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ブルックナーの交響曲第5番 変ロ長調 <原典版> バレンボイム/シカゴ響

夕暮れが少し遅くなってきました。日が延びてきたのは、春の兆しでしょう。
さて、今日はLPを取り出しております。

ブルックナーの交響曲第5番 変ロ長調 <原典版>。
ダニエル・バレンボイム指揮シカゴ交響楽団の演奏。
1977年12月、シカゴのオーケストラホールでの録音。DG原盤のLP2枚組。

バレンボイムは全集魔かな。
ベートーヴェンにシューベルト、ブラームス、ブルックナー、シューマンなど、独墺系の交響曲全集を次々に完成させた。マーラーは、これから全集として完成するのだろう。

ブルックナーの交響曲全集などは2度録音している。今日取り上げたLPは、1回目、シカゴ響との全集からのもの。彼は後にベルリン・フィルと再録音している。

ブルックナーの交響曲全集を2度も録音したのは、朝比奈隆にオイゲン・ヨッフムくらい、さて他にもいるのかな。バレンボイムは立派なブルックナー指揮者だろう。彼はフルトヴェングラーの信奉者でもある。このシカゴ響とのブルックナー全集では、フルトヴェングラーもかくやと思われるほど、激烈な表現やテンポの伸縮、豪快なアッチェランドなどが随所に聴けて大変面白い(トータルでは、端正で格調高いブルックナーなのだが)。

第1楽章は豪快な表現。逞しく、筋肉隆々のブルックナーが現れる。中世の城塞を思わせる交響曲なのだが、バレンボイムはテンポやダイナミクスをいろいろ変化させて、飽きさせない。

第2楽章は静謐さの中に様々なニュアンスを込めた表現がイイ。侘びしさや古めかしさ、特に望郷の心のような懐かしさ、或いは過去に思いをはせる感傷的な気分もある。全体的には厳粛で敬虔な表現と思うのだが、やはりここも聴いていて飽きない。面白い。

第3楽章スケルツォは、集中力に富んで、一気に聴かせてしまう感じ。バレンボイムの並々ならぬ力量は、ともすれば平面的で単純になりやすいスケルツォを、力強く、集中して作り上げてゆくところにあるのではないか。
内面から湧き上がってくる力が素晴らしい。オケのパワーも凄まじい。

第4楽章も素晴らしいフィナーレ。音楽が力強く盛り上がり、腰砕けにならない威容。音楽はますます充実し、オケの圧倒的な技量も披瀝される感じ。
スゴイ。これ、バレンボイムの傑作ではなかろうか。


1970年代のシカゴ響のDG録音には素晴らしいものが多いんです。
このLPも実にいい音がします。緻密にして豪快な音、弦の繊細さに加えて、金管がバリバリ鳴る心地よさ。ブルックナーはこういう音で聴きたいもの。ちとアメリカンな明るさが強い録音ですが、シカゴ響にヨーロッパ的なくすんだ響きを要求しても仕方ないでしょ。
ところで、この演奏、今は廃盤ですか?
CD化された全集、あまり見かけなくなりました。単品でも再発して欲しいところです。


AUTHOR: ひろはや DATE: 02/19/2008 06:50:37 おはようございます。
「バレンボイムは全集魔」となると、ハイティンクもそうですね。ベートーヴェン、マーラー、ショスタコーヴィッチ、ブラームス、シューマン、ヴォーン・ウィリアムズ、そしてブルックナー。
ブル5番は、一番聴くのがハイティンクのウィーン・フィル盤(1988年)です。
でも最近チェリビダッケ/ミュンヘン・フィルのサントリーホール・ライヴ盤(1986.10.22Altus)が気に入ってます。ハイティンク盤に比べ、第2楽章アダージョだけでも7分以上も長いんです(24分37秒)が、不思議と飽きないんですね。
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コメント

こんにちは。
今日は少しですが暖かいですね。

朝比奈氏がシカゴを振る際に、
バレンボイムが、日本人にブルックナーができるのか? 
と言ったことが書かれてましたね。
その70年代の録音ほとんど見かけなくなりました。
シューマンもこの時期シカゴと録音しているはずですが、
ガレリアシリーズだったかで一度CD化されたっきりのような気がします。

シカゴのブルックナーは残念ながら聴いたことがないのですが、
バレンボイム盤はショルティとはまた違った音がしていそうですね。

こんばんは。
ブルックナーの交響曲第5番、良いですね。悠久の時間を過ごしたい時に、どっぷり浸かってます。
バレンボイム/CSO盤は残念ながら未聴です。CSOサウンドで聴く第5番は、さぞかし雄大で峻厳な演奏なのでしょうね。
僕がよく聴いているのはヨッフム/RCO('64)、ヨッフム/SKD、クナッパーツブッシュ/VPO盤などです。それぞれに個性があり、時間が経つのを忘れてしまいます。

mozart1889さん
たいへんお久しぶりです。
ブルックナーの最高傑作というと、以前は第8か第9を挙げる人が多かったように思いますが、最近はこの第5を挙げる人が増えてきたようですね。私も第5は大好きです。
バレンボイムは私の好きな指揮者で、ベルリン・フィルとのブルックナー全集は彼の録音の中でも好きなものの1つです。ただしシカゴ響との旧録音の方がいいのでは…という評判を聞いて、いつか聴いてみたいと思って今まできたのですが、廃盤なのですか…。何とか復活してほしいですね。

こんばんは。
ブルックナーと言えば、アル評論家を思い浮かべてしまいます。推薦盤をいろいろ聴きましたが・・・。合うものもあれば合わないものも、最後は自分の好みですし。
自我が強いのでしょうか、ブルックナー演奏についてはよく友人と激論を戦わせました。
私は好きですよ、この頃のバレンボイム、突き抜けていて気持ち良い演奏じゃないでしょうか、ジメジメ感がなくて。

綾波レイ、碇シンジ、惣流・アスカ・ラングレー、葛城ミサト、赤城リツコ、碇ゲンドウ、冬月コウゾウ、だれも僕に振り向いてくれません・・・。 (T_T)
ちなみにフルネームは、愛妻に教えてもらいました・・・。

>ひろはや 様
こんばんは。コメントを有り難うございました。いつもお世話になります。
全集魔、ハイティンクも全くその通りですね。ショスタコーヴィチにRVWまで網羅してますもんね。
そして、ハイティンク/VPOのこの曲の演奏も良かったですね。僕はVPO盤でのハイティンク、大好きです。
チェリビダッケ&ミュンヘン・フィルの演奏は聴いたことがないんです。DGでのボックスセット所収の5番交響曲は聴いたことがあるんですが、晩年のチェリビダッケは凄かったそうなので、一度聴いてみたいです。

>鞍馬天狗 様
こんばんは。コメントを有り難うございました。
僕は節奏がないというか、ポリシーがないというか・・・・・ただのミーハーですので、シカゴ響のブルックナーを面白く聴いてます。ショルティとのコンビでもシカゴ響は凄かったです。
ケンペ&ミュンヘン・フィルの演奏も素晴らしかったですね。「ロマンティック」との2枚組CDで聴いているんですが、見事な演奏でした。
宇野功芳の評論は少し飽きましたが、あれだけ元気な文章を読むのも面白いです。さすがに「至宝」と云われると、ホンマかいなぁと思いますが、好き嫌いが露骨に出るので(評論家では、なかなか珍しいでしょう?)、かえって面白いです。

>猫よしお 様
こんばんは。コメントを有り難うございました。
バレンボイムは、面白い指揮者だと思います。何でも出来てしまうのが凄いなぁと思います。ピアニストとしてもスゴイですし、指揮者としてもレパートリーが広いので、大天才なんだろうなぁと思います。
シカゴ響とのブルックナーも溌剌としつつも、豪快で時に老獪な、イイ演奏でした。もっとも、僕はド素人なので、好き嫌いでしかものが云えないんですが・・・・・(^^ゞ
バーンスタインとはまた違った天才と思います。作曲家ではないことと、啓蒙精神が少し足らんかなぁと云う程度とは思いますが。

>hsm 様
こんばんは。コメントを有り難うございました。
バレンボイムの指揮、シカゴ響とは、シューマンもありましたね。我が家には「春」と「ライン」をカップリングした輸入盤LPが1枚あります。CDではもう入手できないようですね。これも爽快なイイ演奏でした。久しぶりに聴いてみたくなりました。有り難うございます。
朝比奈の言葉も思い出深いですね。

さて、シカゴ響のブルックナー、バレンボイムの方が上品で知性的な感じです。ショルティのは高機能大戦車軍団、圧倒的パワーの披瀝という感じで、これも面白く聴けると思います。

>ヤマちゃん 様
こんばんは。コメントを有り難うございました。
ブルックナーの第5交響曲は、中世の城塞を思い起こさせるような大シンフォニーですね。悠久の時を感じさせる名曲と思います。
シカゴ響の演奏では、バレンボイムのもショルティのも、音響がスゴイです。さすがだなぁと思います。
ヨッフム/ACOのは、オットーボイレン・ライヴ盤ですね。これも、凄いなぁと思います。ラストに向かって壮烈に盛り上がるブルックナーでした。SKDとの演奏も良かったです・・・・・同好の方がいらして、嬉しいです。
クナッパーツブッシュ盤、未聴です。スミマセン。

>アルトゥール 様
こんばんは。コメントを有り難うございました。ご無沙汰しておりまして、こちらこそ、スミマセン。
ブルックナーの第5交響曲、スケールの大きな名曲ですね。ただ、さすがに長いです。僕は、聴く頻度で云うと、48795の順でしょうか。
バレンボイム/BPOの全集は廉価盤化したので、購入しました。これもBPOの機能全開のスゴイ演奏でした。シカゴ響との方が、若々しく元気で、やる気熱気があるように思えます。少し荒いところもあるんですが、それをカバーする魅力もあるようです。仕上げではBPOの方が上なんじゃないでしょうか。
CSO盤はあまり見かけません。廃盤でしょう。残念ですね。

>あるべりっひ 様
こんばんは。コメントを有り難うございました。
宇野功芳のブルックナー演奏評は面白いですね。体臭がぷんぷん臭うような評論ですので、あまり参考にはなりませんが、読んでいて面白いです。あれ、好きな人は好きなんだろうなぁと思います。僕もよく読みますが、このごろは臭みが強いです。
バレンボイムがCSOを振ったブルックナーは、そうですそうです、ジメジメ感がないのがエエんです。

奥様、エエ人ですね(^.^) 登場人物、旧帝国海軍関係の名前ですね。
僕は惣流・アスカ・ラングレーの「声」が好きです。弐号機にも随分お世話になりました。デュアル・ソーの威力は抜群でしたし(キセカチですが)・・・・・・・(笑)


私は実はちょっと別の意見を持っていて、ブルックナーはあまりアッチェランドするべきでないと思っています。基本的にはインテンポで演奏してほしいと思っています。私はハース版支持者なのです。朝比奈もヴァントもハイティンクも基本的にハース版だと思います。一方ノヴァーク版(および改訂版)で演奏することが多かったヨッフムは80年ごろまでかなり明確にアッチェランドをしていましたが、最晩年になって過度なアッチェランドをかけなくなりました。1986年の7番と5番を以前の演奏と比べると違いは歴然です。遅いテンポを採用した場合は特にテンポを揺らすべきでないというのが私の意見です。

>たか 様
こんばんは。コメントを有り難うございました。
ヴァントやハイティンクはハース版を使っていますね。ハイティンクの第8交響曲など、ホンマにゆったりとして、落ち着いた名演でした。
ヨッフムの第8は、終楽章が燃え燃えの演奏で、どんどんアッチェランドして、大変面白かったです。
僕はド素人なので、ブルックナーがどうあるべきかはあまり考えないのですが、両者とも聴いていて独特の面白さがあると思いました。こういう違いが楽しいです。
アッチェランドの是非はよく分かりません。ただ、ヨッフムのアッチェランドを聴くと、頭が下がります。このオッサン、晩年まで元気やったんやなぁ・・・・と思うからです。
最晩年の第5、第7は未聴です。スミマセン。1982年9月15日の来日ライヴの第8交響曲は、燃え燃えでした(^.^) スゴイ演奏だったと思います。

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