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ベートーヴェンの交響曲第3番 変ホ長調 「英雄」 ガーディナー/ORR

ベートーヴェンの交響曲は、やはりエエです。聴きながら、だいたい僕は感動してます。
どんな演奏でも、「やっぱり、ベートーヴェンはエエなぁ」と思います。
好きなんでしょうね。
そして、今日のエントリーのような演奏なら、もう、背筋がゾクゾクするほど興奮します。

ということで、「エロイカ」、行きます。


ベートーヴェンの交響曲第3番 変ホ長調 作品55「英雄」。
ジョン・エリオット・ガーディナー指揮オルケストル・レヴォリュショネル・エ・ロマンティークの演奏。(いやはや、オケ名が長すぎてタイトルに入りません・・・・略称ORRでエエんでしょうか?)
1993年3月、スネイプ、モールティングス・コンサートホールでのライヴ録音。独アルヒーフ原盤。
録音に使用されたホールは、残響2秒という、アムステルダム・コンセルトヘボウと同じ残響時間を持つ、イギリス有数の名ホールらしい。煉瓦造りの建物と木造の室内というから、ざぞや美しい響きを持つのだろう。

さて、演奏は激しい勢い。奔流のような力強さ。表現したいという強い意欲が感じられる演奏。
古楽器の爽やかな響きにもかかわらず、演奏全体が熱く、力強く、そう、熱い血潮が通った演奏になっている。迫力も十分。ティンパニの強打など、胸のすく気持ちよさ。ブッ叩いている感じ。

テンポは快速。たたみかけるような迫力と力強い推進力に満ちている。特にその速さは、初めて聴いたときには尋常ならざるものに思えた。(今はもう慣れたが・・・)
その速さと強さの中から、怒りのベートーヴェン、ファイティング・ポーズのベートーヴェンが出現する。
そうか、この交響曲は戦いの音楽なのだ。伝統、因習、社会の古い仕組み、アンシャン・レジームか、それらとの戦い、そして自身の耳疾・・・・ベートーヴェンには戦う相手が沢山あったのだ。その闘争へ向かう魂がこの交響曲なのだ・・・・・ガーディナーとORRの演奏は、そういったことを意識させてくれる演奏と思う。

その点では、この演奏は美しくない。荒々しく、猛り狂うのであって、その表現のあり方は昔のフルトヴェングラーを思い出させる。50年以上昔の古い演奏と、現代のピリオド楽器の新しい演奏と、様式は全く違うのだが、不思議な共通点を聴く。

「憤怒のベートーヴェン」とでも云うべきか・・・・。

第1楽章は力強く逞しいアレグロ・コン・ブリオ。一途で、孤独、まさに男の戦いを思わせる。
第2楽章は孤独感・寂寥感一杯の演奏。崇高な悲しみが鳴り渡る葬送行進曲。木管のひなびた響きが、その侘びしさを増幅させる。
スケルツォは推進力に溢れる。オケも大変巧い。ホルンのアンサンブルなど、全く見事。間然とするところなし。
フィナーレは見事な変奏曲。個々の楽器の名人芸を楽しみながら、一気に終曲へ向かってゆく。その勢いや良し。素晴らしい。

録音も最高。残響も素晴らしく、これはホールがイイんでしょう。
ライヴのハンディなし。
古楽器が瑞々しく響き渡り、爽快な心地よさに包まれます。



AUTHOR: 猫よしお DATE: 02/03/2008 08:21:33 おはようございます。
東京は大雪であります。
さて、ベートーヴェンの「英雄交響曲」。
アレグロ・コン・ブリオの代表的な曲ですね。
その昔、「英雄」はセラフィムのLP
ケンペ/ベルリン・フィルで何度も聴きました。
懐かしいですね。
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コメント

おはようございます。 こちらにもお邪魔します。
mozart1889様、ベト全連続鑑賞ですか?是非、このまま第九まで続けて下さい。お願いします~。。。(ケーゲル氏の2番にも未練があるのですが)
 mozart1889 様の記事を拝見し、ガーディナー氏の「英雄」を初めて聴いた時を思い出しておりました。この曲を初めて聴いたカラヤン氏(62年BPO)、フルヴェン氏のCDを初めて購入した時(52年VPO)に次ぐ3度目の衝撃を、このガーディナー氏で味わった記憶があります。
今、このCD再生中です。(笑)・・・失礼しました。

おはようございます。
いよいよベートーヴェン交響曲第3番「英雄」の登場ですね。
私はこの曲の聴きはじめが、フルトヴェングラー/ウィーン・フィルの擬似ステレオ盤LP(EMIのクラシック・デラックス・ダブル・エース・シリーズで交響曲第7番がカップリング:3300円、宇野功芳氏の解説が付いてましたよ)でした。何回も何回も聴きましたので、私の原点です。
その後は、それこそ数多くの指揮者のCDをもっていますが、ガーディナー盤はそれほど熱心に聴いていた訳ではなかったですね。mozart1889さまの熱の入った解説を読んで、両者を比べながら聴きたくなりました。

おはようございます。
この演奏は、ベーレンライター版出版前に同版の校訂内容を、多数採用して録音されたもので、当時は画期的でしたね。でも私の好みでは、時に、ちょっとガーディナーの指揮は、優等生的すぎるかな・・・とも思います。
ところでこの曲の、有名な第1楽章のコーダで、トランペットのテーマが途中でメロディラインから離脱するのは、当時の楽器上の成約というのは、現在では否定され(当時の楽器でも最後までちゃんと吹ける!)、間違いなくベートーヴェンの明確な意図で、ナポレオンの落馬と戦死や、ナポレオンへ捧げることの取り止めと、関連付ける向きもありますよね。
でも昔、私の友人のアマのトランペット奏者Y氏は、ここを最後まで吹きたくて、指揮者に懇願し、あまりの熱意に指揮者がほだされて、受け入れられた事があります。その譲れない気持ち、私は良くわかります。ここ、カッコいい所ですからね。

おはようございます
朝起きたら、雪!それもかなりの雪です。
こう道路にも積もってしまっていてはクルマは出せません^^;

古楽器による室内楽は好きなのですが、オーケストラ物はあまり聴かないのでガーディナーは未聴です。が、コメントを拝見したらとても聴きたくなりました。
今日は雪景色を眺めながら、ムラヴィンスキーの唯一無二のCDを聴くことにします。


誤字訂正ついでに、せっかくなので延長戦を・・・。楽器上の成約や→制約
 私は、学問的な成果がどうであれ、作曲家から作品が一人立ちした瞬間、作品の自体の力学による、本来の作曲家の意図を超えた真理が、時に生じることが有っても良いと、思っています。
ブルックナーの交響曲第8番では、学問的にはハースの仕事は疑問符が付けられているにも関わらず、ハース版の採用率が高いですよね。マーラーの交響曲第6番では、従来の第2、第3楽章の順は否定されたのも関わらず、インバル他、多くの指揮者が自然な従来の順序を尊重していますよね。
また、ホルスト「惑星」のテンポ設定の件だって、そうかも知れません。
そう考えれば、「英雄」のトランペットのテーマを最後まで奏する名演が、現代においても、もっと生まれても良いと思っています。指揮者の皆さん、皆と同じじゃ、つまらないでしょ!!音楽はエンターテイメントなんですから。

こんにちは。毎度どうもです。
 ガーディナーの録音。うん、ありましたねぇ、そういえば。この録音が出た頃は、ガーディナーはあまり一生懸命チェックしてなかったんですよね。オルケストレル・レヴォリュショネル・エ・ロマンティク。最近あまり消息を聞きませんが、今はどんな活動状況なんでしょう。




>猫よしお 様
こんにちは。関東は大雪の由、お見舞い申し上げます。
テレビで見ていると、久しぶりの首都圏の大雪のようですね。
ケンペ&ベルリン・フィル、セラフィムのLPというのは懐かしいですね。
僕はケンペはミュンヘン・フィルの全集を愛聴しております。
昔、東芝のセラフィム盤、緑のジャケットで1300円だったです。レコードは高価な時代でしたから、随分セラフィム盤を買ったものでした。

>よし 様
こんにちは。コメントを有り難うございました。
ガーディナーの全集は、1995年に購入しました。東京出張のおりに、当時大変な話題になっていたので、求めたものでした。
久しぶりに聴いて、興奮・感動しましたが、少しボクの筆が走りすぎたかもしれません(^^ゞ
音量を大きくして聴くとエエようです。迫力に圧倒されます。怒った顔のベートーヴェンが出てきました。

>ヤマちゃん 様
こんにちは。コメントを有り難うございました。
東予は先日のような大雪にならずに済みました。うっすらと積もったくらいで、日常生活に全く問題ありません。
さて、「エロイカ」は屈指の大作。交響曲史に残る傑作でしょうね。50分の長さなんですが、ホンマに大作やなぁと思います。
ロジャー・ノリントンのベートーヴェンは聴いたことがないんです。旧録音も新録音も凄いそうですね。一度聴いてみたいと思っています。
ティンパニの強烈な演奏、この頃多いと思います。バシッと迫力ある音でやってくれると。「エロイカ」がビシッと締まりますね。

>みー太 様
こちらにもコメントを有り難うございました。ガーディナー盤を再生中とか、エエですねぇ(^^)V。
この演奏、大音量で聴くと、素晴らしい迫力で圧倒されます。ピリオド楽器の繊細さより、ベートーヴェンの激しい怒りが伝わるので、大音量がエエようです。初めて聴いたときはボクもショックでした。フルトヴェングラーの1944年ウラニア盤やバーンスタイン/VPO盤を聴いたときの感動が蘇りました。
全然違うアプローチなのに、感動の質は同じような気がします。不思議なんですが、名演奏とはそういうものかもしれないです・・・・。

連続鑑賞は、さて、焦らずにボツボツ行きたいと思います。トシですので、毎日ベートーヴェンは疲れまっせ(笑)

>ひろはや 様
こんにちは。いつもお世話になります。
ひろはやさんのコメントの言葉に涙出ます。フルトヴェングラーに擬似ステレオ、「クラシック・デラックス・ダブル・エース・シリーズ」とくれば、往年の名盤の宝庫!イヤ、ホンマに懐かしいです。ボクがクラシック音楽を聴き始めたのは、ちと遅かったので、それらは中古盤店で入手しました。
御茶ノ水のディスクユニオン、数寄屋橋のハンター、銀座のモール名盤堂・・・・よく歩きました。

さて、ガーディナーの演奏は、フルトヴェングラーを聴いたときのショックと同じものでした。1944年ウラニア盤の衝撃が蘇りました。大音量で聴くとエエようです。チト褒めすぎたかもしれませんが・・・(^^ゞ

>鞍馬天狗 様
こんにちは。いつもお世話になります。いろいろと勉強になります。有り難うございます。
「エロイカ」のトランペットのところ、ショルティやモントゥーは楽譜の指定通りにやっていたですね(と思います)。ボクは離脱なしで、吹き続けてもらった方がエエと思うんですが・・・・・。
マーラーの6番なども、従来ドおりの順番の方が聴き慣れたせいかしっくりきますし、「惑星」のテンポもゆったり系の方がスケール豊かでカッコイイと思っています。ド素人ミーハーなもので、スミマセン(^^ゞ
ブルックナーの8番も、そういえば、ノヴァーク版で聴いている方が多いかもしれません。
演奏によって、曲の姿が変わってくるのはクラシック音楽の楽しみの一つですね。指揮者やオーケストラ、そしてスコア・・・これが変われば演奏も変わってきて、実に楽しいです(^^)V

>天ぬき 様
こんにちは。コメントを有り難うございました。
関東は大雪のようですね。お見舞い申し上げます。
雪道のドライブ、気をつけて下さいね。雪のあとの、晴れた上がった空と富士山の白雪・・・・・想像してます。美しいでしょうね。・・・・・・天ぬきさん、早速、雪が上がれば、オープン・ドライブですか?

ムラヴィンスキーのベートーヴェン、未聴なんです。4番などはスゴイ演奏というんですが、今まで聴く機会がありませんでした。「エロイカ」もです。
是非一度聴いてみたいと思います。

>Verdi 様
こんにちは。コメントを有り難うございました。
そういえば、最近、ORRの話を聴きませんね。ガーディナーが忙しくなりすぎて、一緒に活動してる暇がないんでしょうか。或いは世界的な録音不況、CDでの情報が届いてこないせいでしょうか。

1990年代前半、この団体のめざましい活躍ぶりを思うと、この頃はちょっと活動を聞かないですね。

こんばんは。
ホグウッド、ブリュッヘン、ノリントン、ガーディナーとピリオド楽器演奏のベートヴェンが多く発売された時期ですね。ジンマンやアバド&ベルリンPOも現代楽器を使いながら、ピリオド演奏的な録音を残したのもこの時期だったのでは・・・。
わたしの『英雄』といえば、クレンペラー&フィルハーモニア、Savall& Le Concert des Nations でしょうか。特にサヴァール盤は、大変な衝撃を受けました。良し悪しは別として、私が初めて耳にしたベートヴェン指示のメトロノーム記号を遵守した演奏です。これよりずっと前60年代初期、レイヴォビッツ&ロイヤルPOが全曲このテンポで録音しているとのことです。

スネイプ、モールティングス=ブリテンがオールドバラ音楽祭の会場にとウィスキー貯蔵庫を改装したホールです。ブリテンのバッハやモーツアルト等の名演がここで録音されています。

>あるべりっひ 様
おはようございます。いつもお世話になります。
そうですそうです、ブリテンの録音が行われたホールだと、僕が調べたところ書いてありました。でも、ウイスキーの貯蔵庫とは知りませんでした。へぇ~・・・って感じですね。さすが、あるべりっひさん、有り難うございました。でした。
サヴァール盤は知りません。メトロノーム指示通り、というのが興味深いですね。是非聴いてみたいと思います。違和感、あるでしょうね。

ブリュッヘンやガーディナーなど、ピリオド楽器の演奏が1990年代前半は続きましたが、1990年代末には、いよいよ現代楽器でのピリオド奏法が出ましたね。ジンマンやアバド/BPOの演奏が出てしまうと、もうその方向が定着したんでしょうね。ラトルのも面白かったですし。

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