スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

ベートーヴェンの交響曲第7番 イ長調 ヨッフム/ロンドン響

3連休初日は積雪の予報です。
今のところ、伊予路に降雪はありませんが、どうも今日の天候は怪しいようです。
こういう日は、家にこもってゆっくりクラシックを聴きましょう。

さて、今日はベートーヴェンであります。

ベートーヴェンの交響曲第7番 イ長調 作品92。
オイゲン・ヨッフム指揮ロンドン交響楽団の演奏。
1977年9月、ロンドンのキングズウェイホールでの録音。EMI原盤。
聴いているのはEMIの輸入盤EMINENCEシリーズの1枚。当時はこれ、ミドルプライスのものだった(と思う)。

アナログ録音のLPで良いのは、弦楽が美しいところ。ヴァイオリンの高音の伸びが良く、倍音が美しく響くところにある。
このLPはアナログ最盛期の録音で、この時期のEMIの録音は概して良かった。デジタルに移行した1980年代に、EMIの音は魅力がなくなったように僕は思うのだが、この時代までのEMIはイイ。特にLPの音は素晴らしいものが多い。

ヨッフムの指揮するこの第7交響曲も、CDの激安全集でも持っているのだが、音はLPの方が良いようだ。音の柔らかさと伸びが違う。CDで聴くときの印象と大分違う。
CDだと四角四面にヨッフムが振った生真面目な演奏に思えるのだが、LPで聴くと、ヨッフムの表情が柔和になり、昔を懐かしむ好々爺のようになる。古き良き伝統を若者に伝え、愛情と包容力を伴いながら、ベートーヴェンのかけがえのない名曲を、堂々と再現してゆく・・・・そんな印象になる。

ロンドン響は好演。ヨッフムの棒に、素晴らしい響きで応えてゆく。立派な重低音に爽やかな高音、そして鋭敏な反応。オケの機動力に富んだ演奏と云うべきか。

第1楽章は堂々として熱気十分。語り口も巧い。
コーダでグイッとテンポを落としていくところなど、歌舞伎役者の大見得のよう。さすがヨッフム、老練の芸。

第2楽章は悲しみのアレグレット。遅いテンポで切々と歌う。低音部のチェロやコントラバスの表情は悲痛。そしてヨッフムの指揮は情熱的だ。

第3楽章はヴァイオリンの涼やかな響きが素晴らしい。木管とのバランスも実に良く、充実した演奏になっている。全体的な仕上げも上々、美しく磨かれたスケルツォとなっている。金管が加わったときの分厚い響きもヨッフムならでは。ブルックナーを思わせる力強さが、イイ。

フィナーレも力強く逞しい演奏。無骨なところもあるのだが、音そのものは大変美しくしなやかだ。若々しく瑞々しい触感。爽やかな風が吹いてくるような肌触り。時に、弦楽の濡れたようなしっとり感も良い。
こういう響きというのは、ヨッフム/ロンドン響のアンサンブルの良さもあるのだろうが、やっぱり、アナログLPの強みかな・・・・・。

という訳で、録音は今聴いても素晴らしいです。
ヨッフムはイイ指揮者でした。


AUTHOR: 鞍馬天狗 EMAIL: tenga@eagle.ocn.ne.jp DATE: 02/09/2008 10:15:27 おはようございます。 今朝、鹿児島は小雨です。
このヨッフムの全集、いいですね。初出からしばらくは、これこそスタンダードになるべき演奏だと思っていました。一方この全集が完成した前後、マゼール/クリーブランドの全集も完成しましたが、こちらは異端の代表だと感じていました。
また友人と、ハイティンク/ロンドンPOと、どちらが良い演奏か、という議論をし、指揮はともかく、オケは来日公演の出来栄えから、ロンドンSOの方が上だろう、と結論付けたのを、覚えています(しかしまた、1980年頃の思い出話です(^^ゞ・・・)。
「ベト7」は、弦のボウイング等、演奏上の諸問題があり、C・クライバーやアバドの映像では、様々な演奏の隠し味を確認出来ますが、「田園」より、力で持っていける要素が強く、演目として成功しやすい曲、とは言えます。
スポンサーサイト

コメント

いつもお世話になります。
ヨッフムのベートーヴェンの交響曲には
コンセルトへボウ管を指揮した旧盤の方に魅力を感じます。
ロンドン響も悪いオケではないのですが
やはりコンセルトへボウには音色の良さがあります。
ちなみに、余談ですが
ヨッフムのブルックナーも
ベルリン・フィルとバイエルン放響を振った旧盤に魅力がありますね。


こんにちは。
ベートーヴェンの交響曲第7番は、のだめのテーマ曲でしたね。聴く度に想い出が蘇ります。
ヨッフム/LSOの演奏は、イギリスのオケながら重厚な低音部やのびやかな高音部が、ドイツのオケを思わせますね。ヨッフムもLPOとのハイドンとは趣の異なる、落ち着いた指揮ぶりです。
他に、第7番ではC.クライバー/バイエルン国立管の気迫の演奏や、ブロムシュテット/SKDの正統派の演奏が印象に残っています。

このCD全集は持っていますが普段はニュートラルなロンドン饗が実にいい音を出すのとヨッフムの落ち着いた指揮で一目置く全集となっています。ヨッフムとコンセルトヘボウの7番が最初に聴いた外国オケでした。そういえば「ティル」もあったので「のだめ」レパートリーですね(笑)。

>鞍馬天狗 様
こんばんは。いつもお世話になります。当地四国は雪が少し降りました。
ヨッフムのベートーヴェン全集が録音された頃は、ハイティンク/LPOやマゼール/クリーヴランド管のベートーヴェンも出ましたね。いろいろ話題になったですが、マゼールの小編成的な演奏が面白く感じました。ただ、マゼール盤は響きはデッドで今聴いても録音は良くないですね・・・・。
ヨッフム/LSOの演奏は貫禄の名演と思います。今も優秀録音で聴けます。

>ひろはや 様
こんばんは。いつもお世話になります。
ヨッフム/LSOのベートーヴェン全集は、CDでは今、Diskyの廉価盤で出ていたかと思います。僕は6年ほど前に3,000円程度で買いました。
ただ、LP時代から聴いていますと、やはりLPの音の方がエエような感じがします。
バンベルク響との演奏は序曲集だったでしょうか。これは聴いたことがないので、いつか入手したいと思っています。

>一太郎 様
こんばんは。コメントを有り難うございました。2008が出ましたね。ヴァージョン・アップしようかどうか悩んでいます。
さて、ヨッフムは1970年代後半にこのベートーヴェン全集をはじめ、SKDとブルックナーをLPOとブラームスを、それぞれ録音しました。どれも素晴らしい全集だったと思います。ヨッフムの長年の貫禄を思わせる、イイ演奏でした。
LPは捨てるに捨てられず、放っておいたら、今や貴重な音源になってしまいました。音が柔らかいのはエエですね。ターンテーブルに載せる儀式もいかにも趣味の世界ですよね。
LINNのLP12とは、超高級機ですね。素晴らしい音で鳴ってくれるんでしょうね・・・・・・。羨ましいです(^.^)

>猫よしお 様
こんばんは。いつもお世話になります。
ヨッフムがACOを振った「英雄」を昔LPで買いまして(国内盤1300円の廉価盤でした)、どうも音が貧弱なのとセカセカした音楽の運びで、あまり聴かなかったんです。CDでは音が良くなっているんでしょうか。
実はブルックナーの旧盤もDGのレゾナンス・シリーズ廉価盤LPで何枚か聴いたんですが、どうもSKDとの再録音の方がふっくらとして良かったように思います。
すべてLPでの印象なんですが、CD化されたものはもっと良くなっているのかもしれませんね。

>ヤマちゃん 様
こんばんは。コメントを有り難うございました。
ヨッフムの第7交響曲は、落ち着いたテンポで貫禄の名演と思いました。晩年のヨッフムは、情熱も十分、結構煽るところもあって、面白かったです。
第7といえば、クライバーがスゴイですね。僕はもっぱらDGのスタジオ録音、VPO盤で楽しんでいます。感覚に訴える、昂奮する名演と思います。

>よし 様
こんばんは。コメントを有り難うございました。
ヨッフム/ロンドン響のベートーヴェン、実に懐かしい演奏です。クラシック音楽を聴き始めた頃、ヨッフムが大活躍している頃でした。
ブルックナーもブラームスも、ヨッフム盤をよく聴きました。精力的で情熱も十分、貫禄の演奏を聴かせてくれましたね。

このベートーヴェン全集、ロンドン響も好演と思います。

おじゃましますぞ。
ベートーヴェンの奇数番交響曲は、たとえどんなに音質が悪かろうとトスカニーニの演奏を超えるものはまず無いのではなかろうか。美しく響かせせて聴衆を陶酔させようといった類の邪心の無い、贅肉をそぎ落としたベートーヴェン音楽の真髄を伝えてくれているような気がするのじゃが。凛とした真摯な快速演奏を聴いておると、録音技術や録音ホールの良否に左右されない真の指揮者の実力をひしひしと感じてしまう、と言えば言い過ぎかのう。

こんばんは。
寒い1日でした。久しぶりに雪道走行を楽しみました!!

この頃EMIは、ケンペ、ヨッフムとベートーヴェン全集が続きましたよね。財布と相談して両者却下になってしまいましたが、友人宅を渡り歩き聴きました。組物も廉価CDで購入できるいい時代になりました。
ノーブルな印象のヨッフムですが、意外や意外案外演出過剰な録音が多いとお思います。この7番もその1つでしょう。
私の7番・・・、ライナーにクレンペラーですか。トスカニーニ・・・、不動の主役です。

>峠茶屋の爺 様
おはようございます。コメントを有り難うございました。毎日寒いですね。
峠茶屋さんはトスカニーニですか。往年の大名盤ですね・・・・・と云いつつ、僕は本でその素晴らしさを読むだけで、聴いたことがないんです。
トスカニーニの演奏が我が家にはあまりありません。ステレオ録音でないことで、敬遠していたのが理由なんですが、そのまま、いつの間にやら自分がトシをとってしまった感じです。
こりゃ、聴いてみんとアカンですね。「凛とした真摯な快速演奏」、ああ、聴いてみんとアカンです。

>あるべりっひ 様
おはようございます。コメントを有り難うございました。大阪は雪だったですね。豊中の息子二人が、降った降ったと喜んで電話してきとりました。
ヨッフムは「煽り屋」だと思います。ブルックナーなどでも、結構自由自在に煽ってきます。ノーブルな印象がホンマにある人なんですが、容貌も謹厳実直そうですしね・・・でも、演奏は結構演出があって面白いです。この人のEMIに録音した交響曲三大B全集は、実に楽しめました。
それにしても、ケンペにしろヨッフムにしろ、今は廉価CDですね。LPのときには、なかなか手が出なかったですが・・・・。ヨッフムの全集はコツコツと輸入廉価盤LPで集めていきました・・・・・。

mozart1889さん、こんにちは。
ご無沙汰しております。
PCの不具合で、しばらくぶりに拝読させて頂いています。
毎日、御変わりなく更新されておられて、ほんとうに頭の下がる思いです。

さてベートーヴェンの7番ですが、初めて聴いたのが「のだめ」でした。
ドラマで流れていた部分が、やはり今でも一番好きです。


>yuri 様
こんばんは。ご無沙汰でした。PC不調だったですか。今は直ったですか?あれ、突然おかしくなるんです。僕もしょっちゅうトラブルに見舞われますが、そんなもんだと最近は思ってます。
ただ、このごろはネットを利用する生活になってますので、PCが不調になると全く困ってしまいますね・・・・。

さて、コメントを有り難うございました。ベートーヴェンの7番交響曲は、「のだめカンタービレ」で一気に有名になりましたね。オープニング・テーマとしてはとても良かったと思います。第1楽章のあのテーマは印象的でした。
第2楽章の哀しみ、フィナーレの暴走も楽しいですね。

mozart1889さん、PCですが何とか動いております。
お気遣い下さって有り難うございました。
ネットが、つながらないと焦ってしまいますね。
先日はPCを諦めて、久しぶりに積もった雪を子供のように眺めておりました。(笑)

>yuri 様
こんばんは。コメントを有り難うございました。
PC直って、メデタシメデタシですね。
さて、この冬最後の寒気とか、愛媛でも猛烈な寒さです。雪はまだ降っていないんですが。これだけ寒いと、天候が悪化したら雪になるんでしょう。ちと心配です。
我が家では、1月下旬から「光」になりまして、回線速度が上がって、心地よくネット接続しております。便利なもんですね・・・・・これに慣れてしまうと、不調時にストレスになりそうです・・・・・・・(^◇^;)

コメントの投稿

トラックバック


この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。