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シノーポリのチャイコフスキー 交響曲第5番ホ短調

行きつけの新居浜、西条の両マルワレコード、とうとう閉店します。
3月末を以て店じまい。
良心的にクラシックを置いてくれている数少ないショップでしたが、これで新居浜のタワーレコード以外には、近辺にまともなショップがなくなりました。
寂しい、実に寂しい話です。

ボクはショップの棚を物色するのが好きです。LP時代から(LPの頃は棚ではなく「エサ箱」と云ってましたが)、あのワクワクする気持ちが好きです。「何かエエの、ないかなぁ・・・・」・・・・気持ちが踊って来ます。(これを家人はビョーキと云うのです)

同僚とともに、マルワの店主に挨拶がてら、何枚か購入してきました。
(何枚も・・・・か?(^^ゞ)

シノーポリのCDを何枚か入手したのです。今日はその一枚を。


チャイコフスキーの交響曲第5番ホ短調 作品64。
ジュゼッペ・シノーポリ指揮フィルハーモニア管弦楽団の演奏。
1992年1月、ロンドン、オールセインツ教会での録音。

第1楽章、序奏部は濃厚な表情づけで、ものものしい開始。
主部に入るとテンポは颯爽として、速め。リズムは克明になってゆく。
ストリングスを歌わせるところでは、雰囲気豊かで情感たっぷり、濃い味付けになる。このあたりはいかにもシノーポリだなぁと思う。
管楽器が特に綺麗に聞こえる。フィルハーモニア管の金管は、明るく甘く、大変上手。

第2楽章は聴きもの。導入部の弦楽合奏がしみじみとした情感を訴えてくる。そこに滑り込んでくるホルンが甘い響きでとてもイイ。嫋々とした歌を聴かせる。その後のオーボエも、鼻にかかるような高音で切々と歌い上げてゆく・・・。このあたり、チャイコフスキーのオーケストレーションの巧さとともに、シノーポリの演出の巧みさを味わえるところ。
表面の仕上げはスタイリッシュなのだが、中身は情念で滾っている、熱く燃えている。そんな第2楽章。
終結部での壮大な盛り上がりも実にイイ。

第3楽章のワルツは流麗で、磨き上げられた鏡面のような感じ。ここでも情感がにじみ出てくる。木管が味わい深い演奏で、巧いなぁと思う・・・特にファゴットが良い。
テンポは速めで、ヴァイオリンなどは大変だろうと思う。

第4楽章。
序奏部はじっくりと細部までこだわった音楽づくり。木管のヴィブラートが上品だし、ヴィオラなども目立ちはしないものの、一生懸命刻んでいる。
主部は俄然速めのテンポで、うねるような演奏になってゆく。強弱のつけ方が独特。
フィナーレでは壮大な盛り上がり。フィルハーモニア管の能力全開で、凄まじいクライマックス。シノーポリは聴かせ上手だわい・・・・。

イイ指揮に当たると、フィルハーモニア管の演奏はとても良くなります。
シノーポリとのコンビはマーラー全集を白眉として、非常に相性が良かったのだろうと思います。
このチャイコフスキーも、ホームラン性の当たりだと思います。

録音は広々とした空間を感じさせるもの。
前後左右にスケール感豊かで、教会録音の良さが出ております。
音そのものは、カラッとしていると云うか、少し乾いていると云うか・・・そんな感じ。クラシック音楽は、もう少ししっとりと濡れている方が聴き疲れしないんですが。
このCDの音は、録音エンジニアの好みかな・・・。



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