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ベートーヴェンの交響曲第6番 ヘ長調「田園」 ムーティ/フィラデルフィア管

寒空と冬枯れの田んぼを眺めながら、のんびりと、今日もクラシック音楽を聴いております。
伊予路での田舎暮らしに、ベートーヴェンの「田園」は実に合います。


ベートーヴェンの交響曲第6番 ヘ長調「田園」。
リッカルド・ムーティ指揮フィラデルフィア管弦楽団の演奏。
1987年9月、フィラデルフィアのメモリアル・ホールでの録音。EMI盤。

フィラデルフィア管の豊麗なサウンドがふっくらと広がってゆく「田園」。
そして美しく歌われた「田園」。

第1楽章は穏やかな表現。いかにも古典風の「田園」。様式的にも伝統的であり、20年前のベートーヴェンはこうだたよなぁ・・・・と懐かしくなってくる演奏。昨今のピリオド奏法・古楽器演奏に慣れた耳には、かえって新鮮な感じもする。
ふくよかな音響が心地よい。夢見るような音楽が、徐々に盛り上がって、拡散してゆく感じ。

第2楽章もゆったりテンポ。ムーティはあまり急がない。セカセカしない。着実な歩みを心がけている感じ。フィラデルフィア管の響きは大変優美。弦楽セクションのシルキータッチはいつもながら心地よく、頬を優しく撫でられているような快感がある。
負けじと木管も優美に鳴る。フルート、オーボエ、クラリネット、どれもやさしく暖かい。このサウンドは全く「田園」にふさわしい。遅いテンポに身を任せていると、幸福な気持ちがこみ上げてくる。

第3楽章は堂々たるスケルツォ。農民の楽しい踊りが目の前で繰り広げられる。ムーティのリズム感最高。
木管も金管もバランス良く鳴っていて、仕上げはとてもスマート。もう少しホルンの音を大きな音量で聴いてみたい気もするが、少し抑え気味かな。それがまた上品さでもあるか。

第4楽章の嵐の場面も、どちらかというとエレガント。嵐の場面もあまり激越にならず、上品なまとめ方。録音のせいか、音がまろやかで柔らかい。ティンパニの強打でさえ、優雅な感じ。妙な言い方になるが、「大変美しい嵐」であり田園だと思う。

そして、フィナーレは「美」の彼方へ連れて行かれるような音楽。
祈り・感謝の音楽と云うより、美への礼賛・ヴィーナス的な演奏でも云うべきか。テンポ良し、響き良し。イヤ全くフィラデルフィア管の音が美しく、感動的。
この音は媚薬のようなもので、ここまで綺麗な「田園」の終楽章は、そうはないんじゃないか・・・。

録音は、音源が少し遠い感じに聞こえます。
近接音が少なく、オフマイク的な録音なんでしょう。
残響豊かなホール中央の上席で聴いている感じで、臨場感は良好であります。
音の粒だちがもう少し良くてもイイかな、とも思うんですが、このふんわり感が、演奏の柔らかさ・優美さに繋がっているんでしょう。
その点では、優秀録音になるんじゃないかと思います。


ここDoblogのメンテナンスが2月7日1時~8時に行われるようです。
そこで、ちと早めに更新しておきます。


AUTHOR: 猫よしお DATE: 02/06/2008 22:19:01 いつもお世話になります。
ムーティのベートーヴェン。
交響曲全集になっていますが
未聴です。どんなものでしょう。
フィラデルフィア管のベートーヴェン「田園」なら
オーマンディ盤もありますね。
「田園」にも名演盤が多いですが
やはりワルターのステレオ盤が最高だと思います。
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コメント

おはようございます。これから鹿児島に数日出張です。
ムーティ/フィラデルフィアは旧録音を聴いた事が有りますが、一陣の風のような演奏でした。
さて「田園」は、全9曲の中で最も難曲です。技術的には1、2、8、9番の方が大変な部分が多いかもしれませんが(もっとも嵐の低弦は超高難易度)、それとは別に、指揮者もオケも、中々掴み所が無く、演奏して満足しにくい曲なのです。数年前どこかで聞いたのですが、あの尾高忠明も、2回しか公式に指揮したことが無いそうで、私のアマオケでの演奏経験でも、言いようの無い、曲に対する敗北感が残りました。その位、演奏する方には怖い曲です。
ところで、嵐が終わって終楽章に移る所の「ソラソファミレド」の旋律が、ブラームス第1交響曲の第1楽章の途中で「ソラソファミレミレド」と、堂々と引用されていること、知ってました?

ムーティ/フィラデルフィアというと、
ローマ3部作のような華やかなサウンドが頭に浮かんできます。

縦の線をピッチリ合わせてくる習慣のあるオーケストラによるベートーヴェン、
どんな音がするのか聴いてみたいと思います。
このコンビによるブラームスもありましたね。

>猫よしお 様
こんばんは。いつもお世話になります。
ムーティのベートーヴェン全集は、発売直後に購入しました。すぐに中古盤で出ていたのでゲットしたものです。ということは、人気がなかったのかなぁとも思います。
フィラデルフィア管の美しくまろやかな響きが印象的な、ホンマに綺麗なベートーヴェンです。歌も十分、ムーティらしいしなやかさもあって、僕は好きです。「田園」などは名演と思いますが、世評あまり褒められている様子はありませんです(^^ゞ

>ひろはや 様
こんばんは。コメントを有り難うございました。
ムーティのベートーヴェン全集、僕は隠れた名盤とおもっているんですが、どうもホンマに隠れているようで、ダレも褒めません(^^ゞ。そこで、少し記事にしてみました。
色彩的で、歌と瑞々しさにあふれたイイ演奏とおもうんですが・・・・・蓼食う虫も好き好き、ということで・・・・・(^.^)。
ワルター/コロンビア響、ベーム/VPO盤はエヴァーグリーン的な名盤、ハイティンク/ACOも、暖かい演奏で僕も大好きです。

>Verdi 様
こんばんは。いつもお世話になります。
ムラヴィンスキーの録音はチャイコフスキーくらいしか聴いたことがないんですが、ベートーヴェンやシューベルトも世評高いですね。一度聴いてみなくちゃアカンですね。でも、厳格で、しかめっ面な印象でしょうか・・・・・・。
ムーティのベートーヴェン全集、就中「田園」はイイ演奏と思うんですが、誰も褒めませんので、ちと記事にしてみました。
あばたもえくぼ・・・ということで(^.^)

>鞍馬天狗 様
こんばんは。いつもお世話になります。出張、お元気で。
桜島が噴火している由、お気をつけて。
さて、「田園」とブラームスの第1交響曲のこと、全然知りませんでした。今度注意深く聴いてみようと思います。さすが、鞍馬天狗さん、ありがとうございました。
さて、「田園」の演奏、、難しいんですね。協奏の柔らかさと穏やかさから、そんなに難しそうには、ド素人には聞こえませんです。なるほど、聴き手には分からない難しさがあるんですね・・・・・勉強になります(^.^)

>hsm 様
こんばんは。コメントを有り難うございました。
ムーティ&フィラデルフィア管のブラームスは、第1交響曲しか聴いたことがないんですが、実にイイ演奏でありました。僕は好きです。
http://www.doblog.com/weblog/myblog/41717/2623143#2623143
レスピーギは、もうこれぞ天下の名盤、素晴らしい演奏でしたね。いつかエントリーしたいと思っています。大好きな演奏です。

こんばんは。
第6番「田園」は、休日の昼下がりにのんびりと聴きたい曲ですね。ムーティ盤は未聴ですが、フィラデルフィア管の優美な音色と、ムーティのスマートなタクトが想像され、機会があれば聴いてみたいです。

所有するCDでは、ワルター/コロンビア響、ベーム/VPOはともに世評どおりの名演ですが、他ではクリュイタンス/BPOも、牧歌的なムード満点のすばらしい一枚です。

どもです。
 ムーティのベートーヴェン、決して悪くはないと思うんです。ただ、私はムーティはどうしても知に働くきらいがあるなと思っていまして。本質的にはシンフォニストだと思うのです。本当は歌の人じゃない。
 だから、ベートーヴェンだったら、4番とか5番、或いは8番みたいなのが合うなぁと思っているのです。なので「田園」で「おおう!」と思った、という.....(笑)


>ヤマちゃん 様
おはようございます。コメントを有り難うございました。
休日の「田園」、エエですね。僕が最も聴いている休日音楽です。それにブルックナーの「ロマンティック」でのんびりゴロゴロするのが大好きです。
ワルターにベーム、そしてクリュイタンス、エエですね。特にクリュイタンスがカラヤンの個性が浸透しすぎる前のベルリン・フィルの剛毅な響きが聴ける名全集だと思います。

>Verdi 様
おはようございます。コメントを有り難うございました。
僕はムーティはやはり、カンタービレの指揮者だなぁと思います。「田園」のゆったりしたテンポでの歌、やはりエエなぁと思います。
5番「運命」も良かったですね。そこでも第2楽章の歌が印象的でした。

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