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ブルックナーの交響曲第9番 ニ短調 「原典版」 朝比奈隆/大阪フィル

暦どおりの寒さです。まさに大寒。
さて、今日は大曲を聴いてます。時間は60分を超える程度なんですが、この曲は大曲と思います。

ブルックナーの交響曲第9番 ニ短調 「原典版」。
朝比奈隆指揮大阪フィルハーモニー交響楽団の演奏。
1995年4月23日、大阪、シンフォニーホールでのライヴ録音。
ポニー・キャニオン盤で、1,500円の廉価盤。

朝比奈隆の晩年の演奏は、神々しいばかり・・・。スゴイと思う。
朝比奈のCDは夥しい数があるので、どれが良いのか、僕は朝比奈マニアではないのでよく分からない。CDには当たり外れがあるとの世評もあるのだが、さて、たまたまなのか、僕が購入したCDは立派なもんだなぁと思えるものが殆どだった。

このCDのライナーノートによれば(書いているのは宇野功芳)、1992年に開始された朝比奈隆のブルックナー全集の、これは完結盤になるそうな。9番交響曲だけをとると、5回目の録音。スゴイ。ブルックナーの9番を(ブル9と略した方がエエですか?)5回も録音した指揮者は、世界広しといえど、朝比奈一人くらいだろう。

さて演奏。

第1楽章から悠然と音楽が進む。朝比奈は細部にこだわると云うより、大局的に音楽を捉えて、大づかみに演奏させてゆく感じ。悠久と河は行く・・・・といった風情の演奏と思う。
録音が素晴らしく、弦楽セクションなど抜群の音響を聞かせてくれる。大変にいい音でヴァイオリン群が鳴る。アンサンブルには少々キズがあって、縦の線が揃わないところもあるのだが、ライブだものね、「そんなの関係ねぇ」でしょ。ホルンやトランペットも朗々と輝くような音色を響かせ、聴いていて実に気持ちいい。これは素晴らしい音楽と思う。
第2楽章スケルツォも、急ぎすぎないで安定感十分の演奏。
中間部での弦楽アンサンブルの美しさには陶然、いやもう、快感としか云いようがない。神々しいばかりの美しさ。後光が差しているんじゃないか。
録音も素晴らしいのだろうが、この響きなら欧米のオケにも負けんゾイ。大阪フィル、立派やわぁ。

第3楽章アダージョは、朝比奈隆の自信が漲っている。
いや、自信というと何となく傲慢な感じがするな。そうではなく、もっと謙虚であって、確信、信仰、祈りに似た感じの演奏ぶり。
ああ、これがブルックナーの歌だ。
スケール雄大、高峰のような表現もあり、心から慈しんでいるような愛情豊かな表現もあり、ホンマに朝比奈のブルックナーは素晴らしいと思う。
感動的であります。


録音が素晴らしい。
ホール中央S席で聴いているような感じ。見事な臨場感です。
ライブならではの良さでしょう。
弦楽は柔らかく、スケール豊かに広がっていきます。
金管の炸裂も見事。つぶれたりなんかしません。
日本人の演奏を日本人が録る。そして、こんなにイイ音。
幸福であります。


日曜日からの大雪と氷結で、ゆっくり新聞・テレビのニュースを見ている間がなかったのですが、「違いがわかる男」江藤俊哉氏が亡くなったとのこと。僕はこの人のCMを見て、チャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲を初めて聴き、レコード屋に走ったものでした・・・・・・。エエ音楽やなぁ・・・としみじみ思いました。我が青春の時でした。
合掌。

購ったのはジノ・フランチェスカッティ盤。CBSソニーの1300円廉価盤でありました。


AUTHOR: ひろはや DATE: 01/24/2008 07:19:48 おはようございます。
朝比奈隆といえば、宇野功芳著の講談社現代新書「交響曲の名曲・名盤」という本で絶賛されていたのを思い出します。それとブルックナーの素晴らしさを。
私がブルックナーを聴く気になったのは、この本のお陰ですが、朝比奈隆の方は、殆ど聴いておりません(ベートーヴェンの交響曲第3番大阪フィルのCDくらい)。ただ1996年頃だったか、ブルックナー交響曲第5番でシカゴ響を指揮するというニュースに接し、誇らしく思ったものでした。
また江藤俊哉氏が亡くなられたことも哀しいですね。よくテレビに出演されていたので親しみをもっておりました。合掌。

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コメント

寒い日が続きますね。
以前大寒の頃は毎日毎日氷が張ってましたね。
今は同じ冬でも少し寒暖の差が激しい感じですね。

朝比奈氏が振ると、演奏会後に金管奏者達は「ああ、吹いた吹いた」と満足そうな顔で帰っていったそうです。
ベートーヴェンでも音量は抑えさせず、
「フォルテはフォルテ、俺が言ってんじゃない。
ベートーヴェンが書いたんだ、心配するな。」と言って目一杯吹かせたとか。

音量を抑える必要のないブルックナーなら、さらに嬉しそうに、
背中が熱くなるくらい吹いていたんでしょうね。

ずい分と朝比奈詣でをさせてもろうたから、今日は嬉しいエントリーですな。朝比奈翁のブル9も手元に5枚(76年、91年、95年、96年、01年)あるが、やはり95年盤が一番エエと思う。94年のブル8と双璧ですかのう。
大フィルは出来不出来が激しくて(特に金管)、やってみないとわからんオケじゃったが、そこがまたスリルがあって面白かった。VPOやBPOのような世界的な名手が揃っているわけじゃないが、ノリのエエ時にはほんまに超一流の演奏をしましたな。
朝比奈最後の大阪の演奏会もブル9じゃったが、最後の演奏を聴くことができたのは生涯忘れ得ない思い出ですな。

こんばんは。関西で青春を過ごしていた頃はお金も無く、頼みの学生席は朝比奈氏が振るときは物凄い競争率で、結局演奏に立ち会えたのはブルックナーの7番、チャイコフスキーの悲愴、ニュー・イヤーコンサート(朝比奈氏のウィンナー・ワルツ、今から思えば非常に貴重・・・)の3回のみ。第九はチケットを取っていたのに、急病で若杉さんの代振り。しかもその夜に亡くなられました。
 今でもブル7の演奏を一生懸命思い出そうとするのですが、座席がフェスティバルホールの天井桟敷だったので、演奏そのものは思い出せないのですが、客席が一種の宗教的?恍惚感に包まれていたことを懐かしく思い出します。

>ひろはや 様
おはようございます。コメントを有り難うございました。
朝比奈隆のブルックナーは、宇野功芳が絶賛しておりましたね。僕は朝比奈のブルックナーを沢山持っている訳ではないんですが、(ポニー・キャニオンの廉価盤で数枚しかないんですが)、ゆったりしたテンポでスケール雄大、大らかな演奏で素晴らしいと思いました。
大阪フィルも好演ですね。

江藤俊哉のコマーシャルを見て、チャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲を知ったものですから、とても感慨深いです・・・・・・。1979年のことだったと思います。

>猫よしお 様
おはようございます。いつもお世話になります。
朝比奈もカラヤンも今年生誕100年ですね。記念盤が沢山出そうですね。
フローリアンの7番は有名ですが、聴いたことがありません。これは、いつか聴いてみたいと思っています。

>鞍馬天狗 様
おはようございます。コメントを有り難うございました。
ヴォルフ=ディーター・ハウシルト・・・初めて聴きました。記憶にとどめておきます。有り難うございました。
僕は実演に接する機会がほとんどないので、是非演奏会に行ってみたいと思います。すみだトリフォニーホールも行ったことがありません。サントリーホールも同様です。これらの良いホールが出来る前に、東京生活を終えて四国に引っ込んでしまいましたので・・・・・・(^^ゞ
機会があれば、是非、行ってみたいんですが・・・・・・。
また、いろいろ教えて下さい。有り難うございました。

>hsm 様
お寒うございます。ホンマ、ここ数日、四国が厳寒です。さすがに大寒、もう少し我慢の日々です。氷も張りました。四国では珍しいんですよ。

さて、朝比奈と大阪フィルのエピソード、有り難うございました。実にエエ話ですね。オーケストラが気持ちよく演奏できる指揮というのは、エエですね。金管奏者が目一杯吹いて気持ちよかった・・・・・なんてんは、実にいいなぁと思います。
しかも、そのフォルテはベートーヴェンが云っている・・・・・・・。
ああ、エエ話でした。

こういう指揮者、とんといなくなった感じです。

>峠茶屋の爺 様
おはようございます。いつもお世話になります。
そうですか、朝比奈の9番は、95年のが一番エエですか。では、僕のは当たりですね(^^)V。実は朝比奈のブル9は、これしか持っていないんです。
嬉しいです。
大阪フィルも素晴らしい演奏と思いますし、録音も最高でした。これ、大阪フィルの超一流の演奏だったのかな・・・・とも思えます。
絶好調時には、BPOにもVPOにも負けない・・・・と思います。
いいオーケストラですね。
有り難うございました。

>ヒロノミンV 様。
おはようございます。コメントを有り難うございました。
ヒロノミンVさんは、朝比奈の実演に何度も接しておられたんですね。羨ましいです。僕は四国の田舎もの、とうとう、朝比奈を聴きたいなと思っているうちに亡くなってしまいました。
ブルックナーの7番での宗教的な雰囲気・・・・・ああ、エエですね。朝比奈の晩年は後光が差していたとか、異様なまでの熱気と人気があったとか・・・・いろいろ読むのですが、実演を聴いた人が僕は羨ましいです。
良かったですね。
残されたCDは、しかし名演盤も多く、楽しめます。録音も良いものが多いので有り難いと思っています。

この演奏は、実際にホールで聴きましたよ。
朝比奈隆の軌跡シリーズのひとつでした。
ああ、懐かしいです。

恥ずかしながら当ブログ別館の記事↓
http://plaza.rakuten.co.jp/lbrito/diary/200702120000/

>親父りゅう 様
おはようございます。コメントを有り難うございました。
りゅうさんは、この演奏に立ち会っていらしたんですね。いやぁ、羨ましい。これ、素晴らしい演奏ですね。CDでも音が素晴らしく、豪快です。
スケール雄大、巨峰の威容です。朝比奈隆の偉大さを感じ取れる1枚と思いました。
りゅうさんの記事も拝見しました。もっと音が良かったんですね・・・・ああ、実演、羨ましいです(^.^)

いつもお世話になります。本文にある、江藤俊哉さんの訃報について私なりのコメントを・・・・。
私は学生だった1980年ごろ、堀米ゆず子さんの演奏が最高に好きでした。当時彼女は、エリザベート王妃国際コンクールで日本人として始めて優勝し、飛ぶ鳥を落とす勢いで、私は、そんな彼女の演奏会で心底感動を味わい、演奏終了後楽屋裏に行き、当時出た、買ったばかりの彼女のシベリウスのVn協奏曲のLPのジャケットにサインをもらい、そのLP、懐かしい思い出と共に、今でも私の宝物になっています。
私が、そんな堀米さんの恩師である、江藤さんの実演に接した時には、残念ながら技術的に衰えられた後で、往年の面影は感じることが出来ませんでした。しかしその後、彼の、多くの門下生達の演奏からもらった感動の数々は、決して忘れることはできません。感謝と共に、ご冥福をお祈りします。

>鞍馬天狗 様
こんばんは。こちらにもコメントを有り難うございました。
堀米ゆず子、懐かしいですね。僕がクラシック音楽を聴き始めた頃に、国際コンクールで優勝したのでした。当時は大騒ぎでしたね。
江藤俊哉がその師であったことは、最近知りました。
僕にとっての江藤は、あのゴールドブレンドのCM「違いが分かる男」でありまして、あのCMの中で弾くチャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲の、ホンマに格好良かったこと!思い出します。
ちょうどクラシック音楽に興味を持ち始めた頃で、随分懐かしく思います。
彼には、多くの弟子、後継者がいたんですね。教育者としても優れていたと云うことでしょう。

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