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ワーグナーの「パルジファル」 前奏曲と聖金曜日の不思議 ティーレマン/フィラデルフィア管

今日はワーグナーの舞台祭典神聖劇「パルジファル」の音楽から。

クリスティアン・ティーレマン指揮フィラデルフィア管弦楽団の演奏。
1997年4月、ニュージャージーでの録音。DG原盤のティーレマンによるワーグナー管弦楽曲集から。

「第1幕への前奏曲」は荘厳な金管が良い。この甘く深く鮮やかな響き。素晴らしい。
キリスト教や聖杯伝説等には無縁のワタクシだが、「パルジファル」を聴いていると敬虔な気持ちになるから、音楽の力は不思議なものだ。偉大と云うべきか。ワーグナーの音楽はホンマにスゴイと思う。
媚薬・麻薬的な音楽を作るかと思えば、これほどの宗教的・形而上学的で厳粛な音楽をものにしてしまう・・・・・・ワーグナーの人間性はどうであれ、芸術は魔力かと思う。

ティーレマンはベートーヴェンの5番・7番交響曲でデビューした時には、ビックリした。確信犯的な古色蒼然たる響きをフィルハーモニア管から引き出して、ドイツ伝統の重厚さを表出していた。
このワーグナーもテンポが遅く、深い息づかいでゆったりと演奏してゆく。
ある意味、ドイツ的なアプローチなのだが、何せオケがフィラデルフィア管、明朗で素直な響きがスピーカーからどんどん流れ出てくる。いたって前向きな音楽。
そして、ワーグナーの素晴らしいオーケストレーションを鑑賞できる演奏でもある。

もう1曲収録されている「聖金曜日の不思議」は、パルジファルが聖槍を取り戻して帰った第3幕第1場ラストの音楽。
森の大気が清々しくなって、草花が芳香を放ってゆくさまが、ティーレマンによって穏やかに描かれてゆく。
フィラデルフィア管の木管がイイ。やさしく温かく、ほのかな香りを漂わせながら奏でてゆく、その響きが実にイイ。飾り立てたり、磨き上げたりしているわけではなく、あるがままに美しい響き。そこが良い。

他の収録曲は、「マイスタージンガー」、「ローエングリン」、それに「トリスタンとイゾルデ」という有名どころの管弦楽曲。
フィラデルフィア管の起用が成功して、鮮やかで温かいワーグナーになっていると思う。迫力も十分で、聴きごたえあり。

録音はDGお得意の「4D録音」なのだが、やや音場が人工的な感じ。
個々の楽器の音色にも、少々作為を感じてしまう。
優秀録音だと思うんですが、ちょいと手を加えすぎなんじゃないかな。


さて、月曜日は早々帰宅して、ドラマを観ます。
家族揃って「のだめカンタービレ」。
いやぁ、面白いですねぇ・・・・・・。



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