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ゲルバーのベートーヴェン ピアノ・ソナタ第8番「悲愴」

早朝より出張であります。上着を用意して東京へ・・・・・。
しばらく更新できません。
9月30日深夜帰宅予定です。

ホンマ、涼しくなりました。秋であります。

さて、今日はベートーヴェンのピアノ・ソナタ第8番ハ短調「悲愴」。
ピアノ独奏はブルーノ=レオナルド・ゲルバー。
1987年7月、パリのノートルダム・デュ・リバン教会での録音。DENONクレスト1000シリーズからの1枚。

1970年代前半まで大活躍していたゲルバーは、以後10年ほど録音が途絶えるが、このソナタ集はその沈黙を破った復活の1枚。それまで、EMIの廉価盤レーベルだったセラフィムからLPで何枚かベートーヴェンのソナタ集や協奏曲が出ていた。
このCDが1988年に国内発売された当時は、随分話題になったものだ。いよいよ本格的にゲルバーがベートーヴェンを録りはじめた、とレコ芸などでも随分広告が打たれたものだった。

ゲルバーの音は、重厚なのだが高音がよく伸びて独特の艶がある。輝かしい音色、というものではなく、白磁のような落ち着いた輝き、しっとりと濡れたような音色が特徴だと思う。フォルティシモがカツンと響くときの、その音色がホンマに美しい。
教会での録音効果だろうが、残響音も綺麗で臨場感がある。ピアノの録音としては、最高レベルにあるんじゃないか。さすがDENON。この当時のDENON録音はすべて素晴らしく、安心して聴けるレーベルだった。(今は元気ないぞ)。

第1楽章グラーヴェ。荘重に、重厚に始まる。ピアノの音色が美しい。テンポはそんなに速くないが、グイッという推進力がある。聴覚の異常に悩む前のベートーヴェンのロマン性があふれたこの第1楽章を、ゲルバーは、潤いと輝きに満ちた音で弾ききる。青春期の悩みやもの悲しさがよく表出された演奏だと思う。

第2楽章はアダージョ・カンタービレ。ベートーヴェンのピアノ・ソナタの中でも最も美しい旋律を持つ緩徐楽章。ゲルバーはここでも安定したテンポ、そして落ち着いた音色で、ベートーヴェンの若きロマンを聴かせてくれる。素晴らしい歌。。
さらに、弱音での繊細な音。ゲルバーの音色が微妙に変化するのを、耳をそばだてて聴くのは楽しい。このピアニシモを捉えきった録音も素晴らしい。

終楽章はロンド・アレグロ。4分20秒で一気に終曲へ。時々、ゲルバーのタッチが重く、ドスンといった感じで響く。その響きが、ベートーヴェン的というか、ドイツ的とでもいうか、聴き手が納得できる音。エエ音やなぁと思う。これぞ、ベートーヴェンの音やで。

10月中旬、DENONから、ゲルバーのベートーヴェンのソナタ集が1枚1500円で再発されるそうな。う~ん・・・・・欲しい。この音で聴けるのなら全部欲しいなぁ・・・・。



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