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シューマンの「クライスレリアーナ」作品16 アルフレート・ブレンデル(Pf)

今日はピアノ曲を聴いてます。

シューマンの「クライスレリアーナ」作品16。
アルフレート・ブレンデルのピアノ独奏。
1980年8月、ロンドンのワトフォードでの録音。フィリップス盤。

シューマンは、僕にとっては交響曲の作曲家であって、彼のピアノ曲などはあまり聴かない。歌曲などは全く聴かない。ところが、かの吉田秀和は名著『LP300選』の中で、シューマンならまずは歌曲(「詩人の恋」)、ついでピアノ曲(「クライスレリアーナ」と「幻想曲」)をとるべきで、交響曲はとらない・・・・と書いていた。なるほど、やはり音楽史的にはそうなるのかな。

コメントを下さる多くの方々も、シューマンのピアノ曲はエエぞと、お奨め下さいます。

シューマンのピアノ曲、持っていない訳ではないんです。ラックをゴソゴソ探していたら、結構出てきます。そこで、今日はブレンデル盤を取り出して、じっくり「クライスレリアーナ」を聴いたのです。、

さて、その題名の「クライスラー」とは、小説家E・T・A・ホフマンの創作したヨハネス・クライスラーのことであって、シューマンは、このクライスラーを自分の分身として、当時、文通のほか逢うに逢えなかったクララへの激しい愛を綴ったのだった。

さすがにドイツ・ロマン派の旗手による作品、どれもファンタジーに富んで、旋律もリズムも変化が大きく、シューマンの情熱や詩情や、時には悲憤慷慨も聴ける名品と思う。
特に第2曲は名作だろう。シューマンの想いが一杯詰まって、ピアノの音色の端々にその想いが零れてゆく。実にロマンティック。
全部で8曲。
第1曲 最高に激しい動きをもって
第2曲 非常に親密感をこめて
第3曲 非常に激しく 
第4曲 大変ゆっくりと
第5曲 極めて生き生きと
第6曲 たいへんゆっくりと
第7曲 ひじょうに速く
第8曲 急速に、戯れるように

およそ35分くらいの曲だが、ブレンデルの演奏で聴いていると、構成か素晴らしいためか、あまり長く感じない。
ブレンデルは、だいたいが知的でスマート、品格を保ちながら丁寧に演奏してゆく。何もシューマンだからって、性格的に破綻しそうに弾くこともないだろう。ブレンデルのような、知性と教養を感じさせる、バランス感覚に富んだ演奏で聴く方が分かりやすい。感情的にはクールで、落ち着いている。聴き手の加齢のせいか、そのヒンヤリ感が良い。

ピアノの音もイイ。音色がとても綺麗で、かつ芯がある。透明度が高いのだが、透き通ると云うより、透き通る寸前の色合い、存在感、ひと肌の温もり・・のような音。
実にいい音だ。

録音も万全。さすがフィリップス。
ピアノをしっかり捉えつつ、適度な残響が聴いていて大変心地よい。
こういう音で聴くのなら、シューマンのピアノ曲もまたよし、と云うべきでしょうか。


AUTHOR: narkejp EMAIL: narkejp@netscape.net URL: http://blog.goo.ne.jp/narkejp/ DATE: 02/08/2008 06:06:46 おはようございます。シューマンのピアノ音楽はいいですね!「クライスレリアーナ」は、LPの時代に、ホロヴィッツの演奏で親しみました。最近は、クラウディオ・アラウの演奏で楽しんでいます。シューマンの音楽は、歌曲もピアノ曲も、室内楽も交響曲も、すばらしいものがあると思います。ドイツのロマン主義の精華、といった印象です。ブレンデルが引退の予定と聞き、残念に思うと同時に、初来日時の演奏会や、親しんだVOXのベートーヴェンのピアノソナタに始まる長年の録音に感謝したいと思います。
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コメント

おはようございます。
ブレンデル。
引退ですか。それは知りませんでした。
残念ですね。
シューマンの音楽には独特の感性があります。
それを表現するためには
やはりピアノ曲か歌曲の分野に才能を発揮したということでしょう。
交響曲もいいですが、一般的に言い尽くされている事実のように
オーケストレーションにやや問題があるようなので。

おはようございます。
吉田秀和氏はシューマンの音楽に対して「(ショパンに比べて評価が)すこし甘い」、と述べています。また「シューマンの音楽が、となりのラジオとか、どこかの大きな拡声器からきこえてくるなどというのは耐えがたい」とも述べています。流石にわかりやすいい表現だと思います。

クライスレリアーナといえばホロヴィッツの演奏が刷り込みです。
若い頃FMで聴いたのが最初でした。曲が始まり、硬質で透明な美音が散乱するように流れてきた時の驚きを今も憶えています。

>narkejp 様
こんばんは。コメントを有り難うございました。
ホロヴィッツの「クライスレリアーナ」は、家のどこかにあるはずなんですが、見つかりません。透きとおるようなイイ演奏でした。
アラウ盤もどこかにあったような気がするんですが・・・・・どうもイケマセン。シューマンのピアノ曲、いかにふだん聴いていないか、バレてしまいますね(^^ゞ。これから頑張ります。
それにしても、ブレンデルの引退は寂しいですね。僕はブレンデルにシューベルトやベートーヴェンのピアノ曲の楽しさ、美しさ、悲しさを教わりました。

>望 岳人 様
こんばんは。コメント&TBを有り難うございました。
ブレンデル引退、寂しいです。僕も感謝の念で一杯です。
シューベルトのソナタ集など、旧盤LP、新盤CDで愛聴してます。ベートーヴェンのピアノ協奏曲もソナタも、モーツァルトもピアノ協奏曲がありました。みんなブレンデルに教わりました・・・・・・。

>猫よしお 様
こんばんは。いつもお世話になります。
好みの問題なんでしょうね、僕はシューマンの交響曲が大好きなんです。オーケストレーションの弱点も気にならないので(ド素人のせいでもあるんですが(^^ゞ)、やっぱり相性がエエんでしょうね。
それに比べて、ピアノ曲はあまり聴きませんし、歌曲は全然聴かないです。これから、レパートリー、増やしていきたいです。
また、いろいろ教えてください♪

>鞍馬天狗 様
こんばんは。鹿児島から、コメントを有り難うございました。
この時期の九州って、南にあるのに意外に寒いでしょう?僕は一度、この時期の宮崎・鹿児島を旅行したことがあるんですが、愛媛より寒いなと思ったものでした。
さて、ブレンデル盤。鞍馬天狗さんも、吉田秀和も褒めていたですか。それは嬉しいですね。僕はブレンデル、好きです。
ただ、シューマンのピアノ曲はあまり聴いてこなかったので、これからいろいろ聴いていこうと思います。
また、教えてください。
僕にとっての青春の甘酸っぱさは、ショパンです。若い頃、ホンマに良く聴きました・・・・・。

>天ぬき 様
こんばんは。いつもお世話になります。
そうそう、吉田秀和の、シューマンには甘い・ラジオから云々・・・・という一節、『LP300選』にありましたね。よく覚えています。
この本は学生の頃、何度も読みました・・・・。

さて、天ぬきさんご推奨のホロヴィッツ盤、透明感のある演奏で良かったですね・・・・・・といいつつ、見つかりません。
どこかにあったはずなのに・・・・アカンですね。だいぶ昔に聴いたきりですので、レコードの在処が分からない・・・・。う~ん・・・ですね。

こんばんは。
シューマンのピアノ曲、クライスレリアーナ。私はホロヴィッツ演奏のCD(SONY:1969年)を持っているのですが、ブレンデル盤は未聴です。
ブレンデルを知ったのは、シューベルトの即興曲作品90と142のLP(PHILIPS:1972年/1974年)からですが、引退の話は今でも信じられません。本当に残念です。
吉田秀和氏の「LP300選」は、古びた文庫本になってしまいましたが、今でも大事に本棚の上等な場所に置いています。何度読み返しても新鮮です。名著ですね。

>ひろはや 様
おはようございます。コメントを有り難うございました。
ひろはやさんと、好みが合いますね。嬉しいです。
ただし、ホロヴィッツは今探しているところです。何処にやってしもうたのか・・・・(^^ゞ
ブレンデルの即興曲(旧録音1970年代)は、LP時代からの愛聴盤です。CDでも結局買い直して聴いてます。僕はシューベルトをブレンデルに教わりました。あのソナタが冗長にならないのは、さすがブレンデルと思っています。
そして『LP300選』!僕のも表紙が傷みました。学生時代に文庫版が出まして、むさぼるように読みました。あの頃、吉田秀和の著作が新潮文庫や中公文庫で沢山出ましたので、楽しかったですね・・・。今も大切に棚に置いてあるんですよ(^^)V

お世話になります。
こちらこそ、いろいろ教えて下さい!
ところで、シューマンの交響曲。
「マーラー編」は、どうですか?

>猫よしお 様
こんばんは。コメントを有り難うございました。
シューマンの交響曲「マーラー編」、昨日届きました。EMIのカラヤン生誕100年ボックス2セットと一緒でした。
今カラヤンばかり聴いておりますので、いずれ、コメント等させていただきます。
お世話になります(^.^)

ブレンデルの『クライスレリアーナ』

PING:
BLOG NAME
ロベルト・シューマン 『クライスレリアーナ』 Kreisleriana 作品16 アルフレート・ブレンデル Alfred Brendel 〔1980年8月27日~29日、ロンドン、ワトフォード、ADD

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