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ハスキルのモーツァルト ピアノ協奏曲第20番ニ短調 K.466

この数日、やや身体がだるい・・・・少し走りすぎたか、ジョギングの量を減らすべきかと考えておりましたら・・・どうも「花粉」が怪しい・・・・。
ボクは花粉症ではないんです。アレルギーもありません。
しかしまあ・・・・職場の目の前に広がる四国山地・・・その杉花粉の飛散が凄まじいんですな。もう真っ白に霞んでしまうくらい、ものすごい量。花粉症には、ある日突然、そうなってしまうとはよく聞きますのでね、心配してます。
周囲には花粉症の人、沢山います。あれ、大変そうです・・・・・。


さて、そんなこととは一切関係なく、今日はモーツァルトです。

モーツァルトのピアノ協奏曲第20番ニ短調 K.466。
クララ・ハスキルのピアノ、イーゴリ・マルケヴィチ指揮コンセール・ラムルー管弦楽団の演奏。
1960年、ハスキルが亡くなる直前の録音で、発売当初から名演の誉れ高い演奏。

第1楽章、重い序奏から始まる。アクセントが強く、フォルテを強調する管弦楽。スケールも大きい。モーツァルトにしては雄大すぎるかなと思うくらい。木管はもう少しファイトという感じだが、ティンパニなどはかなり強く叩いている。ドン・ジョヴァンニのようなデモーニッシュな開始。
ハスキルのピアノが加わると、光が射し込んでくるように音楽の色が変わる。とにかくピアノの音色が綺麗。色で例えれば、真っ白なピアノ。そのなかに、モーツァルトの情念が宿っている感じ。コロコロと良く回転するピアノの、一つひとつの響きというか、それぞれの音符というか・・・がとても美しい。それとともにオケがますます迫力を増してゆく。
まるでベートーヴェンのように聞こえてしまうほど力強いオケの音も印象的。もともとこの曲は劇的に書かれているのだとは思うが、それにしても、マルケヴィチの指揮は実に重厚。そして暗い。
ニュアンスや繊細さよりも、迫力・劇性を前面に押し出した管弦楽になっている。

第2楽章はロマンツェ。ハスキルのピアノは、清楚で可憐、芳しい花のような演奏。
この楽章、ゆったりとしたテンポでクッキリとハスキルは弾いてゆく。打鍵も克明。
長調の緩徐楽章なのに、聴いているの哀しく感じられるようなピアノ。高貴で孤高の趣き。
中間部での劇的表現は、このハスキル盤以外ではなかなか聴けない。マルケヴィチ/ラムルー管の演奏も激烈を極める。

終楽章にはいると悲愴美がさらに際だってくる。ラムルー管の低音の強調とティンパニの強打は凄まじい迫力を生み出している。
ハスキルのピアノはここでも哀しいほどに美しい。年齢を感じさせない、爽やかな色気さえ漂う。

この演奏の3週間後、ハスキルはブリュッセルで倒れ、そして逝った・・・。

そんな想いをめぐらせながら聴いていると、さらにこのピアノの音色が哀しく聞こえる。混じりっ気なしの白いピアノ。高貴な女性に頬を愛撫されているような感触のピアノ。
木管とピアノが対話するところなど、これ至高の美しさ・・・。


録音からすでに45年。しかし、そう思えないほど鮮明な音であります。
演奏も録音も、低音の強調が特徴でしょうか。
ハスキルのピアノが、こんなに美しく録られていれば不満はありません。
名盤の誉れ高いのもむべなるかな。
「良き曲、よき演奏、良き録音」・・・・野村あらえびすの言葉を思い出しました。
素晴らしいCDです。


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