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ダンディ作曲「フランス山人の歌による交響曲」 デュトワ/モントリオール響の演奏で

猛暑は続きます。
暑い日に、クラシック音楽を聴くのは辛いものですが、最近はエアコンなる便利な物が出来て有り難いですな。生来の貧乏性、「エアコンはもったいない」と思う中年オヤジでありますが、この暑さには勝てません。エアコンを入れつつ、クラシック音楽を聴いてます。

さて、夏に聴きたいクラシック。涼しい音楽がイイですな・そこで、今日はダンディのフランス山人の歌による交響曲。
演奏はシャルル・デュトワ指揮モントリオール交響楽団。ピアノはジャン・イヴ・ティボーデ。1989年10月録音のDECCA盤。

この交響曲は「セヴェンヌ交響曲」と呼ばれるように、フランス中部山岳地方の民謡を題材にした曲だが、この旋律が、爽やかで懐かしい響きで、全く美しい。高原の涼風のように、山から見下ろす田園風景のように、柔らかく優しいメロディ。一度聴いたら耳から離れなくなる美しさ。しかも循環形式をとっているので、3楽章すべてにこの旋律が顔を出す。
猛暑の中、こんな音楽をゆっくり聴くと、一服の清涼剤、一時の涼を得ることが出来ると思う。

第1楽章の冒頭、序奏部のイングリッシュ・ホルンが、民謡主題を心にしみとおるるように吹く。やがて、クラリネットやホルン、弦がそれを繰り返して、部屋中に高原の空気が充満してゆく。「ああ、エエなぁ・・・・爽快やなぁ」。
主部からはピアノが登場。このピアノがデリケートで美しい。音色に透明感があって、涼やか。管弦楽の中に溶け込んで、慎ましく和音を奏でるところなど、とっても綺麗。独走することがないのもイイ。
第2楽章は、ゆっくりと穏やかに進行する。ティボーテのピアノが装飾的に響いて、様々な管楽器が主題を吹いてゆく。ホルンもトランペットもニュアンス豊かだ。フルートなど絶品(これ、ティモシー・ハッチンズだろうか?)。
終楽章は一転してピアノ協奏曲的。ティボーテのピアノは軽やかでカツンと硬質な音色で進んでゆく。管弦楽も活気に満ちて、田園舞曲風。クライマックスでは、モントリオール響の巧さが際だつ。オケが巧い。

デュトワの指揮はいつもながらエレガントなもの。フォルティシモでも絶叫的にならず、常に余裕がある響きをつくってゆく。DECCAの録音も優秀なので、響きが固くなることはなく、各楽器を鮮明に捉えた(特に管楽器の響きが素晴らしい!)名録音。

今日はこのシンフォニーを2度繰り返して聴きました。30分かからない曲なので、ほぼ1時間程度。
カップリングはフランクの交響曲ニ短調。本来はこちらがメインであり、演奏も素晴らしいんですが、それについてはまたいずれ。


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