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R・シュトラウスの交響詩「英雄の生涯」 ブロムシュテット/ドレスデン・シュターツカペレ

ブロムシュテットがドレスデン・シュターツカペレとDENONに録音した演奏は、全てが素晴らしいと僕は思っております・・・・・・・・・・・・。


今日はR・シュトラウスの交響詩「英雄の生涯」 作品40。
ヘルベルト・ブロムシュテット指揮ドレスデン・シュターツカペレの演奏。
ヴァイオリン独奏はペーター・ミリング。
1984年9月、ドレスデンのルカ教会での録音。DENON盤。

おそらく、ドレスデン・シュターツカペレのまろやかサウンドの真骨頂を示す1枚。
温かく、柔らかく、聴き手とホール全体を包み込むような優しさ。
それぞれの楽器が見事にブレンドされた美しさ。
ドレスデン・シュターツカペレの美質が最も発揮された演奏・録音であり、またそれをほぼ十全に捉えきったDENONの録音の見事さも讃えたいと思う。
オーケストラの「音」だけでも、聴きごたえがある1枚と思う。

ブロムシュテットの指揮もイイ。
・・・と云うより、ドレスデン・シュターツカペレに全幅の信頼を置いて、殆どオケに任せたのではないかと思われる感じの指揮。

指揮者の存在があまりない。何もしていないような感じ。と云うよりも、あまりに自然な音楽の運びで、オケが有機体のように溶け合ったサウンドを奏で、アンサンブルも最高の状態であるし、ルカ教会の音響も素晴らしいので、ブロムシュテットが何もしていないように感じてしまうのかもしれない。
それほど、自然な息づかい、無理のないフレージングで心地よく音楽が進行してゆく。

だから、音楽がギラつかず、R・シュトラウスなのに「虚仮威し」にならない。
(R・シュトラウスの音楽には、虚仮威し・匠気のようなものが常にあると僕は思う)
ブロムシュテット盤は渋い。渋すぎる感じ。豪華絢爛なところもあるが、基調は墨絵のような渋さ。
輝くとしてもそれは黒光り。真鍮のような黒光り。自然の木質感、質朴さでR・シュトラウスが鳴る。
自己主張がないのが特徴とも云うべき演奏であって、だからこそ、R・シュトラウスにあっては超個性的な演奏と思う。

声を大にした奴の勝ち、言ったもんが勝ちという殺伐とした時代風潮の中で、何と奥ゆかしい演奏だろう。
「英雄の戦い」でさえ、派手にならずに落ち着いた響きで終始する。

ソロ・ヴァイオリンも、他の盤ではエロティックに弾いているところを、この特徴的な演奏に溶け込んで、突出するところがない。やはり渋いソロだと思う。


ドレスデン・シュターツカペレは、R・シュトラウスと浅からぬ関係があったオーケストラであります。ルドルフ・ケンペともR・シュトラウス管弦楽曲集を録音しています。
(あの全集の演奏も、渋く格調高いものが多かったですな。)

いやはや実に個性的な「英雄の生涯」であります。
録音は最高。オケの音色・響きも最高。
家庭で聴く最高のオーケストラ音楽だと思います。派手好きな人には向かないでしょうけれど。
この演奏がDENONのクレスト1000シリーズで、今や1000円盤になっているんですから、有り難いことだと思います。



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