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ベートーヴェンの交響曲第8番 ヘ長調 ブロムシュテット/ドレスデン・シュターツカペレ

ベートーヴェンの交響曲、8番まで来ました。
ここまで、ベートーヴェン全集を適当に手にとって、その中の1枚を聴いてきました。
思えば、「ベートーヴェン全集」、随分買ってきたものです。CD激安の時代になって買いやすくなった(新品も安けりゃ、中古盤も嘘のように安い!)こともあります。CDになって枚数が減ったことも原因でしょう。今、全集といっても5枚組ですもんね。

昔は高価でした。LP時代はだいたい8枚組。ですから、廉価盤セットでも(1枚1,500円として)1万2千円。カラヤンの1970年代全集など、売れたんでしょうねぇ、値付けも強気、1枚2,300円で全集18,400円也。バーンスタインの全集は初出盤で16.000円。

今日取り出したブロムシュテット/ドレスデン・シュターツカペレ盤も8枚組、ただし価格は1万円ポッキリの廉価盤でありました。ブロムシュテットの演奏は1枚ずつ発売されて(最後は第九と2番の2枚組だったかな)、完成したところで、当時1万円の激安価格で出たものでありました。(今日の画像、拡大したらその価格が見えるでしょうか?)
カラヤン=DGの強気に比べて、発売元の徳間音工の何と謙虚なこと。売れなかったんでしょうなぁ・・・・・・あのころ、ブロムシュテットは、やはりマイナーな指揮者でありました。(今や押しも押されもしない大指揮者と思いますし、僕は大好きな人ですが。)

さて、今日はその1万円LP全集からであります。

ベートーヴェンの交響曲第8番 ヘ長調 作品93。
ヘルベルト・ブロムシュテット指揮ドレスデン・シュターツカペレの演奏。
1979年12月、ドレスデンのルカ教会での録音。独シャルプラッテン原盤。

ドレスデン・シュターツカペレの幸せな響き。
ふくよかで、暖かく、そして柔らかい響きが部屋中に広がってゆく。ルカ教会の残響も素晴らしい。この音に包まれる幸福は、ちと他に例えようがない。
開始の音が鳴っただけで、ああ、ドレスデン・シュターツカペレ!・・・と云いたくなる音。

演奏はもう安定感満点で、まさに盤石。誠実で正統的、そして確信に満ちた演奏。「ワシらの演奏は、こうやでぇ」と云っているような感じ。テンポなど実に堂々としていて、ビクともしない。
このオーケストラが長年培ってきた伝統が、薫り高く聴き手に迫ってくる。

第1楽章はアレグロ・ヴィヴァーチェ・エ・コン・ブリオ。
演奏はまさに「ヴィヴァーチェ」、活気に溢れている。そしてサウンドはどこまでも暖かい。ベートーヴェンの激しさも良く出ているのだが、SKDのまろやかなサウンドが、しそれを包み込んで、ギスギスした感情にならないのがイイ。聴いていて、大変心地よい。
第2楽章はアレグレット・スケルツァンド。
メトロノームのリズムが楽しい。これこそ、スケルツォ(諧謔曲)か。SKDの弦楽セクションの厚味が生きて、端正・上品に聞こえてくる。ブロムシュテットの安定した棒さばきもさすがと思う。

第3楽章はメヌエット。ベートーヴェンの交響曲唯一のメヌエット楽章。
ここでもふくよかなサウンドが良い。安定感があるのは、ヴィオラやチェロが良いからだろう。そして、ホルンのアンサンブル!美しいことこの上なし。素晴らしいホルン・セクションと思う。(楽器の指定はホルン2本。そのうちの一人は、ペーター・ダムさんでしょう)

フィナーレはアレグロ・ヴィヴァーチェ。
テンポはあまり急ぎすぎず、堂々と安定している。克明なリズムの刻みは、ブロムシュテットの誠実さを語っているようだ。ああ、良いベートーヴェンだなぁ。しっかりとして、堅実で、派手さなんかなくて良い、ただひたすら、ベートーヴェンの声を聴き手に届けてくれれば。

録音は今も上々です。
ルカ教会の響きが最高なので、ドレスデン・シュターツカペレは得をしているなぁと思います。オケもエエんでしょうが、録音のロケーションも最高であります。

なお、日本のキングから、この頃リマスタリング盤が出ています。1枚1,800円はちと高いような気もしますが、音は非常によいとの評判です。
買われた方、おいでますか?懐に余裕があれば、買い直して聴いてみたいと思っています。


AUTHOR: mikotomochi58 DATE: 02/10/2008 08:00:07 お早うございます。伊予では雪はいかがでしょうか。
ブロムシュテットがベートーヴェンの全集にいつか登場するのかなって思っていたら、8番で登場しました。ファンとしては嬉しい限りです。でも、レコードはさすがに値段も存在感がありますね。今ならブリリアントでこの全集が2000円ほどで買えてしまいます。しかし、ジャケットなどの存在感は、CDにはありませんから貴重なものですよね。演奏も極上です。
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コメント

おはようございます。
ベートーヴェンの交響曲第8番。
この曲も先日の第4番と同じように
7番と「合唱」との間に挟まれた比較的小規模な楽曲ですね。
ブロムシュテットのベートーヴェンは
SKDの良さと相まって素晴らしい演奏だと思います。

おはようございます。松山がお天気なら伊予市も当然イイ天気です。私もブロムシュテットはひいきにしてます。日本で最初に発売されたのがドヴォルザークの8番でしたね。あれ、大好きなんですよ。オーケストラの音がほんとうに「練り絹のような」感じですから。8番のLPレコードは25種持っていますけれど、ブロムシュテットはベストスリーに入ります!

おはようございます。
ブロムシュテットの全集は2トラ38テープで一本2万円×11、22万円というものがありました。とても欲しかったのですが、さすがに手がでませんでした。LPが8枚組1万円で売り出された時は飛びついたものでした。
個性の少ない演奏とは思いますが、オケの美しい響きとあいまって何度聴いても飽きない座右の一枚です。

こんにちは。早めに仕事が終わったので、今東京です。
最近ブロムシュテットの実演を聴いて思ったのは、結構レコードのイメージと違う事。ひろはや様お聴きのN響定期、私も実演を聴きましたが、「グレイト」で、コバケン張りに唸り声をあげながらオケを煽る姿は、およそセッション録音からは、想像出来ませんでした。
また、セッション録音でも、SKDの録音と、サンフランシスコ響のシベリウスやにニールセンの交響曲全集などとでは、オケの質感の違いから全然印象が違い、そこに指揮者固有の共通の個性は、あまり感じませんね(しかし両方大好きです)。
さて「ベト8」は、ティンパニと他の各楽器との掛合いが面白く、その点ではオリジナル楽器系の演奏に有利な面が多い曲であると思っています。
ブロムシュテット盤は古い価値観での名盤のひとつで、こちらも好きです。

お世話様です。本文で問いかけられておられる、キングレコードの『ハイパー・リマスタリング・シャルプラッテン・ベスト』のシリーズの件について・・・。ブロムシュテット盤は未聴ですが、このシリーズで私が所有しているのは、マルケヴィチ/ゲヴァントハウス管の「展覧会の絵」他、ザンデルリング/ベルリン響のマーラー交響曲第10番(クック版)、ショスタコーヴィチ交響曲第5,8,10,15番等で、何れも過去のCDでの再発売盤の音を大きく上回っており、リマスタリングの出来には満足しています。しかしmozart1889さんの様に、音の良い昔のすばらしいLPをお持ちになっている方が、あえてリマスター盤に飛び付く必要が有るとは思えません。いずれSACD等で、もっと良いリマスター盤が出るのは必定で、その時は、きっと今のリマスター盤の立場は、肩身の狭いものになっていると思うからです。

>mikotomochi58 様
こんにちは。コメントを有り難うございました。日本各地、積雪で大変なようですが、こちら、雪は殆ど降りませんでした。
ブロムシュテット盤、エエですね。同好の方がいらして嬉しいです。LPの全集は当時としては破格でした。懐かしいです。8枚組は、重いですが・・・・・(^^ゞ
このLPが縁で、このコンビのDENON録音、ブルックナーやモーツァルト、R・シュトラウスを聴くようになりました。今も愛聴盤です。

>ひろはや 様
こんにちは。いつもお世話になります。
ブロムシュテットとドレスデン・シュターツカペレのコンビは、最高だったなと今も僕は思うんです。ベートーヴェンにモーツァルト、ブルックナーにドヴォルザーク・・・・・良かったなぁとしみじみ思います。
ブロムシュテット、今や80歳なんですね・・・・・そろそろ引退かもしれませんね。

「グレート」は9番、「未完成」は8番の方が、僕にはしっくり来ます。古い人間なんでしょうか・・・・・・(^^ゞ

>ヤマちゃん 様
こんにちは。コメントを有り難うございました。椿さんが終わらんと、伊予路に春は来ないんですね。もう少しですね。
ブロムシュテットの全集は、今やCDでは激安ですね。安心して人に勧められる全集と思います。僕もCDで買い直しました。ルカ教会の音響は、ホンマに素晴らしいと思います。
イッセルシュテットの8番、これは往年の名盤ですね。VPOの美しいこと!絶品ですね。

>猫よしお 様
こんにちは。いつもお世話になります。
ベートーヴェンの第8交響曲は、彼が40歳を過ぎてからの作品と思いますが、何か喜びに満ちた、踊り出したくなる気分で書いたんじゃないかと思わせるほど、ウキウキした交響曲ですね。
ブロムシュテット/SKDのコンビは、素晴らしい響きで演奏してくれます。ルカ教会がまたエエですね。

>チャック 様
こんにちは。コメントを有り難うございました。良いお天気の日曜日でしたね。
ブロムシュテットご贔屓の方がいらして、嬉しいです。僕も大好きなんです。ドヴォルザークの8番交響曲は、ブロムシュテット&SKDのデビュー盤だったでしょうか。素晴らしい演奏でした。僕は廉価CDで聴いているんですが、充実した名演と思います。
http://www.doblog.com/weblog/myblog/41717/2623005#2623005

それにしても、25枚はスゴイですね!参りました。

>天ぬき 様
こんにちは。コメントを有り難うございました。
天ぬきさんも同じLP全集をお持ちですか。同好の方がいらして、僕は嬉しいです(^.^)。噛めば噛むほど味が出る演奏、長いこと聴いてきましたが飽きませんです。ルカ教会の響きも最高ですね。

ところで、「2トラ38テープで一本2万円×11、22万円」・・・・・ありましたね。TOAという会社が出していたのでしたっけ?・・・『レコ芸』の広告を見たことがあります。当時は高嶺の花、僕はオープン・リール・デッキも買えなかったです。・・・・・・今やCDが激安、隔世の感があります。

>鞍馬天狗 様
こんにちは。いつもお世話になります。出張、お疲れ様でした。
なるほど、ブロムシュテットの演奏は実演でも違うし、オケによっても違うんですね。僕はもっぱらSKD盤ですので、ちと、他のオケとの演奏も聴いてみなくちゃイカンですね。
第8交響曲のティンパニ、おっしゃるとおりですね。その点ではラトル盤やガーディナー、ブリュッヘン盤が面白く聴けました。いつも勉強になります。

ところでキングのハイパー・マスタリングの情報、有り難うございました。LPがあれば買い直すほどではない・・・・分かりました。しばらく様子を見ます。

こんばんは。
ブロムシュッテトは、アメリカ生まれなんですね。サンフランシスコ主席時代に「うちのシェフは、大統領にもなれる』と楽団員が言っていたと何かで読んだことがあります。
何度かN響の定期で接していますが、最近の公演の方が『気合』が入っています。凄みを感じますが・・・。21世紀になって相当に変わったと思います。今、ベートーヴェンを録音したら同じDSKとでも印象が随分違うと思います。

ブロムシュテット氏は、先日N響の定期に行った折、握手させて頂きました。10年前から聞き始めましたが、やはり彼の業績は、ドレスデン時代の名盤群でしょうね。私はデッカサウンドとブロムシュテットが必ずしもマッチしていたとは思えないのです。
今回取り上げられた、ブロムシュテットの全集は、当初BCと徳間の廉価盤をランダムに買っておりましたが、最近になってブリリアントの廉価盤に買い直しました。キングの方がいいのかも知れませんが、リマスター中毒になるのもどうかと思いましたし、私にとってはブリリアント盤でとりあえず満足です。8番もすばらしいですが、5番もいわゆる「運命」っぽくない演奏ですが、オケの響きをじっくり堪能できる名演ですね。


>あるべりっひ 様
おはようございます。いつもお世話になります。コメント感謝です。
ブロムシュテットはアメリカ出身のスウェーデン人でしたっけ。国籍はアメリカだったと思います。
最近のN響との実演、気合いが入っているようですね。TVで見ていて、僕も同じことを感じます。実演に行きたいなぁ・・・・・・。
もう80歳、そろそろ引退でしょうが、その前にもう一度ベートーヴェン全集(ブルックナー全集も良いんですが)をつくって欲しいですね(^.^)

>bruckner2006 様
おはようございます。コメントを有り難うございました。
ブロムシュテットと握手されたんですか。エエですね。大好きな指揮者なんですが、最近は全く実演に接していないので、僕も行きたいなぁと思います。昔々、N響をしばしば振っていた時代には行けたんですが・・・・。
ブリリアントの全集、激安セットでお買い得ですね。僕もCDで買い直しました。
サンフランシスコ響でのブロムシュテットは聴いたことがないんです。ニールセンが1枚あったくらいです。
独シャルプラッテンとDENON時代のSKDとの録音が、やはりイイんじゃないでしょうか。ルカ教会の音響も相まって、みな素晴らしい演奏ですね。

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