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ストラヴィンスキーのバレエ組曲「火の鳥」(1919年版) チョン・ミュンフン/パリ・バスティーユ管

寒い日が続きます。四国伊予路は、2月上旬までこの寒さが例年続きます。
立春過ぎたころ、ちょうど建国記念日くらいから春がやってくるんですが、今は寒さを辛抱する時期です。

さて、今日は鮮烈な演奏を。

ストラヴィンスキーのバレエ組曲「火の鳥」(1919年版)。
チョン・ミュンフン指揮パリ・バスティーユ管の演奏。
1992年9月、パリでの録音。DG盤。
(カップリングは、R・コルサコフの「シェエラザード」。名演!

熱っぽく生き生きとした響き。色彩豊かで鮮烈な音。そして何より瑞々しい音楽。
ストラヴィンスキーの天才もさることながら、それを見事に再創造してみせたチョン・ミュンフンこそ、素晴らしい指揮者と思う。
(なぜ、この人を、バスティーユ管は手放してしまったのだろう・・・・。DGでのこのコンビでの録音を聴くたびに、そう思う。あの素晴らしい「幻想交響曲」!

全編聴きどころと思うのだが、特に「王女たちのロンド」など究極の美しさ。言葉を失う。表現不能。胸の中に懐かしさがこみ上げてくるような音楽であって、不覚にも涙がこぼれた。「火の鳥」を聴いて、泣かせてくれたのは、チョン・ミュンフンしかいない。
コーラングレなど、惚れ惚れする美しさ。それに絡む弦楽のデリケートなこと。触ったら壊れてしまうほど、はかない美しさ。

「カスチェイ王の魔の踊り」の凶暴さもスゴイ。迫力十分で狂騒痴態、浅ましい姿さえ想像させる演奏。「切れば血が出る」なんていう表現は、こういう演奏にこそ相応しいんじゃないか。生々しく、聴いていてゾクゾクさせる、昂奮させる音楽になっている。

「子守歌」も洗練された表現。響きは繊細で、神経が身体の隅々まで行き届いている感じ。毛細血管まで気持ちが込められている演奏とでも云おうかな。
バスティーユ管の技術も大変高い。アンサンブルも見事。(フランスのオケなのに・・・)

そして、フランスのオケらしく、軽快で明晰な響きが印象的。おきゃんなパリ娘、フランスパンのはじける旨さ、といった感じ。見事なもんだと思う。

録音は抜群です。素晴らしい録音です。
15年も前になってしまいましたが、今も最新録音状態です。
鮮烈で爽快、大変心地よく聴けます。DG録音の最高レベルかなとも思います。

(この時期くらいから、録音技術は進歩していないんじゃないかな・・・・進歩したのはSACDなどの媒体だけで・・・)

先日、西条のブックオフで、このCD(TRINTATという丸善名曲シリーズのものらしいんですが、ジャケット違いで中身は一緒)を見つけました。
値付け250円。この名録音名演奏盤が250円かい?・・・
いやはや、何と申しましょうか・・・・・。




AUTHOR: 猫よしお DATE: 01/18/2008 09:13:17 おはようございます。
チョン・ミュンフン。いい指揮者ですね。
以前テレビで見たN響と共演した
チャイコフスキーの交響曲第4番は名演でした。
韓国の指揮者で二人の姉はヴァイオリニストのチョン・キョンファ、
チェリストのチョン・ミュンファ。
音楽一家ですね。
パリ・バスティーユ管とは何かトラブルがあったみたいです。
おっしゃるように「幻想交響曲」は優れた演奏だったので
コンビ解消は残念です。惜しいですね。
「火の鳥」としては、やはり
ストラヴィンスキーの自作自演盤が素晴らしい。
来日時のN響との共演も以前テレビで見ましたが良かったです。
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コメント

>鞍馬天狗 様
こちらにもコメントを有り難うございました。
チョン・ミュンフンの幻想交響曲の実演、イイですね。羨ましいです。
ボクはCDで聴いていますが、大変熱い演奏でした。オケが熱っぽいんです。きょうび、これほど熱くなれる幻想交響曲を振れる指揮者は、そうはいないんじゃないかと思います。
フランス国立放送フィルを振ったシューベルトの「未完成」も素晴らしかったです。
それにしても、パリ・バスティーユ管を辞任したのは惜しかったですね。
おっしゃるとおり、DGにはもっとチョン・ミュンフンの録音を増やして欲しいものだと思います。この人のベートーヴェン、ブラームス、マーラーあたりを是非聴いてみたいです・・・・・。

こんばんは。
チョン・ミュンフンのこの盤は本当に素晴らしいと思います。演奏もいいけど、おっしゃるように録音が極上だなあ、と聴くたびに思います。
「幻想」は未聴ですので、また探してみたいです。

こんばんは。
ミョンフン(韓国の友人は、この発音が近いと言ってます。)素晴らしい指揮者ですね。
在京時代に東京フィルの定期公演で何度も聴きました。非常に繊細で美しさの中に、静かな情熱が宿った演奏をする人だと思います。なんと言っても、マーラーの9番が忘れられません。
最近のミョンフン、バスティーユ時代にもまして繊細な美しさがより強く出ており、狂暴な部分においても荒々しさは微塵もなく、美しさを感じます。

バスティーユを辞任した時は、たしかトップニュースでした。官僚とのトラブルが絶えず、どちらかと言えば解任に近い形ではなかったかと思います。

2年ほど前に大阪でチョン・ミュンフン/ロンドン響の生演奏を聴く機会がござった。「魔弾の射手」序曲、ショパン「ピアノ協奏曲第1番」、「展覧会の絵」というプログラム。
期待して行ったのじゃが、魔弾の射手は弦の音が流れ気味で締りがなく、ショパンに至ってはオケが気の毒なくらいソリストの演奏がお粗末でぶち壊し。休憩後の展覧会の絵になって遅まきながらようやくミュンフンらしいスピード感とキラキラ感が出現。というわけで、残念ながらミュンフンの真価が発揮されたとは言い難い、盛り上がりに欠ける演奏会じゃった。名だたる大家でもワンテイクだと凡庸な演奏もあることを知らされたと言う意味では貴重な経験でしたわ。
それよりも大事故を起こした鉄道会社の社長が来場しておったが(また招待客席が目立つ場所にあるのじゃ)、事故から一年も経たないのにこんな場によく顔を出せるもんだと顰蹙を買っておったのが最も印象的でしたな。

こんばんは。
チョン・ミョンフンは、これまでほとんど聴いてませんでした。CDも持ってないと思ってました。
ところが、今回自分のCD棚を探してみたら、ロッシーニの「スターバト・マーテル」(ウィーン・フィル、1995年6月、DG)とショスタコーヴィッチの「歌劇”ムツェンスク郡のマクベス夫人”」(バスティーユ歌劇場管弦楽団・合唱団、1992年2月、DG)のCDを見つけました。多分買っても聴いてなかったのかと思います。
今日こそ取り出して、聴くつもりです。
こういう機会を与えていただき、感謝してます!

>すけ 様
おはようございます。コメントを有り難うございました。
ホンマ録音が極上ですね。聴いていて快感があります。
チョン・ミュンフン/パリ・バスティーユ管のコンビでのDG録音では、このCDと幻想交響曲、ビゼーの「カルメン/アルルの女」、それにサン=サーンスのオルガン交響曲を持っています。どれも素晴らしい演奏であり、録音でした。いいコンビだったと思いますし、もっと録音して欲しかったですね。例えばドビュッシーとラヴェルとか・・・・・。

>あるべりっひ 様
おはようございます。いつもお世話になります。
そうでした、チョン・ミュンフンは東京フィルにもいたんでした。あるべりっひさんは、マーラーの9番を聴いているんですね。エエですね。想像しただけで、ワクワクします。
繊細な美しさと、凶暴な荒々しさ・・・・・ええ、全くその通りで、そこにチョン・ミュンフンの個性があるように思います。
しかし、ホンマに辞任(解任でしたか)は残念でした。若手では随一の指揮者と思うんですが・・・・・。

>峠茶屋の爺 様
おはようございます。コメントを有り難うございました。
なるほど、ロンドン響公演では、イマイチでしたか。プログラムは良さそうな演目ですが、協奏曲がアカンかったんですね。「展覧会の絵」など、実にチョン・ミュンフン向きとは思いますが・・・・・・。CD録音ではなく、一発勝負の面白さ(悲劇?)でもありますね。貴重なお話、有り難うございました。
それにしても、鉄道会社社長の話も面白いですね。なんとも、まぁ・・・・・。
クラシック音楽ファンで、もうたまらずに来るなら、こそっと隅の方で聴くべきでしたか。招待席では・・・・・・・(^^ゞ

>ひろはや 様
おはようございます。いつもお世話になります。コメント感謝です。
さすが、ひろはやさん、渋いところをお持ちですね。ロッシーニの「スターバト・マーテル」とショスタコーヴィッチの「ムツェンスク郡のマクベス夫人」、僕には全くレパートリー外です。今、ああ、その録音もあったなぁと思い出したところです。
これは是非聴いてみたいですね。
こちらこそ、有り難うございました。

また、おじゃまします。
そうなんですよ。チョン・ミュンフンは優れたショスタコーヴィッチの理解者でも有り、ひろはやさんお持ちの「歌劇”ムツェンスク郡のマクベス夫人”」や、フィラデルフィアとの交響曲第4番など、非常な思い入れの感じられる録音を残しています。この指揮者とショスタコって、適性が有ると思いますので、録音のチャンスをどんどん増やして欲しいのですが・・・・。
蛇足ですが、私の職場のクラシック好きの間でも、今ちょっとしたショスタコブームです。
時代が追いついてきた?

>鞍馬天狗 様
こんにちは。コメントを有り難うございました。
チョン・ミュンフンにはショスタコーヴィチの交響曲第4番も録音があるんですね。オケはフィラデルフィア管ですか・・・・・知りませんでした。チョン・ミュンフンなら、聴いてみたいですね。
情報、有り難うございました。
僕はショスタコーヴィチについてはあまり目が届かず、殆ど知りませんでした。
職場でショスタコーヴィチのブーム、なかなかスゴイですね。

日曜日、本当に久しぶりに終日のんびりCDを聴きつつ、送信しています。
「光」導入の調子は、いかがですか。
ところで井上道義は、ショスタコーヴィッチについて自分の演奏会のパンフの中で、次の様に語っています。
「彼のように自由で、強い心を持ち、アイディアの爪を隠し、自分の能力の限界を恐れるようなことも無く、たとえ命を脅かされても持論をまげたように見せかけ、実は持論を最後に間違いなく表現できるような能力が欲しい。男ならきっとみなそう思ってないか?」
私もチョン・ミョンフンに期待するのは、そんな熱い演奏です。ベルリオーズも、マーラーも、ベートーヴェンも、ブラームスも、ストラヴィンスキーも、ショスタコも・・・・。そんな音楽聴けたら、また明日から元気100倍!!

>鞍馬天狗 様
こんばんは。こちらにもコメントを有り難うございました。
井上道義の言葉、なるほどと思いました。ショスタコーヴィチは、スターリン政権下の作曲家なんですよね。長く冷戦の時代を生き抜いた作曲家ですから、ボルコフの著作にもありますが、いろいろな屈折することがあったんでしょうね・・・・・。
チョン・ミュンフンで是非聴いてみたいところですが、いまだ、僕はショスタコーヴィチがよく分からないんです・・・・。スミマセン。

光は無事開通し、速くなりました。今までが5Mbpsくらいだったんですが、20Mくらい出るようになっている模様です。
めちゃくちゃ速くなったような気はしないんですが・・・・・。

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