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チョン・キョンファとコンドラシン/VPOのベートーヴェン ヴァイオリン協奏曲

カエルの合唱が凄まじいのです。
窓を開けてクラシック音楽を聴いていると、いやぁ、うるさいこと。窓を閉めると暑いので、涼しい風を部屋に入れようと思うと、カエルの大合唱も部屋に満ちてくるんですな。
都会の人には理解できない騒音かもしれません。
これぞ初夏の美しい自然の音になるのかな・・・・・・でも音楽を聴くにはうるさいぞい。

さて、今日はベートーヴェンのヴァイオリン協奏曲ニ長調作品61。
チョン・キョンファのヴァイオリン、キリル・コンドラシン指揮ウィーン・フィルの演奏。
1979年9月、ウィーン、ソフィエンザールでの録音。DECCA原盤で、デジタル初期の懐かしい録音。LPであります。

ベートーヴェンのヴァイオリン協奏曲は、初めて聴いたときから大好きな曲だが、聴かせるのは結構難しい曲なんだろうと思う。
序奏部が長くてなかなかヴァイオリンが出てこないし、第1楽章などヴァイオリンの音階の上り下りが何度も繰り返されるので、危うく退屈しそうなこともある。
尤も、その序奏部がイイ、繰り返される波のようなスケールがイイとは思うのだが、ヴァイオリニストによっては(あるいは指揮者/オケによっては)、つまらなく感じてしまうこともある・・・・・。
ということは、ソリスト・指揮者・オケが一体化していないと上手くいかないということかな・・・・?・・・・・。


さて、その序奏部。
木管のユニゾンが響いた瞬間、ああ、ウィーン・フィルの音だなぁと思う。暖かく輝くように鮮烈な音色。弦楽セクションの音は、もう、ウィーン・フィルでしかやはり聴けない音だなと思う。DECCAの録音も実に素晴らしい。
コンドラシンのテンポはゆったりとして、フレージングも気持ちよい。スケール豊かで、深い息づかいの序奏部。ヴァイオリンが登場する前に、期待でワクワクさせてくれる序奏。さすがだなぁと思う。
そして、チョン・キョンファのヴァイオリンが登場。背筋の伸びた姿勢の良いヴァイオリンだが、慎重に入ってきた感じ。緊張感が聴き手にも伝わる感じ。
音色やテクニックはもうさすがに万全。云うことなし。
カデンツァはクライスラーのもの。鮮やかで技巧的なパッセージが余裕たっぷりに弾かれてゆく。その技巧を感じさせないのは弾きぶりはさすが。ヴァイオリン一本で、この大曲のエッセンスを表現してしまう。
それにしてもクライスラーのカデンツァは素晴らしい。チョン・キョンファが素晴らしいから、そう感じるのかも。

第2楽章は遅いテンポでじっくりと演奏されている。穏やかな感情の表現、というより、敬虔な宗教的感情が流れている演奏。幸福な気持ちの中で、神への感謝を歌っているような・・・・コンドラシンも、チョン・キョンファも祈りの表情・・・(とは言い過ぎか・・・・・)。
チョンのヴァイオリンは、細身で透きとおるような音色。特に高音は、絹糸の光り輝くような鮮やかさ。これだけ綺麗な音色だと、聴いていて生理的な快感だ。

終楽章のロンド、チョンノヴァイオリンはますます美しい。華やかで、微笑みを振りまくようなヴァイオリン。調子もどんどん上がってゆく感じ。
スタジオ録音なのだが、この楽章はライヴ的な感興がある。第1楽章の慎重さに比べて、ここでは、大胆に感情を解放している趣きあり。
管弦楽も終始美しい。輝かしく力強いのに、重くならないのはさすがにウィーン・フィルだと思う。

デジタル初期の録音ですが、あまり硬くないイイ音してます。
さすがにDECCAでありますな。

もうひとつ。
音楽に夢中になっていると、カエルの大合唱が聞こえません。
そんなもんです。




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