンデルのピアノにも云えそうです。


<ベートーヴェンのピアノ協奏曲第4番 の自己リンクです>
■ツィマーマン(Pf) バーンスタイン/ウィーン・フィル
■ラドゥ・ルプー(Pf) メータ/イスラエル・フィル
■ルービンシュタイン(Pf) ラインスドルフ/ボストン響
■ペライア(Pf) ハイティンク/アムステルダム・コンセルトヘボウ管
■アラウ(Pf) C・デイヴィス/ドレスデン・シュターツカペレ
■グルダ(Pf) シュタイン/ウィーン・フィル
■ポリーニ(Pf) ベーム/ウィーン・フィル
■アシュケナージ(Pf) メータ/ウィーン・フィル


AUTHOR: ひろはや DATE: 03/10/2008 07:46:03 おはようございます。
ベートーヴェンのピアノ協奏曲第4番は、ブレンデル/レヴァイン/シカゴ響のCDを持ってますが、ハイティンクとの演奏は未聴です。
ハイティンク/ロンドン・フィルとの組み合わせのCDは、第5番「皇帝」と合唱幻想曲ハ短調作品80とのカップリングで持っているのですが・・、この「第4番」は、第5番以上に素晴らしい曲だと思っていますので、是非この組み合わせで聴いてみたいです。
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コメント

こんばんは。
ブレンデル/ハイティンクのベートーヴェンは、1番を蘭フィリップスのLPで持っています。
当時はグルダ盤を好んで聴いていたのですが、ブレンデルのモーツァルトの協奏曲の素晴らしさに、ついベートーヴェンも聴いてみたくなったようです。
同時期にブラームスの協奏曲も買っています。

今調べてみると、ベートーヴェンの協奏曲はLPでしか持っていないのです。
若い頃さんざん聴いたから、もういいか、って感じですね。
最近よく聴くのは、バルトークやシェーンベルクの協奏曲。

でも最近リヒター・ハーザー/ケルテスの「皇帝」を初めて聴いてみました。
家内の持参盤です。
やっぱり、ベートーヴェンっていいですね(^^)

>ひろはや 様
おはようございます。コメントを有り難うございました。
ブレンデルのベートーヴェンは、レヴァイン盤との演奏も良かったですね。僕はハイティンク盤から入ったんですが、レヴァインとの全集もLPですぐに買いました。イイ演奏でした。
4番と5番のカップリングは、今や1000円盤、良い時代になりましたね。

>鞍馬天狗 様
おはようございます。いつもお世話になります。
ハイティンク/LPOの第九をお持ちなんですね。これ、昔廉価盤LP2枚組で出ていたのを買いそびれてしまって、残念に思ってます。
LPOとのベートーヴェン全集、是非再発して欲しいんですが、今のフィリップスじゃ無理かな・・・・。
ブレンデルのベートーヴェンはエエですね。僕もハイティンクとの協演が刷り込みでした。廉価盤全集5枚組7500円でした。
その後レヴァインとの全集もLPで買い求めたものです。懐かしいなぁ。

>ヤマちゃん 様
おはようございます。いつもお世話になります。
暖かくなりました。うちぬき水も美味しくなりました。ちょうど、このベートーヴェンの4番協奏曲のような、爽やかさです。
ブレンデルの演奏、エエですね。懐かしいです。
この演奏で僕はベートーヴェンを知っていきました・・・・・。
5番もエエですね。ハイティンクのサポートが、おっしゃるように良いんだろうと思うんです。

>Summy 様
おはようございます。コメントを有り難うございました。
リヒター・ハーザー!これはまた懐かしい名前ですね。EMIのセラフィム盤でよく見かけた名前でした。奥さんが持ってらっしゃるのが素晴らしいですね。褒めてあげましょう(^.^)
さて、バルトークとシェーンベルクは全くついて行けませんので、おいておいて・・・・・(^^ゞ

ブレンデルとグルダ、アシュケナージ・・・・この3人の全集は、LP時代からの愛聴盤です。今も時々取り出してます。
LP・・・・・いいですねえ。

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