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ブラームスの交響曲第1番 ハ短調 作品68 スウィトナー/ベルリン・シュターツカペレ

伊予路に早春の風と陽光。日中は随分暖かくなりました。
本格的な春までは、もう一息ですね。

今日はブラームスを聴いてます。

ブラームスの交響曲第1番 ハ短調 作品68。
オトマール・スウィトナー指揮ベルリン・シュターツカペレの演奏。
1986年、東ベルリンのキリスト教会での録音。独シャルプラッテン盤。

ベルリン・シュターツカペレらしい、渋い響きのブラームス。シャルプラッテン録音の特徴と云うべきか、地味なくらいに落ち着いた響きが素晴らしい。教会録音の適度な残響も良いし、音場が深々として、奥行きたっぷりの空間が楽しめる。いや、全くエエ音であります。
これぞ、ブラームスの音、という感じがする。暖かいのだが、やや暗めの音色で、渋く底光りするようなオーケストラの音。長年、ブラームスを演奏してきたであろう、その自信がたっぷり乗っている音。弦楽器と管楽器の溶けあいも見事で、個々の楽器が突出することがない。耳を刺すような音がないのがまたイイ。だから、音全体がまろやかになって、様々な響きが渾然一体となって聴き手に迫ってくる。素晴らしいコンサート・プレゼンスと思う。
これ、聴いた時に、アンプが十分暖まっている状態でありました。だからかもしれませんが、ホンマに心地よいエエ音であります。

さて、演奏。

第1楽章は冒頭から確信に満ちた音楽。スウィトナーがこうと信じ、オーケストラが培ってきた伝統に対する自信とピッタリと合わさって、盤石の演奏になっている。悪口を言えば、きっちりと決まりすぎて、面白みが足りない。でも、そのくらい素晴らしい演奏。このブラームスはイイ。

第2楽章はオーボエをはじめとした木管がとても美しい。弦楽がそっと支えつつ、オーボエやクラリネットが心を込めて歌うところは、聴きものと思う。
弦楽セクションも良い。フレージングが清潔。そして、コンマスの美しいソロとホルンののどかな響きが、何と安らかなことか。ベルリン・シュターツカペレは、いいオケだなぁとつくづく思う。

第3楽章は金管も活躍。しかも、オケの中にうまく収まって、素晴らし溶けあいを聴かせる。オーケストラの響きは相変わらず渋く美しい。「いぶし銀」という表現がピッタリ来る感じ。

ラストはロマンいっぱいの表現。
ベートーヴェンの第10交響曲と呼ばれるくらいの音楽、オーケストラ全体が相当盛り上がってゆくのでが、スウィトナーの手綱で、シックにまとめ上げられてゆく。
地味なのだが、トシを取ると、これがまたイイ。どの楽器も過不足なく鳴っているのだが、実は、その「過不足なく鳴る」というのがなかなか難しいことなんじゃないか、とこのごろはよく思う。
終曲に向かって盛り上がるところは、いつ聴いても感動的。ブラームスは、あまり凱歌が似合うタイプではないが、このラストは名曲。ブラームスの勝利の叫びかな。

録音は素晴らしい、と、初めに書きましたね・・・・。


<ブラームスの交響曲第1番 自己リンクです>
■ケンペ/ミュンヘン・フィル
■ムーティ/フィラデルフィア管
■クレンペラー/フィルハーモニア管
■バーンスタイン/ウィーン・フィル
■ショルティ/シカゴ響
■カラヤン/ベルリン・フィル
■ベイヌム/アムステルダム・コンセルトヘボウ管
■ベーム/ウィーン・フィル NHKライヴ
■マゼール/クリーヴランド管
■ザンデルリンク/ドレスデン・シュターツカペレ





AUTHOR: ひろはや DATE: 03/07/2008 06:59:17 おはようございます。
ブラームスの交響曲第1番、私がハイティンクを好きになる契機になった曲なんです。
ハイティンク指揮バイエルン放送響の実況録音(1988年3月10日)をFMで聴き(放送日1989年3月4日)、その演奏の熱気に、そして堂々としたスケールの大きさに大変感銘しました。今その時エアチェックしたカセットテープは宝物です。
今でもハイティンクのCD(SKD:2002年、ロンドン響:2003年、ボストン響:1994年、ACO:1972年)を時々の気分で取り出しております。世が世であれば王侯貴族の贅沢さですよね。
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コメント

追伸
オトマール・スウィトナー/SKBのブラームスも、ザンデルリンクの新旧盤と共に、気に入ってます。
それとベルグンドの録音も良かったですね。
こうして考えると、いったい今まで、何百回この曲を聴いたのか、自分でも怖くなります。

おはようございます! 嬉しいじゃありませんか。私の大好きな演奏を取り上げてくださって! うちのスピーカーでは、妙な譬えをして笑われるかも知れませんが、朝露に濡れた庭にいる感じです。
この演奏は煽り立てないでしょう。第4楽章に至っても、内面的というか、う~ん、適切な言葉が浮かばない・・・ゲミュートリヒというドイツ語から連想されるような、そんなような、とにかくエエ音ですね。
昔々、教科書に載っていた短歌を想うこともありますよ。作者は誰だったか忘れましたけれど、
 降りたちて今朝の寒さを驚きぬ
 露しとしとゝ柿の落葉深く
うちのスピーカーは春になると音が良くなるから、もうすこし先が愉しみです。毎年、シャルプラッテン盤の「水上の音楽」(ヘルムート・コッホ)をかけて春を確認してます。

こんばんは。
少し暖かくなってきましたね。
このまま春になっていくようですね。

ブラームスの一番は私も好きです。
この頃のベルリン・シュターツカペレでは、ブラームスのような曲の場合は、
バストロンボーンは現在のものと異なるタイプのものを使っていたと思います。
楽器が大きくなりスライド部が長いので、
手では届かない時は柄を持って操作するそうです。
ストレートな部分が多く出てくる音もストレートで、
ブラームスのような音楽にはピッタリ深いの音が出ます。

扱いにくい楽器ではあっても、
周りから気付かれないような箇所であっても、音色を選んであえて使用する。
音符の少ない金管楽器奏者ならではのこだわりを感じますね。

こんばんは。
スウィトナー/SKBの演奏は、弦楽器や打楽器がよく鳴っているにもかかわらず、旧東ドイツらしい渋い響きが、聴いてて疲れを感じさせませんね。
以前は、ミュンシュ/パリ管をよく聴いていましたが、最近はパワー負けしそうで、とんと聴いてません。
他では、ザンデルリンク/SKD、ヴァント/NDR.Sも好みです。年とともに渋めの演奏が肌に合ってきたようです。
それにしても、スウィトナーは消息を聞きませんが、今でもお元気なのでしょうか?

こんばんは。
スウィトナー、『渋い』イメージが強いですが、実演では情熱的な演奏に出会い驚いたことが何度もあります。スタジオ録音では、安心して曲を楽しめると思いますが・・・。
強烈な印象の『ブラ1』では、チェルビダッケ&ロンドン響の来日公演です。とにかく、あのテンポに驚愕しました。自宅から遠方の公演だったため終電に乗れず、○○ホに1人寂しく泊まったことも『強烈な印象』を倍増させてますが・・・。

こんにちは。

スウィトナーのブラームス交響曲は1番は持っておらず2番のみもってますがわたしの中ではベストの演奏でした。
きっとブラ1も最高なんでしょうね。

どこかに売っていたら買いたいですね。

こんにちは。春の訪れを感じさせるいい日になりました。
さて、この曲は、かつては聴いていて肩の凝る感じがしてなじめませんでしたが、あるテレビドラマとミュンシュ・パリ管の演奏で、印象が変わりました。いまだにこれをしのぐレコードはない、と言われるのもわかります。
とはいえ、いろいろ聴き比べるうちに新たな名演奏、名盤に巡りあえるのではないかと、期待もしています。 

先日、中古LPでスウィトナー指揮ドレスデン・シュターツカペレの「ヘンゼルとグレーテル」を聴いたところでした。同曲の演奏録音は他に2種類持っているのですが、スウィトナーのもので初めて一気に聴くことが出来ました。生きいきとし、メルヘンっぽい雰囲気を持ちながらも、しき締まった演奏です。
私もスウィトナーのブラームス交響曲全集のCDを持っているのですが、あまり聴いた記憶がないので、先ほど第1番を聴いてみました。第1楽章の盛り上がってくるあたりは、特別なことをしてないようでも、凄く迫って来るものがあります。でも、録音の方は、最近我が家ではLPばかり聴いているので、今ひとつの感じです。CDがもっとよく鳴るといいのですが。

>鞍馬天狗 様
コメントを有り難うございました。
ブラームスの1番を実演で聴くとエエですね。盛り上がりますね。
第2楽章などはしみじみとして良いですし、第1楽章はブラームスにしては珍しいムンムンとした情熱が出てますしね。
C・デイヴィスはバイエルン放送響との全集が良い出来でしたし、ザンデルリンクやスウィトナーは、しっとりとした響きの名演でした。
小沢征爾のはサイトウキネンのを持っていますが、澄み切った水のような雰囲気の演奏、きっとアンサンブルがエエんでしょうね。
往年の名指揮者では、ベームもカラヤンもショルティも素晴らしい演奏を聴かせてくれました。
千秋のは未聴です。高いので買ってません(笑)

>チャック 様
コメントを有り難うございました。
「朝露に濡れた庭にいる感じ」というのはエエですね。同好の方がいらして僕は嬉しいです。スウィトナー、僕は大好きなんですよ。
ドイツ語も短歌もされるチャックさん、スゴイですね。僕は語学も文学も素養がないので恥ずかしい限りなんですが、ふと和歌が出てくる素養、素晴らしいなぁと思います。
春が近いですね。コッホの「水上の音楽」は持っていないんですが、大好きなコレギウム・アウレウム合奏団のヘンデルでもかけて、春を待つことに僕はしましょうか。我が家のスピーカーも暖かい気候の方が音はエエようです。

>hsm 様
コメントを有り難うございました。伊予路にも春風が吹いてます。春めいてきました。

バストロンボーンのお話、興味深く拝読しました。有り難うございました。なるほど、深い音がするのは、そういう楽器の選択にもあるんですね。
柄を持って演奏するのはしんどそうですが、録音という、見えないところでもきちんとそういうことをやっているというのが聴き手には嬉しいですね。
スウィトナーのブラームス全集、じっくり聴き直してみようかな・・・・・。

有り難うございました。

>ヤマちゃん 様
コメントを有り難うございました。
そうなんです、スウィトナー/SKBの演奏は、聴き疲れしない音がエエです。柔らかく渋い響きがエエですね。
僕も加齢のせいか、ミュンシュ/パリ管あたりはこのごろ聴いていて疲れます(^^ゞ そんなに煽らんでもエエのになぁと思ったりします。
ザンデルリンクのブラームスは新旧両盤ともエエですね。音がドイツそのもので質朴剛毅な感じがします。

>あるべりっひ 様
いつもお世話になります。有り難うございます。
スウィトナーの実演はモーツァルトくらいしか聴いたことがないんですが、そうなんですか、情熱的にグイグイというのもあったんですね。ふだんスタジオ録音盤を聴いていると、渋いイメージになってしまうんですね。
チェリビダッケのブラームスは、遅そうですね・・・・・・終電に間に合わない。。。。。大変でした。
でも、その遅さ・磨き上げる響きの美しさがチェリビダッケですしねえ・・・・・。

>ニョッキ 様
コメントを有り難うございました。
スウィトナー/SKBのブラームスの2番交響曲も良かったです。僕は好きです。響きがエエんです。
国内では徳間音工が1,000円盤で発売しておりましたので、中古ショップには結構出回っているような気がします。おそらく500円くらいで・・・・・・。

>花鳥風山 様
コメントを有り難うございました。伊予路に春風が吹いてます。鈴鹿の峰にも春が来ているでしょうか。
ミュンシュ/パリ管は壮絶な名演と思います。そのスケールの大きさと情熱満点の迫力は比べるものがない演奏ですね。
僕も若い頃は熱狂して聴いてました。

ところが、この頃トシをとったせいか、聴いていて疲れます。もう少しじっくり聴きたいなぁと思うことも多いです。
演奏は変わっていないのですが、聴き手が加齢によって変化したと云うことになるのでしょう。

>HABABI 様
コメントを有り難うございました。
CDの音はちとキツイところがありますね。LPの柔らかさ・暖かさに慣れていると、CDはアカンです。なかなかうまく鳴ってくれません。
スウィトナーとドレスデン・シュターツカペレのコンビも素晴らしかったですね。モーツァルトなどは、やはり良いなぁと思います。「ヘンゼルとグレーテル」は1枚も持っていないんですが、HABABIさんのコメントを読ませていただくと、とても良い音のようなので、欲しくなります。
中古ショップが田舎にはほとんどないので、残念です・・・・・・。

おはようございます。
大変ご迷惑をおかけ致しました。
鞍馬天狗様、管理人様には
誠に感謝しております。

スウィトナーのブラームスは渋いですね。
やや不器用と思われる指揮ですが
いかにもブラームスらしい重厚さが魅力です。
上記サイトに
スウィトナーについて詳しく書かれているので
よろしかったら、どうぞ。

>猫よしお 様
コメントとURLを有り難うございました。
早速「スウィトナーの思い出」を読んでします。来日公演なども詳しく乗っていますね。お気に入りに登録しました。
有り難うございました。

「あれ」は、実に心ない第三者的なコメントであったと思います。
とても残念なコメントだったので、猫よしおさんが目にする前に削除しようと思ったのですが、僕が寝た後だったので、間に合わなかったです。
僕は朝が早いので、就寝も早いのです・・・・・・・(^^ゞ

こんばんは。
今日は暖かい日でしたね。

ボストン響のバストロンボーン奏者が、
柄(ハンドル)のついた大きいバストロンボーンを吹いている映像です。
ブラームス第1番第4楽章のコラールも吹いています。
興味あれば見てみて下さい。
12分頃からです。
http://www.yamaha.com/yamahavgn/CDA/ContentDetail/WrappedTextDetail/0%2C6383%2CCNTID%25253D32071%252526CTID%25253D%2C00.html
Doug Yeoという奏者のところです。

>hsm 様
おはようございます。コメントを有り難うございました。
ボストン響のトロンボーン、これからしっかり拝見しようと思います。

今日は暖かい日でした。春風とポカポカ陽気の伊予路でありました。
このまま暖かくなるとエエですね。

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