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J・S・バッハの無伴奏ヴァイオリン・パルティータ第2番 ニ短調 シェリング(Vn)

我が家2階の書斎から眺める石鎚山も冬の佇まいであります。
庭の木立は木枯らしに揺れております。
ああ冬。寒い冬が来ました。

今日はしみじみヴァイオリンを聴いてました。

J・S・バッハの無伴奏ヴァイオリン・パルティータ第2番 ニ短調 BWV1004。
ヘンリク・シェリングのヴァイオリン独奏。
1967年の録音。DG盤。

だらだらとクラシック音楽を聴く日々、時折取り出すバッハの音楽には、身の引き締まる思い。無伴奏のヴァイオリン・ソナタとパルティータは特にそう。
これだけの名曲をよくぞバッハは書いたものだ。ヴァイオリンたった一本で、遙か宇宙の彼方まで広がってゆくような音楽をつくり出す。その音楽は祈りにも似ている。

演奏はヘンリク・シェリング。
この人のヴァイオリンは真摯誠実で大変格調高いものだった。美音をひけらかすことなく、技術を前面に押し出しすぎず、精神性とか形而上学的なもの、そういったものを想起させるヴァイオリンだった。慌ただしく過ぎ去る日々の中で、ふと立ち止まらせて、聴き手の心の中での対話を思い起こさせる演奏とでも云おうか。

シェリングのヴァイオリン、低音は朗々と、高音は余情豊かに、鳴る。そしてよく歌う。歌はベタつかず、穏やかに流れるだけでなく、情感をともなって歌われる。ヴァイオリンの音色がそう感じさせるのか、その情感には憂いが込められているようにも思える。

白眉はやはりシャコンヌ。
峻厳に迫ってくる見事な演奏。聴きながら、心にどんどん入り込んでくる。シェリングの本領発揮、面目躍如の名演と思う。

録音は今も十分に美しく、鑑賞に差し支えありません。
ヴァイオリンが静謐な空間にクッキリと浮かび上がります。
DGの器楽録音はこの時期上々たったと思います。録音からすでに40年を経て、ますます価値高い演奏であり録音と僕は思います。


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