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ブラームスのピアノ協奏曲第1番 ニ短調 ブレンデル(Pf) ・ アバド/ベルリン・フィル

アルフレート・ブレンデルが今年で引退だそうです
僕はブレンデルに、バッハモーツァルトやベートーヴェン、シューベルトのピアノ曲の楽しみを教わってきたので、感慨深いものがあります。シューベルトの即興曲をはじめ、ピアノ曲集は良かったなぁ・・・・。
それにベートーヴェンの協奏曲はハイティンクと組んだのも、レヴァインと再録音したのも良かったし(3番「皇帝」は名演)、ピアノ・ソナタ「月光」は思い出深いものがあります。モーツァルトの協奏曲集も廉価盤で買えるまとまったものはブレンデルのしかなくて、これは今も愛聴するところであります。

そのブレンデルが引退。月日がたったことを感じさせます。寂しいなぁ・・・・・。

そこで今日は彼の名演を。これ、昔『レコード芸術』(音楽之友社というべきか)のレコード・アカデミー賞だったものと思う・・・・・・。

ブラームスのピアノ協奏曲第1番 ニ短調 作品15。
アルフレート・ブレンデルのピアノ独奏、クラウディオ・アバド指揮ベルリン・フィルの演奏。
1986年9月、ベルリン・フィルハーモニーでの録音。フィリップス盤。

ブレンデルの重心の低い音が印象的。
モーツァルトやベートーヴェンで聴かせたクリアで輝く音に比べて、ブレンデルはブラームスに対しては重く強い音で一貫している。また、響きは美しいのだが、それに頼ることなく、ガッチリした構成力で勝負しているような感じも受ける。

ブラームスの若いロマンが一杯詰まったこの曲を、ブレンデルは力強く弾ききる。ブラームスにとっては云いたいことが沢山あったのだろう、このピアノ協奏曲第1番には、音符が多い。それをブレンデルは汲み取りながら、堂々と弾いてゆく。作曲家に忠実、そして作曲家の心に思いをはせながら、ひたすら真摯に懸命に。
その演奏姿勢こそ、ブレンデルが知性派と称される由縁だろう。だから、この演奏は、聴いていてとても清々しい。

迫力満点で説得力が強い第1楽章もイイのだが、より、ブレンデルに向いているのは第2楽章か。心洗われるようなアダージョ。
永遠の浄福を祈る敬虔さから、青春特有の頬が火照るような情感の高まりまで、まさにロマン一杯のアダージョになっている。そして、音楽のフォルムは高貴なまでにスタイリッシュ。ああ、これぞ知性派ブレンデル。

アバド/BPOの伴奏は清新で美しい。ブレンデルのピアノの変化に合わせて、響きが変わってゆく。しなやかな反応と思う。そして、シンフォニックでスケールも大きい。
ブラームスもこのくらい上手いオーケストラ伴奏で、この第1協奏曲をやってくれたら本望だろう。
静謐なところも抜群の美しさ。アバドのフレキシブルな指揮が光る。

録音は上々です。
フィリップスらしく、落ち着いた渋い音づくり。豪華さや鮮烈さはないものの、楽器の定位は良く、実際のステージではこんな風に聞こえるんだろうなぁと思いました。

今日はリンクの多いエントリーになりました。煩雑でスンマセン。


AUTHOR: 鞍馬天狗 EMAIL: tenga@eagle.ocn.ne.jp DATE: 02/17/2008 08:41:41 おはようございます。ご紹介の盤、名盤ですね。このブレンデル盤は、ハイティンク/VPOとの2番との2枚組で、愛聴しています。ブレンデルは、ドイツ系作曲家に関し、最も信頼をおくピアニストのひとりでした。
この曲、オピッツ(P)小泉和裕指揮/都響で、昨年9月14日(東京文化会館)15日(サントリーホール)と、同じプログラムを2回聴いています。2回聴いたのは、ホールの響きの違いを確かめたかったからです。さすがにこの曲などでは、サントリーホールの響きの方が、断然良かったです。
後半のプログラムは「春の祭典」だったのですが、驚いたのは、2日とも、かなりの客が前半で帰ったこと(特に女性)。それだけ、ピアノファンって多いんですね。でも、ちょっと演奏者に失礼過ぎると思います。「ハルサイ」が名演だっただけに、ちょっと不快でした。
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コメント

おはようございます。
ブレンデルが引退ですか。。。
最初に買ったのはvoxレーベルの「ディアベルリ変奏曲」でした、が殆ど聴きませんでした(^^ゞ 独特の風貌で私は手塚治虫の漫画の登場人物を思い浮かべてしまいます。
ブレンデルではバッハ(確か録音はこれ1枚?)、そしてアバトと共演したシューマンとウェーバー、それにモーツァルトのピアノと管楽器の為の五重奏曲K452、この3枚をよく聴いています。
ブラームスは未聴です。

おはようございます。
ブラームスのピアノ協奏曲第1番、作品15、瑞々しさを感じる素晴らしい曲で、大好きです。
最も聴くのが、アシュケナージ/ハイティンク/ACO(1981年)のCDです。ブレンデル/アバド/ベルリン・フィルは未聴です(2番の方は聴いてるんですが)。
ところで、ブレンデルの引退の報を未だに信じられません。1931年生まれで、今年77才、まだまだ現役を続けてほしいとの願いは無理なんでしょうか。私の手元にあるシューベルトのピアノ曲集(7CD、1987-88年、PHILIPS)やレヴァイン/シカゴ響とのベートーヴェン・ピアノ協奏曲全集(1983年、PHILIPS)などをじっくり聴いてみたくなりました。

おはようございます。
ハイティンクのピアノは1970年代より大好きで、モーツァルト、ベートーヴェン、ブラームスの協奏曲などをぽつぽつ買って聴いてきました。
モーツァルトが絶品かと思うのですが、ブラームスの1番はシュミット・イッセルシュタットと組んだ演奏を発売と同時に買った記憶があります。

このアバドとの共演は最近CDで入手しました。
旧盤と比べ力強さが増した演奏という印象があります。
シェーンベルクの協奏曲も、クーベリックと組んで録音してましたね。

おはようございます。
本日ご紹介の盤、僕も愛聴しています。ブレンデルの力強い独奏に、アバド率いるBPOが四つに組んで迫力の伴奏を響かせる、ドイツロマンいっぱいの演奏ですよね。
僕がクラシックを聴き始めの頃、手当たり次第に購入したCDの中に、ブレンデルによるベートーヴェンの三大ソナタやシューベルトの「ます」&モーツァルトのピアノ四重奏曲第1番があって、れらの曲を通しで聴いた初体験であった思い出があります。
そのブレンデルも引退とは、淋しい限りです。

これは素晴らしい演奏ですね。
ブレンデルも、伴奏のアバドにしても、会心の演奏ではなかったでしょうか。
重心の低い音が心地よいですが、ベルリンフィルのサウンドが一役買っていそうです。
ブレンデルはイッセルシュテットとの旧録音も良かったですね。

>鞍馬天狗 様
こんにちは。いつもお世話になります。感謝です。
小泉和裕、懐かしい名前です。昔、東京在住の頃はよく聴きました。当時は若手有望株の一人だったんです。
オピッツのピアノはベーゼンドルファーだったでしょうか。C・デイヴィス/バイエルン放送響との協演で、ブラームスのピアノ協奏曲2曲、持っています。ずっしりと重低音のきいた、重厚ドイツ風のブラームス演奏だったと思います。ピアノの響きが深々としていたのが印象的でした。
「ハルサイ」の話は、少し残念なことですね。色彩的でリズムもとても面白いオーケストラ曲なのに・・・・・。
アシュケナージ&ハイティンク/ACO・VPOのブラームスも大好きな演奏です。これも愛聴盤だったです(^^)V

>猫よしお 様
こんにちは。いつもお世話になります。
ブレンデルは知性派のピアノストだったと思います。羽目を外さないで、実に考え抜かれた演奏でしたが、そこが良かったですね。奔放な演奏ならアルゲリッチがいますし、即興性ならグルダも楽しいですし、多分、音色の美しさならアシュケナージの方が優れているんだと思います。
ただ、ブレンデルのは、聴いていて「ああ、そうだったのか:」と思える、何となく聴いていて納得できることが多かったように思います。
安心して聴けるピアニストだったですし、独墺系は大変上手だったので、引退は残念です。

>天ぬき 様
こんんちは。いつもお世話になります。寒い中、天ぬきさんのこと、今日もオープンでしょうか。日曜日、相変わらず四国は寒いです。
ブレンデルのVOX盤は未聴なんです。僕がクラシック音楽を聴き始めた頃、ブレンデルはすでにフィリップスの看板でしたから・・・・。
アバド/BPOとのシューマンにウェーバー!懐かしいです。特にウェーバーのコンチェルト・シュテックは、良かったですね。天ぬきさんに言われて思い出しました。同好の方がいらして、嬉しいです(^^)V
ホンマ、引退は残念です。

>ひろはや 様
こんにちは。いつもお世話になります。
ブレンデルを通じて独墺系のピアノ曲を聴いてきたので、引退の報はとても残念です。フィリップス専属で、廉価盤になるのが早かったので、DGのポリーニやアルゲリッチ、バレンボイムより、LPやCDを買う機会が多かったです。シューベルトのピアノ曲集は旧盤はLPで新盤はCDで持っています。レヴァインとハイティンクとの新旧ベートーヴェン協奏曲全集はLPです。どれも愛聴盤です。
マリナーと演奏したモーツァルトのピアノ協奏曲集も良かったです。
懐かしいです。クラシック音楽を聴き始めたころから、このピアニストの演奏。沢山聴きました・・・・・・。

>Summy 様
こんにちは。いつもお世話になります。
ブレンデルにはシェーンベルクもあったんですか。それは、さすがに未聴です。僕は現代曲はどうもいけないです。
S=イッセルシュテットとのブラームスも良かったですね。あれ、2番の方はハイティンクのバックだったでしょうか。旧盤は2枚ともLPで聴いているんですが、清潔なイイ演奏でした。アバド/BPOとの新盤の方が、力感に富んでいて、男くさいところがありまして好みです。
モーツァルトの絶品でした。ソナタも協奏曲もよろしかったです。

>ヤマちゃん 様
こんにちは。コメント感謝です。
ブレンデルのLPやCDで、独墺系のピアノ曲を沢山知りましたので、引退は実に寂しいです。
ベートーヴェンのソナタは良かったですね。シューベルトの「ます」もクリーヴランドSQの若々しい演奏もあって、大変な名演奏だったと思います。「ます」は今もイチオシのディスクです。
アバドと組んだこのブラームスのピアノ協奏曲は、力感に富んだ演奏で、実に味わい深いものでした。名演奏ですよね。

>北国タクト 様
こんにちは。コメントを有り難うございました。
ブレンデルは旧盤ではハンス・シュミット=イッセルシュテットと1番をハイティンクと2番を録音しておりますね。これはLP時代に2枚組廉価盤で聴いていました。
新盤のアバド/BPOとの演奏は、管弦楽がいっそう充実して、フィリップスの録音も見事、長く聴き続けるに足る名演と思います。
愛聴盤です(^.^)

ブレンデル&アバド&ベルリン・フィル。青春時代最高の思い出があります!
 高2の時に大阪公演を聴きに行きました。チケット代18000円は、お年玉全部つぎ込みました。
 コンサートの直前にスキーの修学旅行がありましたが、最善の体調でブレンデルを聴くため(お年玉をどぶに捨てないため・・・)、盛り上がる周囲を他所に、自分だけ消灯と同時に寝ていました(笑)半年以上前からこのフィリップスのCDを聴きました。思い出の名盤です。

>ヒロノミンV 様
おはようございます。コメントを有り難うございました。
ああ、エエ話です・・・・・・。
ブレンデル&アバドの公演、18,000円は高校生には高価でしたね・・・・でも、エエ思い出が出来たんでしょうね。このコンビの演奏、ヒロノミンVさんには、永遠の名演になるんじゃないですか?
修学旅行を真面目に過ごしたというのがエライ!というか、今思うと涙ぐましい話ですよね。
クラシック音楽が好きな人、そういう思い出、いくつか持っていると思うんです。僕はビンボー学生の頃、昼飯3日抜いて、500円×3回=1,500円を浮かして、廉価盤LPを買っておりました。その時の必死の思い・感動と、今、湯水のごとく激安CDを買い、そのまんま聴かずにおいとく・・・・という境遇、音楽の感動に天地の差があるような気がして、反省しとります。

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