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セル/クリーヴランド管のブラームス 交響曲第4番ホ短調

早いもので11月も今日で終わりです。
明日から師走。・・・・・いやぁ、トシを取るとどんどん月日が過ぎてゆきます。
光陰「弾丸」のごとし・・・・であります。

今日は、季節柄で。

ブラームスの交響曲第4番ホ短調 作品98。
ジョージ・セル指揮クリーヴランド管弦楽団の演奏。
1966年4月、セヴェランス・ホールでの録音。CBS盤。

冬枯れの季節に聴きたくなるのはブラームスの音楽。
特にこの4番は晩秋から冬にかかる時期に聴きたい。暖をとりながら、ブラームスの描く「人生の秋」に耳を傾けたいと思う。

ブラームスは標題音楽家ではなかった。彼はクラシカルなものに憧れ、目標にしてしまったロマンティストだった。交響曲第4番などは、そんなブラームスのロマンティシズムが充溢した名曲だと思う。

セル/クリーヴランド管は寸分の隙もないアンサンブルで、素晴らしく充実した響きで全曲を貫く。ストリングスがメインの部分では、室内楽的な透明感を聴き取ることができる。大編成オケのロマン派音楽なのに、響きが全く混濁せず、スッキリとスリムなブラームスになっている。
あの体格逞しいブラームスの音楽が、スリムになってしまうのは少し違和感もあるのだが、この透明な響き・強固なアンサンブルを聴いてしまうと、これこそ正しい再現なのではないかと思えてくる。

音楽の表面はサラサラした感じで、ことさら磨き立てていない。でも、よく聴いていると、内声部は充実しているし、低音もずっしりと重い。合奏も見事なもんだ。

第1楽章を貫く悲痛感もイイが、第2楽章のしみじみとした情感表現が優れていると思う。セルは演出たっぷりという指揮者ではないのだが、この淡々とした指揮、そして透明な響きからは、情感がこみ上げてくる。テンポはやや遅め。それが効いているのかもしれない。

第3楽章は克明な演奏。鋭い刀で、スパッと切って捨てたような潔さ。
終楽章パッサカリアの変奏は全く見事な描き分け。それぞれの変奏の処理が素晴らしく、きわめて完成度が高い。
名演奏と思う。

40年前の録音。さすがに古びてきました。
いつも書いてますが、CBSソニー盤のセル/クリーヴランド管は、少し硬い響きなんです。残念やなぁ。

でも、現在、これだけ高水準のブラームス演奏が出来るオーケストラ、幾つあるでしょう・・・・・。


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