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ベートーヴェンの交響曲第1番 ハ長調 作品21 ヴァント/北ドイツ放送響

相変わらず寒い日が続きます。1月も末。日が暮れるのは少し遅くなったかなと思うんですが、まだまだ寒そうです。
中国の大寒波が日本に来るんじゃないか・・・・と聞いて、2月にまた大雪が来るんかいな、と職場の同僚らはスタッドレスタイヤを購入しております。
さて、どうなりますやら・・・・・・。

さて、今日はベートーヴェンです。

ベートーヴェンの交響曲第1番 ハ長調 作品21。
ギュンター・ヴァント指揮北ドイツ放送交響楽団の演奏。
1986年の録音。RCA盤。

ヴァントらしい堅実で真面目な演奏。謹厳実直、学者風の怜悧な表情が印象的。
ひたすらベートーヴェンに忠誠を尽くし、己れの信ずる芸術の再生に誠実に取り組んでいる感じがイイ。聴いていて、襟を正したくなる演奏。耳を澄まして、正座して・・・・アグラなんぞかいたら失礼かい。
少し堅苦しいところもあり、もう少しゆったりと構えてもいいんじゃないかと思いつつも、その真剣な演奏ぶりには敬意を表したい。

響きはスッキリと見通しがよく、楽譜が透けて見えるような感じ。テンポは快適でやや速め。演奏全体が若々しく、実に溌剌としているベートーヴェン。ああ、これは青春の交響曲。若さと意気に満ちた音楽なのだ、と再認識させてくれる。

北ドイツ放送響の技術の高さは、このスッキリとした響きで証明されるだろうなぁ。
アンサンブルの克明さは特筆もの。ソロは巧いし、合奏はよく揃っているので、聴いていて爽快感がある。その響きは、無機的にただ磨き上げたという感じではなく、手づくりのぬくもりを漂わせながら、おそらく試行錯誤を繰り返しながらじっくりと彫り込んでいった感じ・・・・と云うべきかな。イイ音だと思う。
スカッと爽やか、それでいて手工業品の味わいがある音。

特にイイのは第1楽章。アレグロ・コン・ブリオ。
これを聴くと、ベートーヴェンという人は、つくづく、アレグロ・コン・ブリオの作曲家だなぁと思う。覇気があって颯爽とした心地よさ。

そして第3楽章のメヌエット。これはもうメヌエットではなく、スケルツォだろう。後年のベートーヴェンの完成度を思わせる立派さ。そしてそう思わせるヴァント/北ドイツ放送響の演奏が素晴らしい。迫力十分で、スッキリと押し切る。

録音も十分に美しいです。
艶のある響きはさすがに新鮮。
パートごとに何をしているのか見えるような臨場感がたまりません。
スッキリしたエエ音でした。



AUTHOR: narkejp EMAIL: narkejp@netscape.net URL: http://blog.goo.ne.jp/narkejp/ DATE: 01/31/2008 06:17:16 シューマンの「春」、メンデルスゾーンの「イタリア」、そしてベートーヴェンの1番と、春を待つ連続エントリーに賛意を表します(^_^)/
早く春が来てほしいですね。ベートーヴェンの1番は、満を持した、という感じの充実した曲で、大好きです。
>ああ、これは青春の交響曲。若さと意気に満ちた音楽なのだ、と再認識させてくれる
まったく同感です。
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コメント

>narkejp 様
こんばんは。コメントを有り難うございました。
寒い日が続きます。出羽国は一層しばれるでしょう。四国でも寒波です。春が恋しいです。
ここ数日、春を呼ぶ音楽を聴き続けておりました。narkejpさんに共感いただけて嬉しいです(^^)V
ヴァントの演奏は実にスッキリして、カッコイイ演奏でありました。
早く暖かくなって欲しいものです。

>鞍馬天狗 様
こんばんは。コメントを有り難うございました。
僕はヴァントの良い聴き手ではありませんでした。そもそもブルックナーをそんなに聴かなかったこともありまして、ヴァント最晩年、BPOとのブルックナー8番交響曲を聴いて、なるほど、世評高いのも肯けるなと思い、BPOとの4・5・7・9番を買いそろえたんです。素晴らしいブルックナーと思います。峻厳で仰ぎ見るようなブルックナーでありました。
ベートーヴェンはピリオド奏法も面白いですが、伝統的なスタイルの方が聴きやすいです。ガーディナーやサイモン・ラトルのも面白いと思いつつ、ヴァントやハイティンクを聴いてます。
ベートーヴェンの第1交響曲、青春の情熱を感じる名曲ですね。

>猫よしお 様
こんばんは。いつもお世話になります。
ベートーヴェンは、ホンマ、アレグロ・コン・ブリオの作曲家でした。音楽に推進力がありますね。
ヴァントで聴くと、瑞々しく、見通しの良い演奏になります。
スカッと爽快な名演でした。

こんばんは。
久しぶりのベートーヴェンですね。交響曲第1番は、どこかハイドンを思わせながらも、ベートーヴェンらしさが伺える質実剛健な曲ですね。

ヴァントはまだ全集が高価なので入手してませんが、ブルックナーやブラームス、モーツァルトから想像するに、さぞ謹厳実直で見通しの良い演奏なのでしょうね。

僕が聴いている中で、意外と良いのがムラヴィンスキー/レニングラードPOです。チャイコフスキーの時のように厳しく即物的なものではなく、、オーソドックスながらも細部まで緻密に表現された演奏です。

>ヤマちゃん 様
こんばんは。コメントを有り難うございました。感謝です。
ヴァントのベートーヴェン全集は、職場の友人盤鬼からもらいました。中国製のようなんですが、音は普通でした。パッチものかなぁとも思うんですが、音はまともです。
見通しの良いスッキリしたベートーヴェンでした。

ムラヴィンスキー&レニングラード・フィルのベートーヴェンは聴いたことがないんです。第4交響曲などは、スゴイと云いますね。これは、一度聴いてみたいなぁと思っています。

こんばんは。ベートーヴェンをあまり積極的に聴かない私ですが、1番はスッキリ纏まっていていいなぁと思います。ヴァント盤は聴いたことないのですが、我が家の目覚ましの曲が1番の第1楽章なのですよ!携帯が鳴るようにセットしてます。爽やかに朝を迎えてま~す(笑)

>Hiroko 様
こんばんは。コメントを有り難うございました。
ベートーヴェンの第1交響曲でお目覚めですか。それは爽やかでイイですね。この交響曲、おっしゃるようにまとまりがよく、青春の弾む心が聞こえてくるような気がします。
こういう曲は、スッキリした演奏で聴きたいですね(^^)V

こんばんわ。1番、いいですねえ。いろいろとベートーヴェン聴きますが、もしかすると、ヴァントがベストかも知れないな、って思います。1番はヴァントも気に入っていたかして、1990年代後半に2番とともに録音していますね。そっちの方はきいたことがありませんが、晩年の円熟しきった演奏もいいのですが、1980年代の厳しい演奏も捨てがたいどころか、むしろそちらの方が好きだ、といつも思っております。なんかあまのじゃくのようですが…。

>mikotomochi58 様
おはようございます。コメントを有り難うございました。
ヴァントの1番、とても清々しく、爽快な演奏と思いました。見通しよくスッキリして、いかにも青春の初々しさが表現されていました。
エエ演奏やなぁと思っておりましたら、mikotomochi58さんにはベストでしたか。それは良かったです。同好の方がいらして、僕は嬉しいです。
1990年代後半の演奏は聴いたことがありません。この時期の、ヴァントのブルックナーは凄いなぁと思っています。

mozart1889様 おはようございます
このヴァント氏のベト全の中でも、1番が一番のお気に入りです。彼の演奏は、作品に誠実で真面目な向き合っている印象を感じてます。
 この1番の演奏は、作品がハイドンやモーツァルトの古典的なイメージに、ベートーヴェン様の個性が加わって新しい交響曲の始まりを感じられる名曲だと思います。ヴァント氏は、その点を上手く表現しているように思います。
 他にヴァント氏だとモーツァルトの40番、ブラ1、チャイ5の演奏も大好きです。残念ながらブルックナーは、まだ聴き込みが足りないのですが、北ドイツ響との演奏は、本当に素晴らしい演奏が多いと思います。長々と失礼しました。

ヴァントの1番良いですね。テンポ良し、録音良し、見通し良しで素晴らしい演奏だと思います。昨年SACD盤が出て改めて買い直しましたが、明らかに臨場感が増した感があり、特にティンパニーの音色がしなやかでホールで聴いているような雰囲気があります。最近ではスクロバチェフスキーの1番も見通しが良く愛聴盤になっています。ベートーヴェンの交響曲は全部好きですが、この1番は、彼の交響曲が、さあこれから始まるぞといった感があってワクワクしますね。コンサートではあまり取り上げられませんが、昨日の東京シティフィルのコンサートで藤岡幸夫指揮の1番を聴いてきました。当初のプログラムは7番だったのですが、1番に変更されており個人的にはうれしかったです。ところで、最近金聖響さんがベートーヴェンの交響曲全曲ほ指揮者の立場から解説した新書が出でいますが、とても面白くお薦めします。

>みー太 様
こんにちは。コメントを有り難うございました。
ヴァントのベートーヴェン全集は、友人からの貰い物なんですが、素晴らしい演奏でした。この第1番も、屈指の名演ですね。若きベートーヴェンの、「やったろう」という気概が伝わってくる名曲でもありますね。
ヴァントの演奏は、BPOとのブルックナーが話題になる前は、ケルン放送響とのブルックナー8番と北ドイツ放送響とのブラームス全集くらいしか聴いたことがなかったんです。
さすがにBPOとのブルックナーはスゴイですね。純米大吟醸のような、余計なものを徹底的にそぎ落として作り上げた演奏と思いました。
このベートーヴェン全集も、ボツボツ聴いています。イイ演奏だと思います。

>一太郎 様
こんにちは。コメントを有り難うございました。
ヴァントのベートーヴェン、なるほどSACDは音が素晴らしそうですね。僕は、CDプレーヤーしか持っていないので、SACDの音、聴けないんです。欲しいなぁ。エエ音で鳴っているんでしょうね。
スクロヴァチェフスキーのベートーヴェンは聴いたことがないんです。ブラームスとブルックナーは聴いたことがあるんですが。機会があれば是非聴いてみたいです。
金聖響の本は、玉木正之との共著で巷間話題ですね。講談社の現代新書だったでしょうか。これは読んでみなくちゃアカンですね。有り難うございました。

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