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メンデルスゾーンの交響曲第4番 イ長調「イタリア」 マリナー/アカデミー室内管

この2週間、伊予路はどんよりとした天気が続いております。
スカッと晴れない、曇り空、雪空、そして降る氷雨・・・・・。気温も上がらず、寒い日々です。
音楽だけは、気分良く行きたいものです。と思って取り出したのは「イタリア」であります。


メンデルスゾーンの交響曲第4番 イ長調「イタリア」。
ネヴィル・マリナー指揮アカデミー室内管弦楽団の演奏。
1993年7月、ロンドンでの録音。フィリップス盤。
マリナー&アカデミー室内管のコンビは、1979年にDECCAにも録音しているので、これは再録音盤ということになる。

テンポは快速で、スッキリとまとまりの良い演奏。指揮は堅実で手慣れたもの、アカデミー室内管のアンサンブルも良好で、爽快な響きを堪能できる1枚。

第1楽章はアレグロ・ヴィヴァーチェ。初めからワクワクするような音楽の運び。
特に開始6分くらいの、クレッシェンドしてゆくところはは、いつ聴いても心が弾む。「イタリア」の、ここが最も好きなところだなぁ。エエなぁ。ワクワクするなぁ。

第2楽章はアンダンテ・コン・モート。
ここは美しい弦楽アンサンブルが聴きもの。大編成のオーケストラの重量感もイイのだが、マリナー&アカデミーのような小編成の室内オケの方が、その快感が伝わる感じ。響きは第1楽章に比べて、柔らかくほの暗い感じに聞こえる。曲想に合わせて響きが変わるのは、さすが職人マリナーと思う。

第3楽章コン・モート・モデラート。音のヌケが良く、音楽の構成は引き締まったスマート体型。涼やかな風が吹き抜けてゆく。ああ、イタリアの風はこんな風に吹くのだろう。メンデルスゾーンが感じた、イタリアの陽光、サラッとした空気の肌触りが、音楽に息づいている。「音の風景画家」とはよくぞ云ったもの。マリナー羽、その辺りを十分に表出して、耳当たりの良い音楽をつくり出す。
アカデミー室内管は好演。弦楽アンサンブルはもちろんイイが、ホルンの合奏も素晴らしい。エエ音だなぁと思う。

フィナーレはサルタレルロ。明朗で軽快、徐々に盛り上がって昂奮してゆく舞曲になっている。ラストは熱狂。ラテン気質のノリが聴ける。
マリナーはそんな音楽をシャープに、冷静に演出してゆく感じ。音楽は熱狂してゆくのだが、アンサンブルはしっかりと決まっている。さすが職人、そつなくコツコツと単打を続けて打率を上げてゆくバッターのような、見事な芸と思う。この人、ホンマに何でも出来る、器用な人なんやなぁ・・・と感心。

録音良好ですが、フィリップスにしてはやや不満もあります。
弦の音が少し乾き気味。しっとり感が足りない感じ。
ホールトーンも、もう少し濡れたような感覚が欲しいかな・・・という気もします。
「イタリア」なので、カラッとした音の方がいいのかもしれませんが、カップリングの「スコットランド」も乾燥した音でありました。

フィリップスに期待しているのは、柔らかく濡れたような響き。
ちと不満でありました。
ただ、アンプ電源投入間もなく聴いておりますので、これが5時間後に聴いてみたら変化しているかもしれないんですが・・・・・。

<メンデルスゾーンの「イタリア」自己リンクです>
■アバド/ロンドン響(DECCA盤 1967録音)
■ストコフスキー/ナショナル・フィル
■ドホナーニ/VPO
■ショルティ/CSO
■セル/クリーヴランド管
■デイヴィス/BSO


AUTHOR: 鞍馬天狗 EMAIL: tenga@eagle.ocn.ne.jp DATE: 01/30/2008 08:09:16 おはようございます。
「イタリア」の、ご紹介の盤は未聴で、最近は、サバリッシュ/SKDのリマスター盤で聴くことが多いです。この曲は演奏する方は意外な難曲で知られ、「ブラ3」、「チャイ4」などと共に、ポピュラーな割りに難しい為、アマオケの演目に上がる事の少ない曲でもあります。
昨年秋、年老いたマリナーに何の期待もせずに、「ブラ4」他を、N響の当日券(1,500円)で聴きました(NHKホールの取得は当日券の安い事だけです)。でも、これが思いの他、エルガーを感じさせたりして味わい深く、すばらしかったんです。
マリナーと言えば、レコードでは几帳面な指揮のイメージもありますが、私は大好きで、昔から、バロックや、ハイドン、モーツァルトなどを中心に、数え切れないくらい愛聴盤が有り、その彼のナマに接し、感動できたことは、本当に幸運だったと、率直に思っています。マリナーに感謝です。
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コメント

こんばんは。
今日も、昨日に続き暖色系の曲ですね。寒いこの時期は、イタリアの青い空に燦燦と輝く太陽が恋しいです。(行った事はないけれど)

さて、マリナー盤は所有していないので、同じく爽快な演奏のアバド/LSO盤を聴いています。流麗な第1楽章、物憂い雰囲気の第2楽章、穏やかな第3楽章、軽快な第4楽章が、それぞれ見事に表現されています。

ところで、鞍馬天狗さんと猫よしおさんのコメントによると、サヴァリッシュ/SKDによるメンデルスゾーン交響曲全集が存在するのですね。SKD好きの僕としては、是非、探してみたいと思います。(CDラックをよく見れば、ヨッフム/SKDのブルックナー全集もちゃんとありました。)

お世話になります。
「ヤマちゃん様へ」
サヴァリッシュのメンデルスゾーン交響曲全集は
残念ながら、SKDではありません。
ニューフィルハーモ二ア管です。
失礼しました。

猫よしお様へ
早速のご指摘、ありがとうございました。
サヴァリッシュは誠実な指揮が大好きなので、ニューフィルハーモニア管でもかまいません。是非、聴いてみたいと思います。

>鞍馬天狗 様
こんばんは。コメント感謝です。
「イタリア」は演奏するのは難しいんですか。そういえば、アマチュアのオケで「イタリア」の公演、あまり聴いたこと内ですね。
鞍馬天狗さんは、マリナーの実演を聴かれたんですね。もう随分なトシになりましたね。
ボクもマリナーは大好きでバッハにヘンデル、モーツァルトやハイドンは、実に良かったと思います。ヴィヴァルディの「四季」など、今聴いても実に面白い、新鮮な演奏と思います。
N響の当日券はエエですね。ボクも昔、大学生の頃、よく聴きました。

>猫よしお 様
こんばんは。コメントを有り難うございました。
トスカニーニの名演は別格として、「イタリア」は30分程度の短い交響曲なので、「スコットランド」とのカップリングで、名演奏が多いですね。アバドの新旧両盤に、ドホナーニ/VPO、ハイティンク/LPO、クレンペラーにカラヤン、バーンスタイン、ショルティなどの大御所もイイです。
サヴァリッシュ/NPO盤も、すがすがしい演奏だったことを覚えています。

>bruckner2006 様
アンプの電源投入時は、音がポワ~ンとした感じです。ピンボケしている感じでしょうか。
ボクのプリメイン・アンプはLuxの509Sなんですが、電源を入れてから1時間くらい経過すると、瑞々しく暖かいいい音になっていきます。
これは、機械の癖のようなものかもしれません。ボクのがもしかすると特別に寝起きが悪いのかもしれません。

>ヤマちゃん 様
こんばんは。コメントを有り難うございました。
アバドのメンデルスゾーンもイイですね。ロンドン響と2度「イタリア」を録音していますね。DECCAとDG、どちらも良いのですが、デビュー間もない頃の、溌剌とした演奏では旧盤の方が良いかなと思っています。
録音も鮮烈、今も素晴らしい音で鳴ってくれます。
サヴァリッシュ盤はNPOですね。これも爽やかな演奏でした。

こんばんは。「猫よしお」様、「ヤマちゃん」様、本当にごめんなさい。前日のシューマンに引きづられてしまいました。「猫よしお」様のおっしゃる通り、ニューフィルハーモニアとのフィリップス盤に間違い有りません。いらぬ混乱をさせてしまった事を、心よりお詫びします。
この「イタリア」の演奏を知ったのは、大学時代、何気なく聴いていた日曜日朝の、NHKラジオの「音楽の泉」で、村田武雄さんが紹介していたのを聴いた時からで、中波の音なのに、その音楽のイキのいい、生命力にあふれた音楽に感動して、早速、廉価盤のLPを買い求め、1960年代のフィリップスの録音の驚異的な良さにも、驚いたものでした。LPなら最高ですが、何回か再発売されたCDでもその良さは充分に伝わると思います。あえて「イタリア」の最高の名盤、サヴァリッシュの最高傑作の録音と言いたいです。「ヤマちゃん」様、ぜひ入手していただき、お聴きください。

こんにちは。
 「イタリア」というと、あの冒頭のファンファーレのような出だしですねぇ。あれを聞くたび、思い出すたび、抜けるような青空のイメージが浮かびます。季節は5月、初夏。やや暑いくらいで。はぐれ雲が一つ二つ浮かんでるくらいが丁度いい、みたいな。
 亡きシノーポリの、未完成とのカップリングで、昔吉田秀和が"未完成を聞き終わってぼぉっとしていたところに響き渡るあの曲のコントラストが強烈で"云々、というようなことを書いていましたっけ。


>Verdi 様
おはようございます、いつもお世話になります。
そうそう、シノーポリの「未完成」と「イタリア」、ありましたね。シノーポリがDGにデビュー間もない頃だったですね。オケは、フィルハーモニア管だったでしょうか。
吉田秀和の文章は覚えていないんですが、シノーポリの「未完成」は印象的でした。
毎日寒いです。「イタリア」を聴いて、爽やかな初夏の気分にでも浸りたいです・・・・・・。

鞍馬天狗様へ
僕の早とちりで、余計な心配をおかけしてすみません。
サヴァリッシュとNPOとの組み合わせによるCDは所有していませんが、この機会に是非、入手したいと思います。
ご教示、ありがとうございました。

サヴァリッシュのディスクは偶然持っていましたが、スコットランドを今聴いていますが、イイんじゃないか!これ。今までじっくり聴いてこなかったけど、ハイティンクのやつ(宗教改革とカップリングになっている輸入盤)とこれが最高かも。どちらもフィリップスですね!!録音はフォルカー・ストラウスでしょうかね。

サヴァリッシュは、シューベルト全集もよいです。

>bruckner2006 様
おはようございます。コメントを有り難うございました。
サヴァリッシュもハイティンクも素敵なメンデルスゾーンを聴かせてくれましたね。フィリップスの録音も良いんでしょう。録音エンジニアはよく分かりません。
サヴァリッシュのシューベルトもエエですね。ドレスデン・シュターツカペレの音が素晴らしいです。1960年代、サヴァリッシュはフィリップスにイイ録音を遺しました。

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