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ティーレマンのベートーヴェン 交響曲第7番イ長調

明日から東京へ出張であります。久しぶりの東京ですがショップ探索は出来そうもありません。どうも仕事が忙しそうで、余裕なしですな。残念。
帰宅は金曜の深夜になる予定で、日程もきつそうです。
半袖のポロシャツで大丈夫でしょうかね?・・・東京はだいぶ冷え込んだかな?

さて、今日はベートーヴェンの交響曲第7番イ長調作品92。
クリスティアン・ティーレマン指揮フィルハーモニア管の演奏。1996年7月、ロンドンのゴスペル・オークという教会での録音。

オケの配置が昔のタイプ。クーベリックやクレンペラーと同様の、第1ヴァイオリンと第2ヴァイオリンが指揮者の両側に来るいわゆる両翼配置。これが演奏効果バツグン。聴いていて面白いこと、この上なし。

それに録音も面白い。教会での録音なので、残響が豊かで、エコーがだいぶ聞こえる。エコーのため音が繋がってしまうところもあって、お団子状態の箇所もちらほら。しかし、ゆったりとくつろいで聴くにはこのくらいの残響もイイんじゃないかな。(もっとも、くつろいで聴くことが出来ないほど、ティーレマンの指揮は厳しく古風で、聴き手に迫ってくる)

第1楽章の冒頭から「オオっ?」と思わせる開始。堂々とゆっくりと、スケールのデカイ開始。もったいぶった、と言ってもいいような始まり。昔の巨匠たちのベートーヴェンはこんな感じだった。ちっとも現代的でないベト7。その印象はヴィヴァーチェに入ってからも変わらない。テンポが微妙に揺れて、残響も多いのでスケール感が大きい。響きも極めてドイツ的。低音がぐんぐん張り出してきて、音色もやや渋めでくすんだ感じの音色。初めて聴いたときには、ジャケットのオケを確認してしまった。フィルハーモニア管は普段から、指揮者の要求に応じて変化できる、柔軟性に富んだ録音オケだと思うが、音色そのものはもっとキラキラしたところがある。しかし、ティーレマンが振ると、ドイツとしか言いようがない音がする。1950年代から1960年代初期のベルリン・フィルがこんな音だったと思う。カラヤンがDGに録音した最初のベートーヴェン全集が、こんな音だったから。

第2楽章のアレグレット。ここでもオケのつくり出す音は重厚だ。音色は渋くやや暗め。ヴァイオリンの音色も意味深く悲痛な感情を伝える。テンポはやや遅め。主旋律がよく聞こえるし、木管の処理も手際よいなと思った。

第3楽章のプレストからティーレマンの指揮の特徴がさらに発揮されてゆく。テンポが揺れるし、楽器が浮き立つ。ティンパニの強打も気持ち良い。基本的なテンポは遅いのだが、ぐんぐん速くなってゆくところもあり面白い。ただ、だからオケが軽くなることがないのは、ティーレマンが目指すのが往年の巨匠風の演奏だからか?

終楽章は両翼配置のヴァイオリンの掛け合いが全く面白い。適度な残響をともなうので、効果は十分。聴いていて楽しい。テンポはさらに揺れて、終結部前からコーダへのアッチェランドは圧巻だし、切れ味爽快。身を乗り出す感じで聴けた。

カップリングは交響曲第5番「運命」。これも、巨匠風のスケールで、ドイツ的重厚さを前面に押し出した演奏。
ティーレマンは同世代の指揮者なので、若々しい指揮をするのかと思っていたら見事に裏切られました。そういえば、バレンボイムがベルリン・シュターツカペレを振ったベートーヴェンも、ドイツ的重戦車風の演奏だった。

ピリオド楽器全盛の今、こんな演奏もエエなぁと思いました。



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