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マーラーの交響曲第5番 嬰ハ短調 エド・デ・ワールト/オランダ放送フィル

雨でした。
早春の雨でした。しとしと一日降りました。
雨が降るたびに、四国伊予路は暖かくなっていきます。春です。

さて、今日はマーラーを取り出しました。
1990年代の録音、粒ぞろいの演奏で、よく出来た全集からのものです。

マーラーの交響曲第5番 嬰ハ短調。
エド・デ・ワールト指揮オランダ放送フィルの演奏。
1992年10月17日、アムステルダム・コンセルトヘボウでのライヴ録音。RCA盤の全集からの1枚。

第1楽章はゆったりとしたテンポで始まる。深々としたテンポ。しかし、粘りは少なく、もたれない。音楽の足取りは着実で、丁寧な演奏振りは好感が持てる。録音は、残響豊かなコンセルトヘボウでの実演らしく、響きがふっくらとしてとても豊かなのもイイ。
デ・ワールトの指揮は、メリハリがきいている。遅いところでの引きずるような歩みは、マーラーらしい感じ。リズムが重くならないのは良い。

第2楽章もテンポはやや遅め。ゆったりとした気分で進んでゆくのは第1楽章と同じ。ダイナミクスは大きく、フォルティシモでの表現は激烈。ただ、あまり嘆いたり喚いたりしないので、音楽の表現はスタイリッシュ。ワールトは、フォルム重視でやろうとしているようで、遅いテンポの中から、マーラーの書いた音符が見えてくるような感じ。聴いていて結構面白い。ヴァイオリンのソロは匂うような美しさ。惚れ惚れする。

第3楽章のスケルツォはホルン協奏曲のよう。このホルンは巧い。太く明るく朗々と歌う。この甘やかな音色と安定した響きは大変素晴らしい。オランダ放送フィルも前の2楽章に比べて調子が上がってきた感じで、音に熱気が出てくる。トランペットもイイし、弦楽セクションのトゥッティは、想いが込められているような熱さ。

その弦楽セクションが活躍するのが第4楽章アダージェット。演奏は叙情的で、ゆっくりとしたテンポと、それに沿った静謐な響きが素晴らしい。いい音だなあと思う。
オランダ放送フィル、素晴らしいオケと思う。オランダでは何番手になるのかな。コンセルトヘボウ管にロッテルダム・フィル、その次くらいに来る実力なんじゃないかな・・・・と思われる。

フィナーレは迫力十分。管弦楽の爆発も心地よい。ラストに向かって、熱い気持ちが音符に乗り移ってくる。しかし、演奏全体はあくまでもスタイリッシュで、新鮮な感じ。
このマーラー全集、エド・デ・ワールトの盤歴でも、屈指の名演奏と思われる。

録音は上々。残響成分が少し多いような感じなんですが、雰囲気豊かな演奏に聞こえます。
音楽は左右に広がり、音場は深々としていて、スケール豊か。聴いていてまことに心地よい。個々の楽器の音も、自然に録られている。
演奏データを見ると、一日の一発録りのようです。エエ録音と思います。


<マーラーの交響曲第5番 自己リンクです>
■ショルティ/シカゴ響
■ラトル/ベルリン・フィル
■カラヤン/ベルリン・フィル
■インバル/フランクフルト放送響
■スウィトナー/ベルリン・シュターツカペレ
■シャイー/ロイヤル・コンセルトヘボウ管
■テンシュテット/ロンドン・フィル
■バルビローリ/ニュー・フィルハーモニア管
■アバド/シカゴ響
■テンシュテット/ロンドン・フィル(LIVE)



AUTHOR: ひろはや DATE: 02/27/2008 06:53:25 おはようございます。
エド・デ・ワールトは、殆ど聴いたことのない指揮者です。
私が持っているCDは、ロッテルダム・フィルを指揮したラヴェルの「ボレロ」(1974年)のみ。ハイティンク目当てで買ったSACD(ACOとのラヴェル管弦楽曲集:ダフニスとクロエ組曲、マ・メール・ロア)の中に収録されてます。この「ボレロ」をあらためて聴いてみましたが、テンポはかなり遅く、一画一画を丁寧に演奏しているなと思っているうちに演奏が終わってしまいました。ちょっと消化不良気味です。彼のマーラーの交響曲第5番は未聴ですが、このテンポの遅さが利点になっているとのことなので、聴いてみたいですね。
私がよく聴いているのは、ハイティンク指揮のCD(ACOとのクリスマスマチネ盤、ベルリン・フィル盤、フランス国立管盤)です。
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コメント

ワールトはホリガーとの共演でR.シュトラウスのオーボエ協奏曲を愛聴しています。ホリガーは文句なしの名演ですが、ワールトの指揮も冴えていて気に入っています。

>ひろはや 様
こんにちは。いつもお世話になります。
エド・デ・ワールトは若い頃にロッテルダム・フィルで活躍していましたね。1970年代には幾つか名演奏を遺しているらしいのですが、(例えば、ひろはやさんお持ちの「ボレロ」とか)、未聴なんです。聴いてみたいです。
ハイティンクの第5番は、BPO盤もよし、ACOとのクリスマス・マチネ盤も良かったです。いつか、エントリーしてみたいと思っています。
フランス国立管盤は聴いたことがないんですが、良さそうですね。

>鞍馬天狗 様
こんにちは。いつもお世話になります。
インバル/フランクフルト放送響の実演は、ホンマに素晴らしかったです。ラストまで緊張感が持続して、しかもノーミス。凄いなぁと感心したことを覚えています。
オランダ放送フィルの演奏はあまり知らないんですが、エド・デ・ワールトのマーラー全集を聴いていると、いいオケだなぁと思います。
この録音はコンセルトヘボウでのライヴなので、なおさら音響がいいのかもしれません。

>猫よしお 様
こんにちは。コメントを有り難うございました。
エド・デ・ワールトのマーラー全集は、コンセルトヘボウでの演奏会の実況録音でした。音響が良く、優れた演奏と思います。
ワールトはロッテルダム時代も良かったと云うことなんですが、詳しくは知りません。
マーラー自身の録音は一度聴いてみたいと思います。

>hiromk35 様
こんにちは。コメントを有り難うございました。
ワールトはドレスデン・シュターツカペレを振った演奏も良かったですね。モーツァルトのセレナードなどが良かったと思います。
ホリガーとのR・シュトラウスは未聴です。LPで見かけたことがあるんですが、買わずじまいでした・・・・・(と思います。・・・・というのは、このごろ、持っていないと思っていたレコードが、ひょいとLPラックから出てくることがあるので・・・・・・・・(^^ゞ)

こんばんは。また冬に逆戻りですね。

この盤は聴いたことがありませんが、全集が評判が良かったのを覚えています。

デ・ワールトとロッテルダムのコンビによるボレロがCMで放映されて、
クラシックに火がつきましたね。
ある意味日本のクラシックブームの原点かも知れませんね。

この人の指揮でカナディアン・ブラスとベルリン・フィル、バイロイトのオケによる
ワーグナーの作品集もありましたね。


寒いですねぇ~震えながら聴いております。あっ、でも5番じゃなく、4番ですぅ。きょう届いたんですよ、ジンマン/チューリヒ・トーンハレの最新盤。私の大好きなセガンティーニの絵をジャケットに使っていて、それだけでも感激! 演奏は・・いい! 爽やかなのにコクがある。あざとい表現は皆無、古典として品格のある再現をしています。これはお勧めです。

こんばんは。
今日は朝、霙が降り、寒い一日でした。
さて、本日のマーラーですが、僕はあまり良い聴き手ではありません。CDも第5番はバーンスタイン/VPO、ショルティ/CSO盤の2種しか所有してませんので、エド・デ・ワールト盤は未聴です。
この機会に、久しぶりにバーンスタイン盤を聴いてみたのですが、楽章によって感情の起伏が激しく、分裂症気味であったマーラーの性格が最もよく現れた作品なのかなという印象を受けました。
それにしても、第4楽章アダージェットだけは、心が安らかになりますね。

>hsm 様
おはようございます。コメントを有り難うございました。
また寒さが戻ってきました。四国も寒かったです・・・・・・。
デ・ワールトの「ボレロ」はホンダのプレリュードのCMだったですかね。1980年代半ばだったでしょうか、非常に受けましたね。思い出します。
彼のワーグナーもそういえばあったなぁと、hsmさんのコメントで思い出しました・・・・・。どこかにCDがあったはずなんです・・・・・・探しているところです(^^ゞ
整理が悪く、記憶力も衰えてきているので、どうもアカンです・・・・。

>チャック 様
お寒うございます。また「寒」に戻ってしまったですね。まだまだ春は遠いかな・・・・。
ジンマン盤ご購入ですか。爽やかなのにコクがある・・・・・ってのはエエですね。僕はまだジンマンのマーラーは聴いていないんです。ベートーヴェンは面白かったんですが、オケの厚味が薄い感じがして、マーラーも同じようにやるんなら、たまらんなぁと思っておりました。
候補に入れておきます。有り難うございました。

>ヤマちゃん 様
おはようございます。コメントを有り難うございました。また寒さが戻ってきましたね。春はまだまだのようです。
バーンスタイン/VPO盤は感情移入濃厚な名盤ですね。この頃はトシのせいか、ちと疲れます。分裂症気味のマーラーを最も強く描き出した演奏ではないでしょうか。
ショルティ/CSO盤のスッキリ筋肉質系とはエライ違いですよね。
あ、僕は、両演奏とも好きです。節操ないんですが・・・/(^^ゞ

Ravel/ダフクロ、ボレロ

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先日mozart1889さんのブログ http://www.doblog.com/weblog/myblog/41717/2623362#2623362 を拝見して、いにしえのライヴ録音があったのを思い出して聴いてみました。今回聴いたのはラヴェル2曲です。また放送がなかったのか、とりそこなったのか今となってはわかりませんが、「オランダ人」の録音がありません。このコンビのワーグナーは大変珍しいと思いますので、ちょっと残念です。 モントリオール交響楽団演奏会 1985年2月4日、昭和女子大学人見記念講堂...

Ravel/ダフクロ、ボレロ

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先日mozart1889さんのブログ http://www.doblog.com/weblog/myblog/41717/2623362#2623362(不具合が発生するのでリンクを外しました) を拝見して、いにしえのライヴ録音があったのを思い出して聴いてみました。今回聴いたのはラヴェル2曲です。また放送がなかったのか、とりそこなったのか今となってはわかりませんが、「オランダ人」の録音がありません。このコンビのワーグナーは大変珍しいと思いますので、ちょっと残念です。 モントリオール交響楽団演奏会 ...

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