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モーツァルトの交響曲第38番 K.504「プラハ」 クリップス/アムステルダム・コンセルトヘボウ管

日中の日差しは暖かいのですが、気温はまだまだ低いです。
春は、すぐそこにいそうなんですがね。

さて、今日はモーツァルトであります。

モーツァルトの交響曲第38番 ニ長調 K.504「プラハ」。
ヨーゼフ・クリップス指揮アムステルダム・コンセルトヘボウ管の演奏。
1972年11月、コンセルトヘボウでの録音。DECCA盤の廉価盤全集からの1枚。
このクリップスのモーツァルトは、日本ではずっとフィリップスから発売されていたのだが、このごろは、輸入盤ではDECCAが出しているようだ。もっとも、同じユニヴァーサル系列なので、どっちでもイイのだろうが。

第1楽章の序奏部がとてもスッキリとして爽やかな開始。もったいぶって、ゆっくりやる演奏が多い中で、クリップスはサラッと通過する。淡泊な感じでもたれない。気持ちよい。瀬戸内の白身魚の旨さ。しつこくなく、サラッとして、しかし味わいは奥深い。玄妙な味わいというと、ちと大げさかな。
主部に入ると、さらに溌剌快活。コンセルトヘボウ管の響きがまた実にイイ。柔らかいのに芯があって、やがてふっくらと広がってゆく残響も快感。これは愉悦と幸福のモーツァルトだ。あまり手の込んだことはせずに(少なくともそう聞こえる)、サラリと演奏してこの旨さ、この味わい。おそらく、リハーサルもそんなに長い時間していないんじゃないか。
玄人指揮者クリップスと、伝統のオーケストラ・コンセルトヘボウ管との幸福な邂逅と思う。

第2楽章アンダンテも心地よいテンポ。この楽章もサラッとしているのだが、第1楽章の速さがあるので、聴き手には、ゆったりとした感じになる。これもモーツァルトの天才的な曲作りのなせるわざかな。それともクリップスの指揮が正鵠なものだからかな。
響きは新鮮で瑞々しく、朝露に濡れた草花のような、自然なしっとり感がとてもイイ。

第3楽章は、もはや貫禄の名演。コンセルトヘボウ管も万全な応答で、クリップスを支える。目の詰んだ綿織物の質感。鮮やかさとか派手さにはあまり縁はないが、しっかりとした手触りで安心感が広がる。聴いていて、嬉しくなるようなイイ音。コンセルトヘボウ管には、そんな音がある。

クリップスのモーツァルトは確信と喜びのモーツァルト。安定していてスキがない。
いや、スキはある。でも、それはわざと作っているようなスキというか、キチキチとやらない余裕から生まれている隙であって、だからこそ、聴いていて心が豊かになって、心地よいのだろうと思う。

録音は上々であります。
DECCAレーベルですが、音の感じはフィリップス的なものを感じます。
さて、どちらなんでしょう。


いよいよ仕事のピークを迎えました。
年に数度ある、猛烈に忙しい時期であります。
エントリーが滞ったら、「おっ?mozart1889が真面目に仕事をしよるな・・・・・」と、お笑い下さい。
もっとも、それでもなおかつクラシック音楽を聴くのが、好きな人間のサガとも思いますが。まあ、バリバリ仕事して、バリバリ音楽を聴くというのが最も健康には良いようです。



AUTHOR: ひろはや DATE: 03/06/2008 06:53:57 すみません。ニックネームが「を」になっていたので、あらためて送ります。失礼しました。

おはようございます。
モーツァルトの交響曲第38番「プラハ」は、ワルター/コロンビア響(1959年)で聴くことが多いです。実に心を捉えて離さないというか、素晴らしい曲ですね。大好きです。
今回ご紹介いただいたヨーゼフ・クリップス盤は未聴ですが、「しつこくなく、サラッとして、しかし味わいは奥深い。玄妙な味わい」というmozart1889さまのコメントに惹かれて、早速クリップスの第21番第41番の交響曲集(国内盤の方:PHILIPS)を注文してしまいました。聴くのが楽しみです。
ありがとうございました。
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コメント

mozart1889さん、こんにちは。
クリップスの指揮は、淡白でもたれない感じなんですね。
一度、聴いてみたいです。
手持ちのCDはワルターのニューヨーク・フィルなので、いつもこればかりです。(笑)

お仕事の方は、御忙しいようですが、どうぞお疲れが出ませんように・・・

>ひろはや 様
こんばんは。コメントを有り難うございました。いつもお世話になります。
「を」さんのコメントは削除しておきました。
ワルター盤、いいですね。僕も大好きです。ハフナーからジュピターまでの交響曲の素晴らしさを、僕はワルターとクーベリック、ベームから教わりましたので、特に懐かしく思います。
あらっ・・・・クリップス盤、ご注文ですか・・・・・ひろはやさんのご期待に添えないような演奏でしたら、スミマセンです。先に謝ってきます・・・・・・。
僕はこの頃、クリップスのようなモーツァルトも好みになりました。なぁんもしてないようで、しっかり味わい深く聴かせてくれるエエ指揮者と思います。

>鞍馬天狗 様
こんばんは。いつもお世話になります。
鞍馬天狗さんは新婚旅行、プラハですね!スゴイですね。リッチですね。奥様、喜ばれたことでしょうね。(僕は別府・雲仙・宮崎でした・・・・)
演奏は難しいとのこと、なるほどなぁと思いました。聴いているぶんには、ベートーヴェンやマーラーなどより遥にやさしそうに聞こえるんですが・・・・・。

38番からジュピターまではセットのように聴くとのこと、これも面白いと感じました、なるほど・・・・と思います。

>猫よしお 様
コメントを有り難うございました。いつもお世話になります。
クリップスはホンマに玄人の指揮者でした。サラッとしながら、味わい深く聴かせてくれる、素晴らしい演奏でありました。
こういうのが好きになったのは、聴き手の加齢かもしれませんが。

>yuri 様
こんばんは。コメントを有り難うございました。
クリップスのモーツァルトは、古楽器や室内オケと違って、編成は昔ながらのオーケストラですので、音の厚みは十分にあります。ただ、聴いているとサラッとした味わいがエエです。
僕のワルターはコロンビア響盤です。ニューヨーク・フィルのはもっとエエといいますね。聴いてみたいです。

仕事が忙しいうちが華かもしれません。ヒーヒー云いつつも、給料もらえているんですから頑張るしかないですね(笑)

こんばんは。
今日のエントリーのプラハは、モーツァルトの交響曲の中でも特に幸福感が感じられ、好きな曲の一つです。
クリップスは玄人好みのする指揮者のようで、一度は聴いてみたいと思いながら、未だに一枚のCDも所有していません。その内に・・・です。
僕が好んで聴いているのは、シューリヒト/パリ・オペラ座管です。聴く度に新鮮な感動を与えてくれる一枚です。

こんばんは。
クリップス晩年に蘭フィリップスが集中的に録音した、モーツアルトの1曲ですね。最近は、ユニバーサル・グループの3社でレーベルが入り混じって発売されています。DGG専売だった『ORIGINALS』でデッカ録音もCDで出てますし・・・。どうも、フィリップスはデッカに吸収されたような感じですね。余談ですが、クリップスのこの録音のオリジナルLPセットはとっても高額で取引されています。
私は、『プラハ』大好きです。この演奏も何度か聴きましたが・・・。
どうも私のクリップスの印象は、カルショーに近いようです。しかし、『バラの騎士』組曲の録音は例外です。大変素晴らしい優雅な演奏です。

>ヤマちゃん 様
おはようございます。コメントを有り難うございました。
「プラハ」は幸福な、心地よい交響曲です。僕も大好きです。
ヤマちゃんさんは、シューリヒトですか。これ、世評高い演奏ですね。よく本で読むので(宇野功芳が褒めていたんでしたっけ?)、聴いてみたいなぁと思いつつ、いまだ購入していません。
どこかで入手したいと思います。有り難うございました。

>あるべりっひ 様
おはようございます。コメントを有り難うございました。
というより、期待通り、レーベルのことについてコメントいただき、有り難うございました。たぶん、あるべりっひさんなら、吸収などについてご存じかと思っておりました。お世話になります。
フィリップスはDECCA・ユニヴァーサルに吸収されている感じですね。あの名録音は、どうなってしまうのか心配です。僕はDECCAの録音も先哲で大好きなんですが、フィリップスとコンセルトヘボウ管のあの音は、いつ聴いても最高だなぁと思っていますので・・・・・。
「ばらの騎士」組曲、探してみます。モーツァルトは国内盤廉価LPを何枚か持っていますが、エエ音してますね。フィリップスでした。

おはようございます。
昨日、クリップス/ACOの交響曲集(第21番から第41番)(国内盤PHILIPS6枚組)のCDが届きました。早速に、この第38番「プラハ」を聴いてみました。
眺めの良い景色の中で清流に出会ったような気分になり、心がみるみるうちに爽やかになっていくのです。音が本当に瑞々しくて、無理なく自然で、音楽の素晴らしさに圧倒されてしまう演奏ですね。これは、まさに私の定盤だ!と確信しました。
mozart1889さまに感謝!感謝!です。

>ひろはや 様
クリップスのモーツァルト、届きましたか。早いですね。
そして、ひろはやさんが気に入ったようで何よりでした。演奏には愛唱もあると思いますので、僕はエエなぁと思っても、他人様はどう感じるのか不安でもありました。
よかった、よかった・・・・・であります。
ACOの響きも素晴らしいものでした。ふっくらとして、なおかつ爽快なモーツァルト、僕も愛聴しています。長く聴き続けていきたいと思います。

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