スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

ベートーヴェンのヴァイオリン・ソナタ第5番「春」 オイストラフ(Vn)&オボーリン(Pf)

昨日は節分。今日は立春。
我が家は伝統行事をきちんと行います。そうです、「鬼は外、福は内」。
寒い中、窓を開けてまきました。良い春が来るように、きちんと声を出して。
鰯の頭を柊に刺して戸口にも置きました。
(太巻きを喰う行事は関西の慣習ですか?関東生まれの僕にはその習慣がないので、喰いません。だいたい、あれはコンビニの陰謀ではないかと思うんですが、どうなんでしょう・・・・)

さて、そこで今日は春立つ音楽を。

ベートーヴェンのヴァイオリン・ソナタ第5番 ヘ長調 作品24「春」。
ダヴィッド・オイストラフ(Vn)とレフ・オボーリン(Pf)の演奏。
1962年6月、パリでの録音。フィリップス原盤。

人口に膾炙した名盤と思う。
オイストラフの大らかでのびのびとしたヴァイオリンを、オボーリンのピアノが慎ましく柔らかく支えてゆく。互いの個性と役割を尊重しあった、美しいデュオ。
ああ、室内楽ってエエなぁ、アンサンブルって楽しいなぁ・・・・と云っているような演奏。聴いていて心の底から喜びがじんわりと湧いてくる。

オイストラフのヴァイオリンは、太めでたっぷりとした音色。それが良い。とても暖かく、「春」にふさわしい。聴いていてウットリするような心地よさ。心が朗らかになってくる。

(正直に告白すれば、僕はこの演奏を聴いていて、ホンマにウットリしてしまったのです。途中、うたた寝をしてしまったのです。しかし、それは、何と贅沢なうたた寝だったでしょう!)

テンポは中庸で、幸福な音楽がリスニング・ルームに広がる。そう、この曲の調性はヘ長調。あの「田園」と同じ。心伸びやかな幸福な曲になるわけだ。

録音はさすがに古びてきましたが、音場感はエエです。
特に定位がよろしい。
オイストラフが左手前に、オボーリンが右手奥にくっきり定位します。そして、オイストラフがすくっと立って、気持ちよく弾いている感じが伝わって来ます。
ピアノの音がもう少しクリアなら申し分ないんですが、録音から45年以上経過したことを考えれば欲張りすぎでしょう。


暦の上では、四国伊予路も「春」。
寒風の中、近所の桜の木にも着実に新芽が育っています。
心なしか、今朝の目覚めは、少し暖かかったように思います。

さあ、新しい気分で、新しい季節の始まり、一週間の始まりです。



AUTHOR: 鞍馬天狗 EMAIL: tenga@eagle.ocn.ne.jp DATE: 02/04/2008 07:50:22 おはようございます。
このコンビ、最高です。彼らの技術的難易度の高い「クロイツェル」は、更にすばらしいです。しかし、「春」には、より豊かな音楽性が要求されます。この演奏、非常に高いレベルでそれを満たすと共に、彼らの個性も発揮していて申し分無いです。
ところで、こういう演奏を聴くと、弦のノンヴィブラート奏法が、彼の作曲当時は当たり前だったという、現代の一般的なピリオド奏法の常識には、全面的には賛同出来なくなります。
オケの世界ではともかく、ヴァイオリン・ソナタや弦楽四重奏曲(特に後期)で、私はピリオド奏法で、このレベルの説得力のある名演に、接したことが無いからです。
私は現在主流のピリオド奏法は、未だ発展途上で、根本的に、何か音楽の大事な部分が忘れられているに違いないと感じていますが、どうでしょう?
スポンサーサイト

コメント

こんばんは。
ベートーヴェンのヴァイオリン・ソナタ「春」は、その名のとおり、春の暖かい日差しの中、心もウキウキ、散歩にでも出かけたくなるような曲ですね。立春にふさわしい選曲に敬意を表します。

オイストラフ盤は未所有ですので、シェリング/ルービンシュタイン盤を聴いています、シェリングのしなやかな弦にルービンシュタインの控え目なサポートが、春のうららかさを見事に演出しています。




懐かしいLPです。国内盤が初めて発売されたとき、店頭で視聴してその場で求めました。その後「クロイツェル」はず~っと復刻CDで聴き続けています。
「春」の方はグリュミオーとアラウの共演盤も愛しています。ヴァイオリンの美音と、堅固なピアノの絶妙なマッチング。高く舞い上がる凧。それを遊ばせながらしっかり繋ぎとめる糸、ですか。

先日ヴァントのベートーヴェンに初投稿した一太郎です。
オイストラフ盤良さそうですね。入手して聴いてみます。ベートーヴェンのヴァイオリンソナタは古今東西名盤があると思いますが、私もhiromk35さんと同様グリュミオー・アラウ盤を愛聴しています。モーツァルトのバイオリンソナタも大変好きですが、ヴァイオリンの伴奏にピアノが存在するのか、ピアノの伴奏にヴァイオリンが 存在するのか時々わからなくなるほどピアノの旋律が素晴らしいですね。ベートーヴェンもモーツアルトもピアノ弾きだからでしょうか。ところでグリュミオー・ハスキル盤のモーツァルトのヴァイオリンソナタの古いLPを持っていますが、ジャケットにはSONATAS for PIANO&VIOLINと書かれています。やっぱりPIANOが先に書かれていますよね。

こんばんは。
ベートーヴェンの室内楽で最初に買ったのがこの「春」でした。
グリュミオー/ハスキルのモノラル盤です。
実はこの演奏、その昔NHK連続ドラマのテーマ曲に使われていて、一度聴いてすっかり気に入ってしまいました。

その後、パールマン/アシュケナージ、クレーメル/アルゲリッチ盤を入手して聴いています。

>鞍馬天狗 様
こんばんは。コメントを有り難うございました。
オイストラフとオボーリンの名コンビ、「クロイツェル」も素晴らしいですね。ひょっとしたら「クロイツェル」の方が出来そのものは上かもしれません。

ピリオド奏法の件ですが、室内楽での演奏を聴いたことがないので、何とも云えません。古楽器での演奏も、家にはないんです。ですから、比較のしようがないんです。スミマセン。オーケストラでは聞くんですが、室内楽や器楽曲では殆どないんです。
ただ、聴いてみたいなという興味はあります。爽やかな音色で聴けるんじゃないかなと思っています。

>猫よしお 様
こんばんは。いつもお世話になります。
二人の息のあった演奏は、室内楽の醍醐味でもありました。
オイストラフのたっぷりしたヴァイオリンはエエですね。
LPだと特にそれを感じました。

>天ぬき 様
こんばんは。いつもお世話になります。
なるほど、春の散策に、オイストラフのたっぷりしたヴァイオリンは重量級かもしれませんね。でも、豊満な女性も乙なものだったりして・・・・・・というのは冗談として、
フランチェスカッティとは粋ですねぇ・・・さすが天ぬきさん、しかもカサドシュとくればエスプリそのもの。これはええコンビと思います(^^)V

>ヤマちゃん 様
こんばんは。いつもお世話になります。
シェリングもエエですよね。大好きなヴァイオリニストです。
ただ、僕が聴いているのはフィリップスでの再録音、イングリッド・へブラーとの共演盤です。昔、決心して(高価でした!)、LP盤の全集を買いました。
シェリングの真摯なヴァイオリンで、僕は多くのヴァイオリン曲、協奏曲も含めて、知りました。

>hiromk35 様
こんばんは。コメントを有り難うございました。
オイストラフ盤の「クロイツェル」も素晴らしい(「春」よりスゴイ?)ですよね。
グリュミオー&アラウ盤は聴いたことがありません。このコンビの演奏があったんですね。hiromk35さんのたとえが素晴らしい!
「高く舞い上がる凧。それを遊ばせながらしっかり繋ぎとめる糸」・・・・・・・・ああ!聴いてみたいです(^^)V

>一太郎 様
こんばんは。コメントを有り難うございました。
一太郎さんもグリュミオー&アラウ盤ですか。良さそうですね。これは、聴いてみないとアカンですね。探してみます(^^)V
ところで、昔、モーツァルトやベートーヴェンの時代は、「ヴァイオリンの序奏つきピアノのためのソナタ」と云われていたんじゃないでしょうか。ですから、ピアノの部分も非常に充実しているんだろうと思います。・・・・・・と、何かの本で読んだ記憶があるんですが、違っていたらゴメンナサイです。

僕はジャストシステムのファンです。昔も今もワープロは一太郎です。ver.4.3の時代から愛用しています。ver.5でハードディスクを買いました。今は2007にちゃんとバージョンアップして使っています。勿論ATOKを愛用しています。某米国製のワープロ・ソフトは使いません(^.^)
あ、表計算ソフトは某米国製ですが(笑)

>Summy 様
こんばんは。いつもお世話になります。
グリュミオー&ハスキル盤は聴いたことがないです。名盤の誉れ高いですね。
パールマン盤とクレーメル盤は、ピアニストも素晴らしく、愛聴しています。それにシェリングと、このオイストラフ。

「春」はホンマに爽やかな名曲と思います。NHKのドラマに使われたのは知りませんでしたが。
携帯の着メロを一時この「春」にしてました・・・・・(^.^)

コメントの投稿

トラックバック


この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。