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モーツァルトの交響曲第41番 K.551「ジュピター」 クレンペラー/ウィーン・フィル

気温は低いものの、日中は春の陽光が柔らかく差し込んできます。
僕の仕事場は南の窓側、ポカポカと暖かくデスクワークをしておりました。

さて、今日はモーツァルト。

モーツァルトの交響曲第41番 ハ長調 K.551「ジュピター」。
オットー・クレンペラー指揮ウィーン・フィルの演奏。
1968年5月19日、ウィーン芸術週間でのライヴ録音。テスタメント盤。

音は貧しいステレオ録音。雑音も盛大。でもクレンペラーの偉大な演奏は十分に伝わってくる1枚。
スケール大きく、いつもながら素っ気ない感じなのだが、よく聴いていると、ウィーン・フィルが実によく歌っている。クレンペラーの棒に(おそらく無骨な棒に)しなやかに反応し、柔和な表情をたたええながら、美しいアンサンブルを繰り広げてゆく。ああ、ウィーン・フィルはいつだって美しい。

クレンペラーの音楽作りは無骨なものなのだが、この実演盤では、聴き手の予想を裏切るような暖かい歌が(それはあたかもワルターのような!)、随所に出てきて楽しい。結構、ライヴでは優しいんじゃないの・・・と合いの手を入れたくなる。

そしてテンポの伸縮。第1楽章など、適度に伸びたり縮んだり、時にグッとタメをつくったりするところもあって、面白い。スゴイのは、ウィーン・フィルがそれにピタリとついてゆくところ。開始早々は、アンサンブルが怪しく、あれれ?と思うのだが、曲が進むにつれて指揮とオケがピタッと合ってくる。それとともに、音楽の感興が盛り上がってゆくし、僕はクレンペラーの偉大さに引き込まれてゆく。

演奏そのものは、今の耳で聴くと大層ロマンティック。往年のスタイルという印象が強い。しかし、この演奏には確かにモーツァルトがいる。

見事なのは第2楽章。ゆったりとしたテンポの中で、大きく広い心に包まれてゆくような感覚に陥る。そして静かな抒情が流れてゆく。ウィーン・フィルの弦楽セクションがまた絶品の味わい。貧しい録音の中から、潤いのある響きが聞こえてくる。

フィナーレはテンポが自在に変化して、実に面白い。楽章冒頭は激烈な速さ。それが急に遅くなって、堂々たるフーガを形成してゆく。さすがにクレンペラー、巨匠的な表現と思う。偉大なフーガだ。

というわけで、録音が貧しいのは致し方なしとして、クレンペラーの個性は十分に伝わってきます。
今から40年前のライヴ録音としては、上等でしょう。
スゴイ「ジュピター」でした。


スパム・コメント、相変わらず多いです。
ダミー記事も効果ありません。いやはや、困ったもんです。



AUTHOR: ひろはや DATE: 02/26/2008 07:40:53 おはようございます。
モーツァルトの交響曲第41番「ジュピター」は、クレンペラー/ウィーン・フィル盤は未聴ですが、最近購入したカラヤンのデッカ録音盤(The Legendary DECCA Recordings:9CD)の中にあるウィーン・フィル(1963年)を聴いてます。すこぶる堂々として晴れやかな演奏で素晴らしいと思います。音もイイです。
EMIコンプリート盤にもベルリン・フィルのものが入っているはずなので、聴き比べてみようと思ってます。
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コメント

おはようございます。
クレンペラー/ウィーン・フィル盤はライヴなのが残念ですね。
ステレオでスタジオ録音して欲しかったです。
それから
割り込んで申し訳ないのですが・・・。
資生堂のCM曲は
ヴィヴァルディのフルート協奏曲ト短調作品10-2(RV439)の
第6楽章「アレグロ」らしいです。
ついでに、私の疑問は
今思いついたのでCMの商品名も何も思い出せないのですが
たしか二人の赤ちゃんがしゃべるCMです。
それに流れている曲名が、今いくら考えても思い出せません。
どなたか、ご存知の方いらっしゃいませんか?

CDPの修理が出来て、我が家に帰ってきました。
クレンペラーのモーツァルトは未聴です。すみません。
ひろはやさんが挙げられたDECCAのカラヤン/ウィーン・フィル盤に一票投じます。

こんにちは。
エントリーを拝見して往時のウィーン・フィルの「ジュピター」が聴きたくなりました。取り出したのは1952年録音のベーム指揮のLPをCDに焼いたものを。
ベームとしてはテンポを動かしたもので実にロマンティックな演奏です。
コメントを拝見するとクレンペラーもそんな演奏なようなので、もしかすると指揮者というよりウィーン・フィルの流儀だったのかもしれません??
それにしてもこの頃のウィーン・フィルの美しさ、特に弦の美しさ!


>ひろはや 様
こんばんは。いつもお世話になります。感謝です。
カラヤンのDECCA盤は、LPで持っています(今、探しています・・・・・)。流麗なイイ演奏でした。「堂々と晴れやか・・・・・」、おっしゃる通りと思います。
EMIコンプリート盤の方は、スケール大きく壮麗な演奏と感じました。その後のDG盤より、カラヤンらしい演奏だったと思います。BPOを徹底的に磨き上げてました。

>鞍馬天狗 様
こんばんは。いつもお世話になります。
僕は演奏会にあまり行かないので、録音と実演の差が実感できないんですが、確かに、自分が感動した演奏会録音をブツブツ言われるのは腹立たしいでしょうね。
物故演奏家の珍しい実演盤は時に聴きますが、ふだんは正規録音ばかり聴いています。ライヴはどうしても録音状態が落ちますから・・・・・。
このクレンペラー盤も、録音状態は、良くないと思うんですが、仕方ないですね。

>よし 様
こんばんは。コメントを有り難うございました。
クレンペラーは巨大な指揮者ですね。ベートーヴェンの交響曲全集も凄かったです・・・・。特にスゴイのはマーラーの7番交響曲、1時間40分もかかる極端な遅さに、圧倒されます・・・。

しかし、スパムが多いです。コメント欄が荒らされてます・・・・・コツコツ取り除いていきたいと思います。

>猫よしお 様
こんばんは。コメントを有り難うございました。
そして、スミマセン。
資生堂云々の件、スパム・コメントだったので、削除してしまいました。
申し訳ありません。

>hiromk35 様
こんばんは。
CDP、復活おめでとうございます。良かったですね。これでまたCD三昧ですね。
hiromk35さんもカラヤン/VPO盤ですか・・・・・・さっきからLPを探しています。キングレコードの1,000円盤でした・・・・・。懐かしいなぁ。

>天ぬき 様
こんばんは。いつもお世話になります。感謝です。
さすが天ぬきさん、1952年録音のベーム/VPO盤、僕は全く知りませんでした。そうですか、VPOがエエですか・・・・・。
そんなコメントをもらうと、欲しくなるんですよねえ・・・・・・困ります(^^ゞ

探してみたいと思います。
あ、LPをCDに焼いて・・・・というのがまたエエですね。

こんばんは。
モーツァルト最後の交響曲「ジュピター」は、その名のとおり神々しい輝きに満ちていますね。
さて、クレンペラーのVPO盤は未所有ですので、今、スタジオ録音のPO盤を聴いています。クレンペラーらしく、一音一音が鮮明に聴き取れる、巨大な「ジュピター」です。ライヴではクレンペラーの優しさが出ているとのこと、聴き比べをしてみたくなりました。
その他、VPO演奏のCDでは、クーベリック、ベーム(ステレオ録音)、バーンスタイン指揮のものを愛聴しています。


お世話になります。
スパムと気付かずに真面目に反応してしまい(笑)
こちらこそ、失礼致しました・・・。
私も正規のスタジオ録音の方が好きですね。
ライブ独特の高揚感や燃焼度は捨て難いのですが
完成度と言う点では、やはりスタジオ録音の方が良いですね。
特に最近のライヴ録音は編集の繋ぎ合わせみたいなもので
音の流れに一貫性が無く、緊張感に乏しい気がします。

こんばんは

昨日、偶然クーベリック指揮のモーツァルト後期交響曲LP3枚組のセットを見つけました。当然、41番が入っています。
有名な割りには、40番や41番のピンと来る演奏は少ないと思います(本当に、40番や41番を聴いて感激する人は、どれだけいるのでしょう。39番は、とてもわかり易いと思うのですが)。カイルベルトの演奏録音のように、古典派音楽らしいガッチリした構成を聴かされると、ホッとします。
さて、クーベリックの41番からは少しロマン派的な雰囲気を感じますが、とても大きいスケールがあり、これはこれで、素晴らしい演奏だと思います。でも、カイルベルトの方が、分かり易いでしょうか。クレンペラーも、基本的に古典派音楽らしい演奏をしているのでしょうね。

こんばんは。いつもお世話になります。
ところで、この交響曲の第4楽章の、「ドレファミ」という「ジュピター音階」、
K16(交響曲第1番)の第2楽章や、K319(交響曲第33番)他、いくつかのモーツァルトの作品で使われているのは、ご承知の通りですが、ブラームスの交響曲の第1番から第4番の調性を音階で読み替えると、「ジュピター音階」になる事は、ご存じでしたか?
第1番(ハ単調)、第2番(ニ長調)、第3番(ヘ長調)、第4番(ホ単調)の「ハニヘホ」が、音階で読み替えると、「ドレファミ」になります。

この曲の真の名演は、「ベト7」より盛り上がり、興奮させられます。ただ、残念ながらセッション録音で、その興奮を味わえる録音は、私の知る限り皆無で、それが本当に残念です。
この曲の真価を知っているようで知らない人が多いのは、演奏家の責任だと思います。

こんばんは。
激務に追われ、こんな時間になってしまいました。
スパムメールの件、お気の毒様です。私のHPには掲示板を置かずに、皆さんの掲示板に書き込むだけなので、心苦しく思っています。
さて、ジュピターといえば、かつてカイルベルト指揮、バンベルク交響楽団の演奏を聴き、第2楽章の美しさに陶酔したものでした。もう廃盤でしょうか。

>ヤマちゃん 様
おはようございます。いつもお世話になります。
クレンペラーは巨人でしたね。スケールの大きい、そして実に素っ気ない、でも感動的な演奏が多かったです。
「ジュピター」は大好きな交響曲で、いつ聴いても感銘を受けます。
僕もベーム盤、バーンスタイン盤、クーベリック盤、大好きです(^.^)
フィナーレのフーガ、最高ですね。

>猫よしお 様
おはようございます。コメントを有り難うございました。
ライヴ録音は、一度目はものすごくエエなぁと思うんですが、何度か繰り返して聴いていると、鼻につくような感じもあります。
繰り返し聴くのは、やはり正規録音、スタジオ録音盤の方がエエように思います。
でも、中には超特大ホームラン級の演奏もあるんですよね・・・・。

>HABABI 様
おはようございます。コメントを有り難うございました。
クレンペラーの演奏は古典派風だと思います。クーベリックは、ええ、ロマン派的なところもあると思いました。
HABABIさんご指摘のカイルベルト盤、未聴です。スミマセン。彼の演奏はベートーヴェンの運命と田園、第7くらいしか持っていないんです。
そうですか、素晴らしいんですか・・・・・・・聴いてみたくなりました。
現役盤なら、探してみたいと思います。有り難うございました。

クーベリックのLP三枚組、エエですね。僕は大好きです。

>鞍馬天狗 様
コメントを有り難うございました。
ブラームスの交響曲の話、知りませんでした。ブラームスが意識して調性を決めていたんだとしたら、モーツァルトって凄いんですねえ・・・・・。医大ですね。
ジュピターを聴くときは、音量を大きめにして聴きます。フィナーレなんか盛り上がって良いですよ。フーガには昂奮します。
僕は単純なので、CDやLPで十分に感動してしまいます・・・・・(^^ゞ。
実演にあまり行かないからだと思うんですが、セッション録音で、結構感動してしまっております(^.^)

>花鳥風山 様
おはようございます。コメントを有り難うございました。
鈴鹿の山、御在所岳も早春のきざしですね。美しい写真、時々は意見しております。雪、まだまだ沢山ありますね。
花鳥風山さんもカイルベルト盤ご推奨ですか・・・・・HABABIさんも褒めていらっしゃいました。これは、俄然、探さなくちゃアカンですね。

スパムコメントには辟易してます。やれやれです。

こんにちは。ブラームスの4つ交響曲の調性と「ジュピター音階」の関係についてご存じなかったようなので、更に驚くべき事実を・・・。ブラームスだけでなく、シューマンの交響曲の第1番から第4番の調性も音階で読み替えると、「ジュピター音階」になります。第1番(変ロ長調)、第2番(ハ長調)、第3番(変ホ長調)、第4番(ニ単調)の「B、C、Es、D」は、変ロ長調読みで「ドレファミ」になり、「ジュピター音階」になるのです。ただし、シューマンの場合、作曲順はこの順番では有りません。シューマン死後、シューマン楽譜全集の編集・出版に強く関わったブラームスが、偶然シューマンの交響曲の調性が「ジュピター音階」になることを発見し、「ドレファミ」順に勝手にナンバーリングし直し、自分の交響曲も、「ジュピター音階」順に作曲した、という推測も、成り立ちそうです。

こんばんは!
クレンペラーは、意外と安定したリズムでテンポを動かすことが少ないのですが・・・。このVPOとのライブシリーズは、相当に『感情移入』強いようです。ロンドンでの録音とは、別の面を見せてくれます。

名古屋~東京~山形~名古屋と、久しぶりの出張でちょいと疲れました。最近どうも、初対面の人に合うのが苦手です・・・。

>鞍馬天狗 様
おはようございます。コメントを有り難うございました。
鞍馬天狗さん、いろいろご存じですね。このごろ、作曲家の伝記等読まなくなったので、その辺りの話は知りませんでした。シューマンもジュピター音階ですか・・・・。
ただ、「ドレファミ」と4つ取ると、残りは「ソラシ」しかないので、作曲家がひとつひとつ違った調性を選ぶと、4/7の高確率で、ジュピター音階になってしまうんじゃないかな・・・・てことはタダの偶然かと思ったりもします・・・・・。実際はどうなんでしょうね。

>あるべりっひ 様
おはようございます。コメントを有り難うございました。
名古屋~東京~山形~名古屋・・・・・長旅、お疲れ様でした。大変ですね・・・・・東北はまだ寒かったでしょう。

さて、クレンペラーのウィーン・ライヴ、結構テンポが動きます。クレンペラーには珍しいですね。感情移入も、聴いていて感じました。
ロンドンでのフィルハーモニア管との演奏になれていると、驚きでした。

いつもお世話になります。

この日の朝のスパムメール、音楽ネタだっただけに、私もすっかり騙されました。本当に悪質でした。

しかし、転んでも、タダでは起きません。

「猫よしお様」ご質問の、赤ちゃんが2人で会話している東京日動火災のCM、先日私も見ましたが、使われている曲は、ロッシーニ作曲「泥棒かささぎ序曲」でした。
昔演奏したことが有りますもので、偶然知ってました(^^ゞ。

スパムではなく、本当の曲当てクイズなら、大歓迎なんですが・・・。

お世話になります。
あの曲はロッシーニなんですね!
言われてみれば、その通りですね・・・。
お蔭様で今夜は、ぐっすり眠れそうです(笑)
ありがとうございました!

>鞍馬天狗 様
コメント感謝です。僕は、件のCM、気がつきませんでした。
しかし、「泥棒かささぎ」がすぐに分かるなんて、さすがですね。
僕は、ちと思い出せませんです(^^ゞ

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